Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 管理ガイド

get、set、list コマンド

asadmin getset、および list コマンドは、Application Server の抽象階層に対するナビゲーションメカニズムを提供するために、連携して動作します。階層には、 configurationmonitoring の 2 つがあり、これらのコマンドはこの両方に対して機能します。list コマンドでは、読み取り専用または変更可能な属性を持つ管理コンポーネントの完全修飾のドット表記名で表示されます。

configuration 階層は、変更可能な属性を提供します。一方、monitoring 階層にある管理コンポーネントの属性は純粋に読み取り専用です。configuration 階層は、大まかにドメインのスキーマドキュメントに基づいていますが、 monitoring 階層は少し異なっています。

list コマンドを使用すると、必要な階層内の特定の管理コンポーネントに到達できます。次に、get および set コマンドを呼び出すと、すぐに管理コンポーネントの属性の名前と値を取得したり、値を設定することができます。ワイルドカード (*) オプションを使用すると、指定した完全修飾のドット表記名の中から、一致するものをすべて取得できます。ナビゲーション可能な階層および管理コンポーネントの詳細な説明については、例を参照してください。

アプリケーションサーバーのドット表記名では、名前全体を複数部分に分けるための区切り文字として「.」(ピリオド) を使用します。これは、Unix ファイルシステムで、ファイルの絶対パス名のレベルを「/」を使用して区切る方法と同じです。getset、および list コマンドによって受け入れられるドット表記名を形成する場合、次の規則が適用されます。特定のコマンドには追加のセマンティクスが適用されることに留意してください。

list コマンドは、これら 3 つのコマンドのナビゲーション機能では、必ず最初に来るものです。特定のアプリケーションサーバーのサブシステムの属性を set (設定) または get (取得) する場合は、そのドット表記名を知っておく必要があります。list コマンドを使用すると、サブシステムのドット表記名を見つけることができます。たとえば、/ で始まる大規模なファイルシステム内の特定のファイルの変更日 (属性) を検索する場合を考えます。最初に、そのファイルのファイルシステム内での場所を検索し、その属性を確認する必要があります。したがって、appserver の階層を理解するための最初の 2 つのコマンドは、 * list "*" と <command>* list * -‐monitor になります。これらのコマンドのソートされた出力を確認するには、getset、または list コマンドのマニュアルページを参照してください。