Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド

シングルマスターモデルでのサプライヤの復元

シングルマスターサプライヤであるサフィックスには、レプリケーショントポロジ全体に対して重要なデータ (authoritative data) が含まれています。したがって、このサフィックスを復元することは、トポロジ全体のすべてのデータを初期化し直すことと同じです。シングルマスターを復元するのは、復元するバックアップの内容ですべてのデータを初期化し直す場合に限定してください。

エラーのためにシングルマスターのデータを復旧できない場合は、コンシューマ上のデータを使用することも検討してください。これは、バックアップされたデータより新しい更新がコンシューマ上のデータに含まれている可能性があるためです。この場合は、コンシューマレプリカから LDIF ファイルにデータをエクスポートし、この LDIF ファイルを使用してマスターを初期化し直します。

バックアップから復元する場合でも、LDIF ファイルをインポートする場合でも、このマスターレプリカから更新を受け取るすべてのハブレプリカとコンシューマレプリカをあとで初期化し直す必要があります。コンシューマの再初期化が必要であることを示すメッセージが、サプライヤサーバーのログファイルに記録されます。