Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

lx ブランドゾーンの停止、再起動、アンインストール、複製、および削除 (作業マップ)

タスク 

説明 

説明 

ゾーンを停止します。 

停止手順を実行して、ゾーンのアプリケーション環境と仮想プラットフォームの両方を削除します。この手順により、ゾーンが準備完了状態からインストール済み状態に戻されます。ゾーンの完全な停止処理を行う方法については、zlogin を使用して lx ブランドゾーンを停止処理する方法」を参照してください。

lx ブランドゾーンを停止する方法」

ゾーンを再起動します。 

再起動の手順を実行すると、ゾーンが停止してから再び起動します。 

lx ブランドゾーンを再起動する方法」

ゾーンをアンインストールします。 

この手順は、ゾーンのルートファイルシステム内のすべてのファイルを削除します。この手順は、十分注意して実行する必要があります。実行した操作を元に戻すことはできません。

「ブランドゾーンをアンインストールする方法」

同一システムの既存ゾーンの構成に基づいて、新しい非大域ゾーンをプロビジョニングします。 

ゾーンの複製は、ゾーンのインストールより高速な代替手段です。ただし、インストールの前にはやはり新規ゾーンを構成してください。 

「同一システム上での lx ブランドゾーンの複製」

システムから非大域ゾーンを削除します。 

この手順を実行すると、システムからゾーンが完全に削除されます。 

「システムから lx ブランドゾーンを削除する」

lx ブランドゾーンの停止、再起動、およびアンインストール

Procedurelx ブランドゾーンを停止する方法

lx ブランドゾーンのアプリケーション環境と仮想プラットフォームの両方を削除する場合に、この停止手順を使用します。ゾーンの完全な停止処理を行う方法については、「zlogin を使用して lx ブランドゾーンを停止処理する方法」を参照してください。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. システムで稼働中のゾーンの一覧を表示します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME     STATUS       PATH                  BRAND      IP
     0  global   running      /                     native     shared
     1  lx-zone  running      /export/home/lx-zone  lx         shared
  3. zoneadm コマンドを -z オプション、ゾーン名 (lx-zone など)、および halt サブコマンドとともに使用することで、指定されたゾーンを停止します。


    global# zoneadm -z lx-zone halt
    
  4. システム内のゾーンの一覧を再度表示して、lx-zone が停止していることを確認します。


    global# zoneadm list -iv
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME       STATUS        PATH                 BRAND      IP
    0  global     running       /                     native     shared
    -  lx-zone    installed     /export/home/lx-zone  lx         shared
  5. ゾーンを再び起動する場合は、次のコマンドを実行します。


    global# zoneadm -z lx-zone boot
    
注意事項

ゾーンが正しく停止しない場合は、「ゾーンが停止しない」でトラブルシューティングのヒントを参照してください。

Procedurelx ブランドゾーンを再起動する方法

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. システムで稼働中のゾーンの一覧を表示します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME     STATUS       PATH                  BRAND      IP
     0  global   running      /                     native     shared
     1  lx-zone  running      /export/home/lx-zone  lx         shared
  3. zoneadm コマンドを -z reboot オプションとともに使用することで、ゾーン lx-zone を再起動します。


    global# zoneadm -z lx-zone reboot
    
  4. システム内のゾーンの一覧を再度表示して、lx-zone が再起動したことを確認します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME     STATUS       PATH                  BRAND      IP
     0  global   running      /                     native     shared
     2  lx-zone  running      /export/home/lx-zone  lx         shared

    ヒント –

    lx-zone のゾーン ID が変更されていることに注目してください。通常、再起動するとゾーン ID は変更されます。


Procedureブランドゾーンをアンインストールする方法


注意 – 注意 –

この手順は、ゾーンのルートファイルシステム内のすべてのファイルを削除します。実行した操作を元に戻すことはできません。


ゾーンは稼働状態であっていけません。uninstall 操作は、稼働中のゾーンに対しては無効です。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. システム内のゾーンの一覧を表示します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME       STATUS        PATH                 BRAND      IP
    0  global     running       /                     native     shared
    -  lx-zone    installed     /export/home/lx-zone  lx         shared
  3. zoneadm コマンドを -z uninstall オプションとともに使用することで、ゾーン lx-zone を削除します。

    -F オプションを使用すると、処理を強制的に実行できます。このオプションが指定されていない場合、システムにより確認を求めるメッセージが表示されます。


    global# zoneadm -z lx-zone uninstall -F
    

    zonepath として独自の ZFS ファイルシステムを保持しているゾーンをアンインストールすると、その ZFS ファイルシステムは破棄されます。

  4. システム内のゾーンの一覧を再度表示して、lx-zone が一覧に含まれていないことを確認します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME     STATUS       PATH               BRAND      IP
    0  global   running      /                   native     shared
注意事項

ゾーンのアンインストールが中断した場合、ゾーンの状態は不完全なままになります。zoneadm uninstall コマンドを使用して、ゾーンを構成済みの状態にリセットしてください。

実行した操作を元に戻すことはできないため、uninstall コマンドは慎重に使用してください。