Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

LDAP ベースのネームサービスを使用する理由

ネームサービスは、ユーザー、マシン、およびアプリケーションがネットワーク上で互いに通信するために必要な情報を 1 つの場所にまとめて格納します。この情報には、マシン (ホスト) の名前とアドレス、ユーザー名、パスワード、アクセス権、グループメンバーシップ、プリンタなどがあります。集中型のネームサービスがなければ、各マシンがこの情報のコピーを個別に維持しなければなりません。ネームサービスの情報はファイル、マップ、またはデータベーステーブルに格納できます。すべてのデータを集中化すれば、管理が容易になります。

Solaris OS では、次のネームサービスをサポートします。

ただし、Sun の戦略的な方向性は、LDAP ベースのネームサービスへの移行です。

LDAP ネームサービスには、ほかのネームサービスにない次の利点があります。

LDAP ネームサービスには、次の制限があります。

Solaris OS は、LDAP ディレクトリサーバーに加えて、Sun Java System Directory Server との組み合わせで LDAP ネームサービスをサポートします。Sun Java System Directory Server の使用も推奨されていますが、必須ではありません。