Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 管理ガイド

ハードウェア暗号化アクセラレータの設定について

Sun GlassFish Enterprise Server は、Sun Crypto Accelerator 1000 (SCA-1000) および SCA-4000 でテスト済みです。

Enterprise Server は、PKCS#11 トークンと通信できます。Enterprise Server にパッケージされているのは、NSS PKCS#11 トークンライブラリ (NSS 内部 PKCS#11 モジュール用、一般に NSS ソフトトークンと呼ばれる) と、NSS コマンド行管理ツールです。詳細は、「NSS (Network Security Services) ツールの使用」を参照してください。

NSS ツールを使用して PKCS#11 トークンと J2SE PKCS#11 プロバイダに鍵と証明書を作成し、実行時にトークンの鍵と証明書にアクセスします。PKCS#11 プロバイダは、暗号化サービスプロバイダで、ネイティブ PKCS#11 ライブラリのラッパーとして動作します。一般に、PKCS#11 トークンは、ネイティブ PKCS#11 インタフェースを使用してすべてのハードウェアとソフトウェアを参照します。ハードウェアトークンは、ハードウェアアクセラレータやスマートカードなどの物理デバイスに実装された PKCS#11 トークンです。ソフトウェアトークンは、完全にソフトウェアに実装された PKCS#11 トークンです。


注 –

Enterprise Server を J2SE 1.4.x プラットフォームで実行する場合、PKCS#11 トークンは 1 つだけ、つまり NSS ソフトトークンがサポートされます。


Microsoft Windows 環境では、NSS ライブラリの位置 AS_NSS と NSS ツールディレクトリ AS_NSS_BIN を PATH 環境変数に追加してください。簡単にするために、この節では UNIX のコマンドだけを使用して手順を説明します。必要に応じて UNIX 変数を Windows 変数に置き換えるようにしてください。

ハードウェア暗号化アクセラレータの設定は、主に次の 2 つの手順に分かれます。