Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

Solaris 8 で Messaging Server 用の SNMP サポートを設定する

SNMP 監視機能によって生じるオーバーヘッドは非常に小さなものですが、Messaging Server は SNMP サポートを無効にした状態で出荷されています。SNMP サポートを有効にするには、次のコマンドを実行します。


# su user-id-for-ims
# configutil -o local.snmp.enable -v 1
# start-msg snmp

SNMP を有効にすると、パラメータを指定せずに start-msg コマンドを実行するだけで、SNMP サブエージェントプロセスがその他の Messaging Server プロセスとともに自動的に起動するようになります。

Messaging Server SNMP サブエージェントが動作するためには、Solaris のネイティブ SNMP マスターエージェントが実行されていなければなりません。Solaris のネイティブ SNMP マスターエージェントは snmpdx デーモンであり、通常これは Solaris の起動プロセスの一部として起動します。

要求を受信する UDP ポートは、SNMP サブエージェントによって自動的に選択されます。必要であれば、次のコマンドを使ってサブエージェントに固定の UDP ポートを割り当てることもできます。

# configutil -o local.snmp.port -v port-number

この設定は、あとでポート番号にゼロを指定することによって取り消すことができます。ゼロ (デフォルト) に指定すると、Messaging Server により、サブエージェントが使用可能な任意の UDP ポートを自動的に選択することが許可されます。

/etc/snmp/conf ディレクトリには、2 つの SNMP サブエージェント設定ファイルがあります。1 つは SNMP アクセス制御情報を含む ims.acl で、もう 1 つは SNMP MIB OID 登録情報を含む ims.reg です。

通常、これらのファイルを編集する必要はありません。Messaging Server によって提供される MIB は読み取り専用で、ims.reg ファイルでポート番号を指定する必要はありません。ポート番号を指定した場合は、configutil ユーティリティーでもポート番号を設定した場合を除き、ここで指定した値が使用されます。configutil でポート番号を設定した場合は、そのポート番号がサブエージェントで使用されます。これらのファイルを編集した場合は、変更を反映させるために SNMP サブエージェントをいったん停止してから再起動する必要があります。


# stop-msg snmp
# start-msg snmp

注 –

Messaging Server で SNMP サポートを有効にしている場合、Solaris 10 OS 上で発行される SNMP 経由のすべてのクエリーは、デフォルトポート 16161 に接続する必要があります。たとえば、オープンソースの SNMP ツール snmpwalk を使用して Messaging Server のネットワーク/メール統計を照会する場合は、オプション -p 16161 を指定します。