Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド

サフィックスのインデックスの再生成

インデックスファイルが壊れた場合、サフィックスのインデックスを再生成して、対応するデータベースディレクトリにインデックスファイルを再作成する必要があります。サフィックスのインデックスを再生成するには、ディレクトリサーバーの実行中にサフィックスのインデックスを再生成するか、サフィックスを初期化します。

ディレクトリサーバーの実行中のサフィックスのインデックスの再生成

サフィックスのインデックスの再生成を行うと、サーバーはサフィックスに含まれるすべてのエントリを調べ、インデックスファイルを再作成します。インデックスの再生成中、サフィックスの内容は読み取り専用になります。サーバーは、インデックスを再生成するすべての属性のサフィックス全体を走査する必要があり、数百万のエントリを持つサフィックスの場合、この処理には数時間かかることがあります。かかる時間も設定するインデックスによって異なります。さらに、サフィックスのインデックスの再生成中は、インデックスを使用できず、サーバーのパフォーマンスに影響があります。

Procedureサフィックスのすべてのインデックスを再生成する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. サフィックスのすべてのインデックスを再生成します。


    $ dsconf reindex -h host -p port suffix-DN
    

    たとえば、dc=example,dc=com サフィックスのすべてのインデックスを初期化するには、次のコマンドを使用します。


    $ dsconf reindex -h host -p port dc=example,dc=com

再初期化によるサフィックスのインデックスの再生成

サフィックスを再初期化すると、新しい内容がインポートされます。つまり、サフィックスの内容が置き換えられ、新しいインデックスファイルが作成されます。サフィックスの再初期化は、エントリのロード時に同時にすべての属性のインデックスが作成されるので、複数の属性のインデックスの再生成よりも速く実行することができます。ただし、再初期化中はサフィックスを使用できません。

Procedure再初期化によりサフィックスのインデックスを再生成する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. 「リフェラルを設定し、サフィックスを読み取り専用にする」で説明するように、サフィックスを読み取り専用に設定します。

  2. 「LDIF へのバックアップ」で説明するように、サフィックス全体を LDIF ファイルにエクスポートします。

  3. 「LDIF ファイルからのデータのインポート」で説明するように、同じ LDIF ファイルをインポートして、サフィックスを再初期化します。

    初期化中は、サフィックスを利用することはできません。初期化が完了すると、設定されたすべてのインデックスを利用できるようになります。

  4. 「リフェラルを設定し、サフィックスを読み取り専用にする」で説明するように、サフィックスをふたたび書き込み可能にします。