Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド

証明書データベースパスワードの設定

デフォルトで、Directory Server は保存されたパスワードを使用して SSL 証明書データベースのパスワードを内部的に管理します。証明書を管理する場合に、ユーザーは証明書パスワードを入力したり、パスワードファイルを指定したりする必要はありません。パスワードは暗号化されているのではなく、非表示になっているだけなので、このオプションはあまり安全ではありません。

より安全に証明書を使用したい場合には、コマンド行でユーザーがパスワード入力を求められるようにサーバーを設定できます。この場合、ユーザーは autostart backupdisable-serviceenable-service inforeindexrestore、および stop 以外の dsadm のすべてのサブコマンドに対して証明書データベースのパスワードを入力する必要があります。証明書データベースは、ディレクトリ instance-path/alias にあります。

Procedureユーザーが証明書のパスワード入力を求められるようにサーバーを設定する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. サーバーを停止します。


    $ dsadm stop instance-path
    
  2. パスワードプロンプトフラグを on に設定します。


    $ dsadm set-flags instance-path cert-pwd-prompt=on

    証明書に対してパスワードを設定するよう求められます。

  3. 次のように入力して、Server を起動します。


    $ dsadm start instance-path