Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

IPv6 のゾーンネットワークアドレス

IPv6 を使用している場合、アドレスを手動で設定する必要があります。通常、次の 2 種類のアドレスを最小限設定する必要があります。

リンクローカルアドレス

リンクローカルアドレスの書式は、fe80::<64 ビットインタフェース ID>/10 です。/10 は、接頭辞の長さが 10 ビットであることを示します。

サブネット上で構成された大域接頭辞から作成されたアドレス

大域ユニキャストアドレスは、管理者がサブネットごとに構成した 64 ビット接頭辞および 64 ビットのインタフェース ID に基づきます。接頭辞は、IPv6 を使用するよう構成されている同一サブネット上の任意のシステムで、ifconfig コマンドに -a6 オプションを指定して実行しても取得できます。

通常、64 ビットのインタフェース ID は、システムの MAC アドレスから取得されます。次の方法で、ゾーン用の一意の代替アドレスを大域ゾーンの IPv4 アドレスから取得できます。

<16 ビットのゼロ>:<IPv4 アドレスの上位 16 ビット>:<IPv4 アドレスの下位 16 ビット>:<ゾーンで一意の番号>

たとえば、大域ゾーンの IPv4 アドレスが 192.168.200.10 である場合、ゾーン固有の番号 1 を使用する非大域ゾーン用の適正なリンクローカルアドレスは、fe80::c0a8:c80a:1/10 になります。そのサブネットで使用中の大域接頭辞が 2001:0db8:aabb:ccdd/64 である場合、同じ非大域ゾーン用の一意の大域ユニキャストアドレスは 2001:0db8:aabb:ccdd::c0a8:c80a:1/64 です。IPv6 アドレスを設定する際、接頭辞の長さを指定する必要があることに注意してください。

リンクローカルおよび大域ユニキャストアドレスの詳細については、inet6(7P) のマニュアルページを参照してください。