Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

システムの lx ブランドゾーンの設定 (作業マップ)

次の表に、システム上ではじめて lx ゾーンを設定する際に必要となる作業の概要を示します。

タスク 

説明 

説明 

ゾーンで実行する 32 ビット Linux アプリケーションをそれぞれ特定します。 

システム要件を評価します。 

必要に応じて、ビジネス目標とシステムのマニュアルを参照してください。 

構成するゾーンの数を決定します。 

次の内容を評価します。 

  • 実行する予定の Linux アプリケーションの数。

  • Linux ブランドゾーンに必要なディスク容量

  • スクリプトを使用する必要があるかどうか。

「アプリケーションのサポート」「システム要件と容量要件」「現在のシステム設定の評価」「複数の lx ブランドゾーンを構成するスクリプト」を参照してください。

コンテナを作成するためにゾーンで資源プールを使用するかどうかを決定します。 

資源プールを使用する場合は、ゾーンを構成する前に資源プールを構成します。 

zonecfg のプロパティーを使用すると、ゾーン規模の資源制御とプール機能をゾーンにすばやく追加できます。

lx ブランドゾーンの構成方法」第 13 章資源プールの作成と管理 (手順)を参照してください。

事前構成作業を行います。 

各ゾーンのゾーン名とゾーンパスを決定します。ネットワーク接続が必要な場合は、IP アドレスを取得します。ゾーンのスケジューリングクラスを決定します。標準のデフォルト特権セットでは十分でない場合は、ゾーンのプロセスを制限するための特権セットを決定します。 

ゾーン名、ゾーンパス、IP アドレス、およびスケジューリングクラスについては、lx ブランドゾーン構成の構成要素」を参照してください。非大域ゾーンでのデフォルトの特権および構成可能な特権のリストについては、「非大域ゾーン内の特権」を参照してください。

資源プールの関連付けについては、「ゾーンのしくみ」および lx ブランドゾーンの構成方法」を参照してください。

構成を作成します。 

非大域ゾーンの構成を行います。 

「ゾーンを構成、検証、および確定する」および zonecfg(1M) のマニュアルページを参照してください。

大域管理者として、構成されたゾーンの確認とインストールを行います。 

ゾーンを起動する前に、ゾーンの確認とインストールを行う必要があります。Linux ブランドゾーンをインストールする前に、Linux のディストリビューションを入手する必要があります。 

第 34 章lx ブランドゾーンのインストール、起動、停止、複製、およびアンインストールについて (概要)および第 35 章lx ブランドゾーンのインストール、起動、停止、アンインストール、および複製 (手順)を参照してください。

大域管理者として、非大域ゾーンを起動します。 

それぞれのゾーンを起動して稼働状態にします。 

第 35 章lx ブランドゾーンのインストール、起動、停止、アンインストール、および複製 (手順)を参照してください。

この新しいゾーンを本稼働用に準備します。 

Linux システム管理の標準のツールと方法をゾーン内から使用して、ユーザーアカウントの作成、ソフトウェアの追加、およびゾーン構成のカスタマイズを行います。 

新たにインストールしたマシンの設定およびアプリケーションのインストールを行うためのマニュアルを参照してください。ゾーンがインストールされているシステムに関連する特殊な考慮事項については、このマニュアルを参照してください。