Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 管理ガイド

Solaris 10 での自動再起動

Solaris 10 ユーザーは、asadmin create-service コマンドを使用して、ノードエージェントまたはドメイン管理サーバー (DAS) を再起動するサービスを作成できます。作成したサービスでは、Solaris サービス管理機能 (SMF) が使用されます。

サービスが再起動するプロセスは、そのサービスが DAS またはノードエージェントのどちらを再起動するかによって異なります。

サービスはプロセスに、そのプロセスを実行するユーザーの特権を付与します。asadmin create-service コマンドを使用して SMF サービスを作成する場合、デフォルトのユーザーはスーパーユーザーです。別のユーザーがプロセスを実行する必要がある場合は、method_credential にそのユーザーを指定します。

プロセスを Solaris OS の特権ポートにバインドする場合、そのプロセスには net_privaddr 特権が必要です。Solaris OS の特権ポートは、1024 より小さいポート番号です。

ユーザーが net_privaddr 特権を持っているかどうかを確認するには、そのユーザーとしてログインし、ppriv -l | grep net_privaddr コマンドを入力します。

asadmin create-service コマンドを実行するには、solaris.smf.* 認証が必要です。この認証の設定方法については、useradd および usermod のマニュアルページを参照してください。さらに次のディレクトリツリーでの書き込み権も必要です。 /var/svc/manifest/application/SUNWappserver。通常、スーパーユーザーはこれらの権限をどちらも持っています。また、svccfgsvcsauths などの Solaris 10 管理コマンドが PATH で使用できなければなりません。このコマンドの詳細は、create-service(1) のマニュアルページを参照してください。

構文は次のとおりです。


asadmin create-service [--name service-name] [--type das|node-agent]
--passwordfile password-file [--serviceproperties serviceproperties] 
domain-or-node-agent-configuration-directory

    たとえば、domain1 に対して domain1 という名前のサービスを作成するには、次の手順に従います。

  1. 次のコマンドを実行します。

    asadmin create-service --type das --passwordfile password.txt /appserver/domains/domain1

    これで、ドメイン domain1 を自動的に再起動するサービスが作成されます。このコマンドにより、バックグラウンドで、テンプレートからマニフェストファイルが作成されて検証され、そのファイルがサービスとしてインポートされます。


    注 –

    特定の Enterprise Server ドメインにデフォルトのユーザー特権を与えないようにする場合は、サービスのマニフェストを変更し、サービスを再インポートします。ユーザーの特権を調べるには、そのユーザーとしてログインし、ppriv -l コマンドを入力します。


  2. サービスが作成されたら、次の svacdm enable コマンドを使用してサービスを有効にします。

    svacdm enable /appserver/domains/domain1

  3. 有効にしたあと、ドメインが停止した場合は、SMF によって再起動されます。

サービスを管理するときに、次の Solaris コマンドが役に立ちます。

これらのコマンドの詳細については、各コマンドのマニュアルページを参照してください。