Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 管理ガイド

管理ルールについて

管理ルールを設定すると、定期的な管理作業の自動化、実行時のさまざまな状況に対応したアプリケーションサーバーの自己調整、および障害の発生防止による可用性の向上を実現できます。管理ルールには、指定したイベントの発生時や設定したしきい値への到達時に行うアクションが含まれます。指定したイベントに基づいて修正アクションを自動的に実行できる管理ルールを設定できます。

管理ルールは、イベントとアクションの 2 つの部分から構成されます。

たとえば、イベントが EJB ロガーによって記録された SEVERE メッセージであれば、アクションによってログメッセージの内容を含むアラートを管理者に送信できます。イベントが発生すると、イベントデータが javax.management.NotificationuserData 部分の一部として渡されます。

ルールに指定したアクションは、カスタム MBean として実装する必要があります。そのため、管理ルールを設定する前に、イベント通知を受信したら適切なアクションを実行するように設計したカスタム MBean を配備してください。カスタム MBean の開発と配備については、『Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 Developer’s Guide』の第 14 章「Developing Custom MBeans」を参照してください。

Enterprise Server には、いくつかの便利なイベントが用意されており、通知を発行するカスタム MBean を記述することで、それらのイベントをさらに拡張できます。プロパティーを変更することにより、各イベントをさらにカスタマイズできます。

使用可能なイベントタイプは次のとおりです。