Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

Directory Server Enterprise Edition について

Directory Server Enterprise Edition は、アイデンティティーデータを格納および管理するための、セキュリティー、高可用性、拡張性を備えたディレクトリサービスを提供します。Directory Server Enterprise Edition は企業のアイデンティティーインフラストラクチャーの基礎を形成します。この製品により、ミッションクリティカルなエンタープライズアプリケーションや大規模エクストラネットアプリケーションから、整合性と信頼性のあるアイデンティティーデータにアクセスできるようになります。

Directory Server Enterprise Edition は、アイデンティティープロファイル、アクセス特権、アプリケーションとネットワークのリソース情報を格納および管理するための集中リポジトリを提供します。Directory Server Enterprise Edition は、マルチプラットフォーム環境へのスムーズな統合が可能です。また、Microsoft Active Directory との間で、パスワード、ユーザー、およびグループをオンデマンドで安全に同期できます。

Directory Server Enterprise Edition 以前は、Sun はこれらの機能を Directory Server、Directory Proxy Server、Directory Server Resource Kit、および Identity Synchronization for Windows の 4 つの独立した製品で提供していました。これらを含む各製品は、現在では、1 つの包括的な統合型ソリューションのコンポーネントとなっています。

堅牢なディレクトリサービスのためのサービス品質要件

企業内でユーザーやアプリケーションの数が増加するにつれ、堅牢なディレクトリサービスはますます必要不可欠なものとなります。Directory Server Enterprise Edition では、次に示すサービス品質要件を提供することにより、急速に変化および拡大する企業が直面する課題を解決します。

この章では、Directory Server Enterprise Edition の各種コンポーネントがどのようにしてサービス品質要件を満たすかについて簡単に説明します。個々の要件については、このマニュアルの次章以降で詳しく説明します。