Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 配備計画ガイド

パスワードポリシーの設計

パスワードポリシーは、システム内でパスワードがどのように管理されるかを規定した規則の集合です。Directory Server は、デフォルトのパスワードポリシーはもちろん、複数のパスワードポリシーもサポートします。

パスワードポリシーのいくつかの要素は設定可能であるため、組織のセキュリティー要件に合ったポリシーを設計できます。パスワードポリシーの設定については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 管理ガイド』の第 7 章「Directory Server のパスワードポリシー」を参照してください。パスワードポリシーの設定時に利用可能な個々の属性については、pwpolicy(5dssd) のマニュアルページを参照してください。

この節は、次の項目で構成されています。

パスワードポリシーのオプション

次のようなパスワードポリシーのオプションがあります。

レプリケーション環境でのパスワードポリシー

デフォルトパスワードポリシーの設定情報はレプリケートされません。代わりに、それはサーバーインスタンスの設定の一部になっています。デフォルトパスワードポリシーを変更すると、トポロジ内のすべてのサーバー上でそれと同じ変更が施されます。レプリケート「される」パスワードポリシーが必要な場合は、レプリケートされるディレクトリツリー内に、特殊なパスワードポリシーを定義する必要があります。

ユーザーエントリに格納されているパスワード情報のすべてがレプリケートされます。この情報には、現在のパスワード、パスワード履歴、パスワードの有効期限などが含まれます。

レプリケートされた環境では、パスワードポリシーによる次の影響を考慮してください。

パスワードポリシーの移行

Directory Server Enterprise Edition のパスワードポリシーの設定は、6.0 より前のバージョンの Directory Server で提供されていたパスワードポリシーの設定とは異なります。異なるバージョンの Directory Server が稼働するサーバーがトポロジ内に含まれている場合には、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.1 Migration Guide』「New Password Policy」を参照し、パスワードポリシーの設定の移行方法について確認してください。