Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

プール構成の起動と削除

pooladm コマンドを使用すると、特定のプール構成をアクティブにしたり、現在アクティブになっているプール構成を削除したりできます。このコマンドの詳細については、pooladm(1M) のマニュアルページを参照してください。

Procedureプール構成を起動する方法

デフォルト構成ファイル /etc/pooladm.conf に保存されている構成を起動するには、pooladm-c オプション (構成の確定) を付けて実行します。

  1. スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。

    System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. /etc/pooladm.conf にある構成を確定します。


    # pooladm -c
    
  3. (省略可能) たとえば /tmp/backup という静的構成ファイルに動的構成をコピーするには、次のように入力します。


    # pooladm -s /tmp/backup
    

Procedure構成を確定する前に構成を検証する方法

-n オプションと -c オプションをともに使用すると、検証が実行されるとどうなるかをテストできます。構成が実際に確定されることはありません。

次のコマンドは、/home/admin/newconfig に保存されている構成を検証します。検出されたエラー条件が表示されますが、構成自体は変更されません。

  1. スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。

    System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 構成を確定する前に構成を検証します。


    # pooladm -n -c /home/admin/newconfig
    

Procedureプール構成を削除する方法

現在アクティブになっている構成を削除して、プロセッサセットなどの関連付けられているすべての資源をデフォルトの状態に戻すには、-x オプション (構成の削除) を使用します。

  1. スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。

    System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 現在アクティブになっている構成を削除します。


    # pooladm -x
    

    -x オプションを付けて pooladm を実行すると、ユーザーが定義したすべての要素が動的構成から削除されます。すべての資源がデフォルトの状態に戻り、プールとの結合もすべてデフォルトプールとの結合で置換されます。

プロセッサセット内におけるスケジューリングクラスの混在

TS クラスのプロセスと IA クラスのプロセスを同一プロセッサセット内で混在させても問題はありません。1 つのプロセッサセット内でその他のスケジューリングクラスを混在させると、予期できない結果が生じる可能性があります。pooladm -x を使用した結果、1 つのプロセッサセット内にスケジューリングクラスが混在している場合は、priocntl コマンドを使用して、実行中のプロセスを別のスケジューリングクラスに移動してください。「プロセスを TS クラスから FSS クラスに手動で移動する方法」を参照してください。priocntl(1) のマニュアルページも参照してください。