Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

SMPP サーバーオプション

SMS Gateway Server には、異なる特徴を持つ複数の SMPP サーバーインスタンスを設定することができます。最も重要なインスタンスは、待機対象の TCP ポートとインタフェースです。言い換えると、SMPP サーバーが待機するネットワークインタフェースと TCP ポートの各ペアに、別個の特徴を設定することができます。このような特徴は、この節で説明するオプションを使用して指定します。

各インスタンスは次の形式のオプショングループ内に配置する必要があります。


[SMPP_SERVER=server-name]
option-value-1=option-value-1
option-value-2=option-value-2
...
option-name-n=option-value-n

文字列 server-name は、このインスタンスをほかのインスタンスから区別するためだけに使用されます。

表 D–23 に、SMPP サーバーの設定オプションの一覧を示します。

表 D–23 SMPP サーバーオプション

オプション 

デフォルト 

説明 

「LISTEN_BACKLOG」

255

受信 SMPP サーバー接続の接続バックログです 

「LISTEN_CONNECTION_MAX」

 

最大同時受信接続数です 

「LISTEN_INTERFACE_ADDRESS」

 

受信 SMPP サーバー接続のネットワークインタフェースです 

「LISTEN_PORT」

 

受信 SMPP サーバー接続の TCP ポートです 

「LISTEN_RECEIVE_TIMEOUT」

600 秒

受信 SMPP サーバー接続の読み取りタイムアウトです 

「LISTEN_TRANSMIT_TIMEOUT」

120 秒

受信 SMPP サーバー接続の書き込みタイムアウトです 

LISTEN_BACKLOG

(整数0 〜 255 でその両端も含む) 受信 SMPP クライアント接続の TCP スタックによって許容される接続バックログ。デフォルトは 255 です。

LISTEN_CONNECTION_MAX

(整数、>= 0) この SMPP サーバーインスタンスで許可される最大同時受信 TCP 接続数。この値は、グローバル設定の LISTEN_CONNECTION_MAX の値を超えた場合は無視されます。

LISTEN_INTERFACE_ADDRESS

(文字列、「INADDR_ANY」またはドット付き 10 進表記の IP アドレス) 受信 SMPP クライアント接続で待機対象のネットワークインタフェースの IP アドレス。文字列「INADDR_ANY」 (すべての使用可能なインタフェース) またはドット付き 10 進表記の IP アドレスのどちらかです。 (例: 193.168.100.1) デフォルト値は「INADDR_ANY」です。

LISTEN_PORT

(整数、TCP ポート番号) 受信 SMPP クライアント接続を受け入れるためのバインド先 TCP ポート。このオプションの指定は必須です。このオプションにはデフォルト値はありません。このサービスには、IANA からの割り当てはないことに注意してください。

LISTEN_RECEIVE_TIMEOUT

(整数、秒 > 0) SMPP クライアントからデータを読み取るために待つ場合のタイムアウト。デフォルト値は 600 秒 (10 分) です。

LISTEN_TRANSMIT_TIMEOUT

(整数、秒 > 0) SMPP クライアントにデータを送信する場合のタイムアウト。デフォルト値は 120 秒 (2 分) です。