双方向 SMS では、メールサーバーは電子メールをリモート機器に送信するだけでなく、リモート機器から返信を受信したり、リモート機器の電子メール作成に対応したりできます。
双方向の SMS を有効にするには、前項目で説明されている MTA SMS チャネル (SMPP クライアント) に加えて、SMS Gateway Server が必要です。SMS Gateway Server は、Sun Java System の一般的なインストールプロセスの一環でインストールされますが、インストール後に設定する必要があります。SMS Gateway Server では、以下の 2 つの機能を実行します。
SMPP リレー
SMS Gateway Server は、MTA SMS チャネルと SMSC 間の透過的な SMPP クライアントとして機能します。リレーとして機能することに加え、SMS Gateway Server はリレーするメッセージ用に一意の SMS ソースアドレスを生成します。また、リモート SMSC から返されたメッセージ ID をあとで SMS 通知メッセージとの関連で使用するために保存します。
SMPP サーバー
SMS Gateway Server は SMPP サーバーとして機能し、モバイルを起点とする SMS メッセージ、電子メールに対する返信、および SMS 通知を受信します。SMS Gateway Server は、SMS メッセージから宛先電子メールアドレスを抽出します。抽出には変換プロセスが定義されているプロファイルを使用します。プロファイルには、電子メールからモバイルに送信されたメッセージに応答してリモート SMSC が返した通知メッセージの処理方法も定義されています。
Sun Java System は、Windows プラットフォーム上での双方向 SMS をサポートしていません。