Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 配備計画ガイド

管理エージェント

HADB の管理エージェントは、ホスト上のリソースにアクセスできる ma という名前のサーバープロセスです。たとえば、このプロセスはデバイスの作成やデータベースプロセスの起動を実行できます。管理エージェントは、データベースインスタンスの起動や停止などの管理クライアントコマンドを調整および実行します。

管理クライアントは、エージェントのアドレスおよびポート番号を指定することによって管理エージェントに接続します。接続したあとは、管理クライアントは管理エージェントを通して HADB にコマンドを送信します。エージェントは要求を受け取って実行します。したがって、ホストに対して hadbm 管理コマンドを発行する前に、そのホスト上で管理エージェントが実行されている必要があります。管理エージェントは、自動的に起動するシステムサービスとして設定できます。

管理エージェントの可用性の保証

HADB ノードスーパーバイザープロセスに障害が起きると、管理エージェントプロセスを再起動して、その可用性を確保します。そのため、配備目的では、HADB の全体的な可用性を維持するために、ma プロセスの可用性を保証する必要があります。再起動のあと、管理エージェントはドメイン内のほかのエージェントからドメインおよびデータベースの設定データを復旧します。

管理エージェントの可用性を保証するには、ホストのオペレーティングシステム (OS) を使用します。Solaris または Linux では、プロセスの障害またはオペレーティングシステムの再起動のあと、init.dma プロセスの可用性を保証します。Windows では、管理エージェントは Windows サービスとして動作します。そのため、エージェントで障害が発生した場合や OS が再起動する場合、OS が管理エージェントを再起動します。