Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 Delegated Administrator 管理ガイド

commadmin resource create

commadmin resource create コマンドは、リソースのディレクトリエントリを作成します。

リソースの作成手順については、「リソースの作成」を参照してください。

構文

commadmin resource create -D login -n  domain -w password -u identifier -N name -o owner 
[-c calendar identifier] [-A [+] attributename:value] [-C DWPHost] [-d domainname ] [-h] 
[-?] [-i inputfile][-p AM port] [-s] [-T time zone] [-v] [-V] [-X AM host]

オプション

次のオプションは必須です。

オプション 

説明 

-D login

このコマンドを実行する権限のあるユーザーのユーザー ID。 

-n domain

-D オプションで指定されるユーザーのドメイン。

-w password

-D オプションで指定されるユーザーのパスワード。

-u identifier

リソースの固有の識別子。 

この identifier の値は、ドメインの名前空間内、またはカレンダがカレンダモードで管理するすべてのユーザーおよびリソース内で固有でなければいけません。

-N name

カレンダ GUI でリソースの表示に使用するわかりやすい名前。 

-o owner

リソースの所有者。このユーザー ID は、リソースが作成されたドメイン内に存在する必要があります。 

-c calendar identifier

このリソースのカレンダの識別子。 

識別子の値は、Calendar Server で管理されるすべてのカレンダ間で固有でなければいけません。 

次のオプションは任意です。

オプション 

説明 

-A [+ ] attributename: value

変更する属性。attributename は LDAP スキーマで定義され、value により、ディレクトリのこの属性に指定された一部およびすべての現在の値が置き換えられます。同時に複数の属性を変更する場合、または同じ属性に複数の値を指定する場合は、このオプションを繰り返します。

attributename の前の「+」は、現在の属性リストに値が追加されることを示します。

-C DWPHost

このユーザーのカレンダをホスティングするバックエンドカレンダサーバーの DNS 名。 

バックエンドカレンダサーバーの DNS 名を指定しない場合、サーバーの ics.conf ファイル内に保存されている値がデフォルト値として使用されます。 

-d domain name

リソースのドメイン。-d を指定しない場合、-n で指定されるドメインが使用されます。

-h, -?

コマンド使用構文を印刷します。 

-i inputfile

コマンド行ではなく、ファイルからコマンド情報を読み取ります。 

-p AM port

Access Manager が待機する代替 TCP ポートを指定します。指定しない場合、デフォルトの AM port が使用されます。インストール時にデフォルトが設定されていない場合、ポート 80 が使用されます。

-s

SSL (Secure Socket Layer) を使用して Access Manager に接続します。 

-T time zone

カレンダのユーザーインタフェースでリソースのカレンダを表示するのに使用するタイムゾーン。 

有効なタイムゾーンの文字列の一覧は、「カレンダタイムゾーン文字列」を参照してください。

-v

デバッグ出力を有効にします。 

-V

ユーティリティーとそのバージョンに関する情報を印刷します。 

-X AM host

Access Manager が実行されるホストを指定します。指定しない場合、デフォルトの AM host が使用されます。インストール時にデフォルトが設定されていない場合、ローカルホストが使用されます。

ドメイン varrius.com 内のカレンダ cal.siroe.com に、peter という名前のリソースを作成するには、次のコマンドを実行します。


commadmin resource create -D chris -n sesta.com -w bolton -o ownerid \
-d varrius.com -u id -c calid -N peter -C cal.siroe.com

リソースの作成

リソースは 2 つのデータ記述から構成されます。Calendar Server データベースのディレクトリエントリとカレンダです。ディレクトリエントリは、リソースに関連したカレンダの名前を値とする属性 icsCalendar を持ちます。

2 つのデータ記述から構成されるリソースは、次の方法のいずれかを使用して作成します。

注: csresource create コマンドを呼び出すときにリソース名として入力する値は、commadmin resource create -u オプションに使用する値と同じにする必要があります。

これで任意のユーザーとしてログインし、リソースをイベントに加えることができるようになります。

csresource ユーティリティーの詳細については、『Sun Java System Calendar Server 管理ガイド』の「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」を参照してください。