メッセージキュー 4.0 では、コマンドユーティリティー (imqcmd) に、サブコマンドといくつかのコマンドオプションが追加されました。管理者はこれらを使用して、ブローカを休止したり、指定した間隔の後でブローカをシャットダウンしたり、接続を破棄したり、Java システムプロパティー (たとえば、コネクション関連のプロパティー) を設定したりできます。
ブローカを休止すると休止状態になり、ブローカをシャットダウンまたは再起動する前に、メッセージを排出してしまうことができます。休止状態にあるブローカに新しく接続が作成されることはありません。ブローカを休止するには、次のようなコマンドを入力します。
imqcmd quiesce bkr -b Wolfgang:1756
指定した間隔の後でブローカをシャットダウンするには、次のようなコマンドを入力します。(時間間隔は、ブローカをシャットダウンするまでの待機を秒数で指定します。)
imqcmd shutdown bkr -b Hastings:1066 -time 90
時間間隔を指定した場合、ブローカはシャットダウンが発生するタイミングを示すメッセージを記録します。次に例を示します。
Shutting down the broker in 29 seconds (29996 milliseconds)
ブローカがシャットダウンを待っている間、ブローカの動作は次のような影響を受けます。
管理 JMS 接続は引き続き受け付けられます。
新しい JMS 接続は受け付けられません。
既存の JMS 接続は引き続き機能します。
ブローカが拡張ブローカクラスタ内のほかのブローカを継承することはできません。
imqcmd ユーティリティーはブロックはせず、シャットダウンの要求をブローカに送信してすぐに返します。
接続を破棄するには、次のようなコマンドを入力します。
imqcmd destroy cxn -n 2691475382197166336
コマンド imqcmd list cxn または imqcmd query cxn を使用してコネクション ID を取得します。
imqcmd を使用してシステムプロパティーを設定するには、新しい –D オプションを使用します。これは、JMS コネクションファクトリのプロパティー、またはコネクション関連の Java システムのプロパティーの設定または上書きに便利です。次に例を示します。
imqcmd list svc -secure -DimqSSLIsHostTrusted=true imqcmd list svc -secure -Djavax.net.ssl.trustStore=/tmp/mytruststore -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=mytrustword
imqcmd コマンドの構文については、『Sun GlassFish Message Queue 4.4 Administration Guide』の第 16 章「Command Line Reference」を参照してください。