Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 管理ガイド

リモートコマンドの共通オプション

すべてのリモートコマンドで、次の共通オプションが必須になります。

表 C–1 リモートコマンドの必須オプション

オプション 

定義 

--host

ドメイン管理サーバーの稼働しているマシン名。デフォルト値は、localhost です。 

--port

管理用の HTTP/S ポート。これは、ドメインを管理するためにブラウザで指定するポートです。たとえば、http://localhost:4848 などです。デフォルトのポート番号は 4848 です。

--user

認証されたドメイン管理サーバーの管理ユーザー名。asadmin login コマンドを使用してドメインに対して認証を行った場合、その後の操作では、この特定のドメインに対して --user オプションを指定する必要はありません。

--passwordfile

-‐passwordfile オプションは、特定の形式でパスワードエントリを格納しているファイルの名前を指定します。パスワードのエントリには、パスワード名の前に AS_ADMIN_ というプレフィックス (大文字) を付ける必要があります。

たとえば、ドメイン管理サーバーのパスワードを指定するには、次の形式のエントリを使用します。AS_ADMIN_PASSWORD= password (password は実際の管理者パスワード)その他の指定できるパスワードには、AS_ADMIN_MAPPEDPASSWORDAS_ADMIN_USERPASSWORDAS_ADMIN_ALIASPASSWORD などがあります。

すべてのリモートコマンドでは、-‐passwordfile または asadmin login を使用するか、コマンドプロンプトによる対話形式で、ドメイン管理サーバーに対して認証を行うための管理パスワードを指定する必要があります。asadmin login コマンドを使用するのは、管理パスワードを指定するときだけです。リモートコマンド用に指定する必要があるその他のパスワードについては、-‐passwordfile を使用するか、コマンドプロンプトで入力します。

asadmin login コマンドを使用してドメインに対して認証を行なった場合、そのあとの操作では、このドメインに対して -‐passwordfile オプションを使用して管理パスワードを指定する必要はありません。ただし、これは AS_ADMIN_PASSWORD オプションにしか適用されません。なお、個別のコマンド (update-file-user など) が要求する場合は、その他のパスワード (AS_ADMIN_USERPASSWORD など) を指定する必要があります。

セキュリティー上の理由により、環境変数として指定されたパスワードは、asadmin によって読み取られません。

--secure

true に設定した場合、SSL/TLS を使用してドメイン管理サーバーと通信します。 

--interactive

true (デフォルト) に設定した場合、必須パスワードオプションのみの入力が要求されます。 

--terse

出力データを簡潔にすることを示します。通常、人間が読みやすい文を避けて、スクリプトで使用するために整形されたデータを優先します。デフォルトは false です。 

--echo

true に設定すると、コマンド行の文が標準出力にエコーされます。デフォルトは false です。 

--help

コマンドに関するヘルプテキストが表示されます。