Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド

レプリケーションの圧縮の設定

レプリケーションで使われる帯域幅を節約するために、コンシューマの更新時に送信されるデータを圧縮するようにレプリケーションを設定できます。レプリケーションメカニズムは、Zlib 圧縮ライブラリを使用します。圧縮を利用するには、Solaris または Linux プラットフォームでサプライヤとコンシューマの両方が稼動している必要があります。

WAN 環境で予想されるレプリケーションの利用状況に対して、最高の結果が得られる圧縮レベルを実験的にテストし、選択する必要があります。ネットワーク帯域幅が広い LAN ではこのパラメータを設定しないでください。圧縮と圧縮解除の計算により、レプリケーションが遅くなります。

Procedureレプリケーションの圧縮を設定する

DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。

  1. マスターサーバーのレプリケーションアグリーメントエントリにレプリケーションの圧縮を設定します。


    $ dsconf set-repl-agmt-prop -h host -p port suffix-DN \
     consumer-host:consumer-port transport-compression:level
    

    level には high mediumlow、または none を指定できます。

    たとえば、レプリケーションの更新を host1:1389 のコンシューマに送信する場合、最速の圧縮を使用するには、次のように入力します。


    $ dsconf set-repl-agmt-prop -h host2 -p 1389 dc=example,dc=com host1:1389 \
     transport-compression:high

    圧縮レベルの設定の詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Reference』を参照してください。