Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

データ所有者の決定

「データ所有者」とは、データを最新の状態に維持する責任のある個人または組織のことです。データの設計時に、ディレクトリにデータを書き込めるユーザーを決めておきます。データの所有者を決めるには、一般に次の規則に従います。

データに書き込みを許可するユーザーを決定するときに、複数のユーザーに対して同じデータへの書き込み権限が必要になることがあります。たとえば、情報システムまたはディレクトリ管理グループには、従業員のパスワードへの書き込み権限を許可するのが一般的です。同時に、すべての従業員にも自分自身のパスワードへの書き込み権限を許可する場合があります。複数のユーザーに同じ情報への書き込み権限を与えなければならない場合がありますが、このような場合はこのグループを少人数に保ち、容易に特定できるようにします。グループを少人数にすることは、データの完全性の保証に役立ちます。

ディレクトリのアクセス制御の設定については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド』の第 6 章「Directory Server のアクセス制御」および『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Reference』「How Directory Server Provides Access Control」を参照してください。