Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

Procedure非大域ゾーンの /usr の下に書き込み可能ディレクトリを追加する方法

疎ルートゾーンでは、/usr は大域ゾーンから読み取り専用でマウントされます。ここで説明する手順を使って、ゾーンの /usr の下に /usr/local などの書き込み可能ディレクトリを追加できます。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 大域ゾーンに /usr/local ディレクトリを作成します。


    global# mkdir -p /usr/local
    
  3. ゾーンの /usr/local ディレクトリのバッキングストアとして使用する、大域ゾーン内のディレクトリを指定します。


    global# mkdir -p /storage/local/my-zone
    
  4. ゾーン my-zone の構成を編集します。


    global# zonecfg -z my-zone
    
  5. ループバックマウントされたファイルシステムを追加します。


    zonecfg:my-zone> add fs
    zonecfg:my-zone:fs> set dir=/usr/local
            zonecfg:my-zone:fs> set special=/storage/local/my-zone
            zonecfg:my-zone:fs> set type=lofs
            zonecfg:my-zone:fs> end
            zonecfg:my-zone> commit
            zonecfg:my-zone> exit
    
  6. ゾーンを起動します。