次の手順では、LDIF ファイルからレプリケートされたサフィックスを初期化するために使用する一般的な手順を説明します。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
DSCC を使用したレプリケートされたサフィックスのオンライン初期化は、コンシューマを初期化または再初期化する簡単な方法です。ただし、大量のエントリを初期化する場合、この処理には時間がかかることがあります。この場合は、コマンド行によるコンシューマのオフライン初期化の方が効率的な場合があります。
レプリケーションアグリーメントを設定していることを確認します。
この操作は、レプリカを初期化する前に実行する必要があります。
マスターのレプリカサフィックスから、元のサフィックスデータのコピーを LDIF ファイルにエクスポートします。
「レプリケートされたサフィックスを LDIF にエクスポートする」を参照してください。
マルチマスターレプリケーション環境では、オリジナルマスターからエクスポートした LDIF ファイルを使用して他のマスターとコンシューマの両方を初期化できます。カスケード型のレプリケーションでは、同じファイルを使用してハブレプリカとそのコンシューマを初期化できます。
どの場合にも、設定が完了しているマスターレプリカからエクスポートした LDIF ファイルから開始する必要があります。これ以外の任意の LDIF ファイルにはレプリケーションメタデータが含まれないため、これを使用してすべてのレプリカを初期化することはできません。
部分レプリカを初期化する場合、ファイルをフィルタして、レプリケートされる属性のみを維持し、そのファイルをすべてのコンシューマサーバーに転送します。
「部分レプリケーションのための LDIF ファイルのフィルタリング」を参照してください。
レプリカを初期化します。
次のいずれかの操作を行います。
オフライン (停止している) サーバーで高速に初期化する場合、dsadm import コマンドを使用します。
$ dsadm import instance-path LDIF_file suffix-DN |
LDIF ファイルからレプリカをオンラインで初期化するには、 dsconf import コマンドを使用します。
$ dsconf import -h host -p port LDIF_file suffix-DN |
dsconf import を使用すると、dsadm import を使用した場合よりも遅くなりますが、インポート操作中にサーバーを停止する必要がありません。
サフィックスの初期化の詳細と例については、「サフィックスの初期化」を参照してください。コマンドの詳細な使い方については、dsadm(1M) および dsconf(1M) を参照してください。
(省略可能) 各アグリーメントで、サフィックスが初期化済みとなっていることを確認します。
$ dsconf show-repl-agmt-status -h host -p port suffix-DN destination-host:destination-port |