Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 配備計画ガイド

必要な帯域幅の計算

「パフォーマンス目標の確立」で行なった計算に基づいて、サイトに Application Server を配備するために必要な追加の帯域幅を決定します。

アクセス方法 (T-1 回線、ADSL、ケーブルモデム、その他) に応じて、見積もった負荷を処理するために必要な増加した帯域幅の量を計算します。たとえば、サイトで T-1 回線または高速な T-3 回線を使用しているとします。回線の帯域幅がわかったら、サイトで 1 秒あたりに生成される要求の平均数および最大ピーク負荷に基づいて、ネットワークに必要な回線数を見積もります。Web サイトの分析および監視ツールを使用して、これらの数値を計算します。


例 2–3 必要な帯域幅の計算

1 本の T-1 回線は、1.544 Mbps を処理できます。したがって、T-1 回線 4 本から成るネットワークは約 6 Mbps のデータを処理できます。クライアントに送り返される平均的な HTML ページが 30K バイトであると仮定すると、T-1 回線 4 本から成るこのネットワークは 1 秒あたり次のトラフィックを処理できます。

6,176,000 ビット/8 ビット = 1 秒あたり 772,000 バイト

1 秒あたり 772,000 バイト/30K バイト = 1 秒あたり約 25 の並行応答ページ

1 秒あたり 25 ページのトラフィックとすると、このシステムは 1 時間あたり 90,000 ページ (25 × 60 秒× 60 分) を処理できるため、負荷が 1 日中均一であると仮定した場合、1 日あたり最大 2,160,000 ページになります。最大ピーク負荷がこれより高い場合は、それに応じて帯域幅を増やします。