Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

単一データセンターでのマルチマスターレプリケーションを利用した負荷分散

レプリケーションにより、Directory Server への負荷を次のように分散させることができます。

一般に、完全接続型トポロジにおいて、「初期レプリケーション要件の評価」で計算した「ホスト数」が 16 前後であるか、それよりも極端に大きくなければ、トポロジにはマスターサーバーのみを含めることをお勧めします。完全接続型とは、すべてのマスターが、トポロジ内のほかのマスターすべてにレプリケートするという意味です。


注 –

計算で得られた「ホスト数」は概算値であり、ハードウェア構成や、配備のその他の詳細条件によって変動します。


次の図では、「ホスト数」が 2 であると仮定しています。クライアントアプリケーションのタイプに基づいて、LDAP 操作が 2 つのマスターサーバーに分割されます。この方針により、各サーバーにかかる負荷が減少し、配備全体で処理できる合計の操作数は増加します。

図 10–2 負荷分散のためのマルチマスターレプリケーションの使用

この図では、2 種類のクライアントアプリケーションと、それらのアプリケーションの要求が 2 つの独立したマスターに送られるようすを示しています。

グローバル配備における類似のシナリオについては、「WAN を介したマルチマスターレプリケーションの使用」を参照してください。