Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーンがインストールされている Solaris システムでのパッケージの追加

pkgadd(1M) のマニュアルページで説明しているように、pkgadd システムユーティリティーを使用すると、次の作業を実行できます。

パッケージを追加する場合、SUNW_PKG_ALLZONES および SUNW_PKG_HOLLOW パッケージパラメータ設定は、true または false のいずれか適正な値でなければなりません。ほかの値が設定されている場合、意図した結果を得ることができません。パッケージパラメータ設定の効果に関する詳細は、「パッケージとゾーンについて」を参照してください。これらのパッケージパラメータ設定の検査方法については、「ゾーンがインストールされているシステムでのパッケージパラメータ設定の検査」を参照してください。

Procedureパッケージを大域ゾーンだけに追加する方法

パッケージを大域ゾーンだけに追加する場合、SUNW_PKG_ALLZONES パッケージパラメータが false に設定されている必要があります。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 大域ゾーン内で、pkgadd -d コマンドに続けてパッケージの場所、-G オプション、およびパッケージ名を指定して実行します。

    • CD-ROM からパッケージをインストールする場合は、次のように入力します。


      global# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/directory -G package_name
      
    • そのパッケージが既にコピーされているディレクトリからパッケージをインストールする場合は、次のように入力します。


      global# pkgadd -d disk1/image -G package_name
      

      ここで、disk1 にはパッケージのコピー先の場所を指定します。


    注 –

    pkgadd ユーティリティーを -G オプションを指定せずに実行し、かつ SUNW_PKG_THISZONE=true であった場合、指定されたパッケージはデフォルトで現在のゾーン (大域ゾーン) に追加されます。


Procedureパッケージを大域ゾーンとすべての非大域ゾーンに追加する方法

この手順では、pkgadd にオプション -G を指定しないでください。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 大域ゾーン内で、pkgadd -d コマンドに続けてパッケージの場所とパッケージ名を指定して実行します。

    • CD-ROM からパッケージをインストールする場合は、次のように入力します。


      global# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/directory package_name
      
    • そのパッケージが既にコピーされているディレクトリからパッケージをインストールする場合は、次のように入力します。


      global# pkgadd -d disk1/image package_name
      

      ここで、disk1 にはパッケージのコピー先の場所を指定します。

Procedure大域ゾーンにインストールしたパッケージをすべての非大域ゾーンに追加する方法

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 大域ゾーンで、pkgrm を使ってパッケージを削除します。

  3. -G オプションを指定せずにパッケージを追加します。

Procedure指定された非大域ゾーンだけにパッケージを追加する方法

指定された非大域ゾーンだけにパッケージを追加する場合、SUNW_PKG_ALLZONES パッケージパラメータが false に設定されている必要があります。この手順では、pkgadd-G オプションを指定しないでください。

この手順を実行するには、非大域ゾーン内のゾーン管理者になる必要があります。

  1. ゾーン管理者として非大域ゾーンにログインします。

  2. 非大域ゾーン (この手順では my-zone) 内で、pkgadd -d コマンドに続けてパッケージの場所、およびパッケージ名を指定して実行します。

    • CD-ROM からパッケージをインストールする場合は、次のように入力します。


      my-zone# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/directory package_name
      
    • そのパッケージが既にコピーされているディレクトリからパッケージをインストールする場合は、次のように入力します。


      my-zone# pkgadd -d disk1/image package_name
      

      ここで、disk1 にはパッケージのコピー先の場所を指定します。