Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 リリースノート

インストール

ここでは、インストール上の既知の問題とその解決方法を示します。

インストーラの装飾用画像に、古い製品バージョンが表示される (6862674)

説明

インストーラの左側の画像に、v2.1.1 ではなく、古い製品バージョンが表示されます。

解決方法

ありません。

OpenSolaris 2008.11 で、start-domain コマンドがタイムアウトする (6820169 および 6741572)

説明

OpenSolaris 2008.11 では、asadmin start-domain コマンドでドメインを起動しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。


Timeout waiting for domain domain1 to go to starting state.
CLI156 Could not start the domain domain1.

解決方法

ドメインは正常に起動されています。マシンの再起動後に、時刻と日付を修正してください。

64 ビット JDK によるインストールが失敗する (6796171)

説明

64 ビット JDK をインストールしている 64 ビットシステムでは、インストーラが 64 ビット JDK の使用を試みるため、インストールが失敗します。

解決方法

Sun GlassFish Enterprise Server を 64 ビットシステムにインストールする場合は、使用している 64 ビットマシンで 32 ビット JDK をダウンロードし、この JDK を使用して Sun GlassFish Enterprise Server をインストールしてください。次のコマンドを使用する必要があります。 ./distribution_filename —javahome path to 32–bit JDK location

インストールのあと、Sun GlassFish Enterprise Server で 64 ビット JDK を使用するには、asenv.conf ファイルの AS_JAVA 変数を、64 ビット JDK のインストールをポイントするように編集します。

Enterprise Server インストーラが Linux でクラッシュする (6739013)

説明

この問題は、環境変数 MALLOC_CHECK_ に 2 を設定して Linux を実行しているシステムで観察されています。

解決方法

環境変数 MALLOC_CHECK_ を 0 に設定してください。次のいずれかのコマンドを実行します。

一部の Linux システムで、「完了」ボタンをクリックしたあとにインストールの終了でハングアップする (5009728)

説明

この問題は、いくつかの Linux システム上で発生していました。これは Java Desktop System 2 でもっとも一般的に見られますが、Linux Red Hat ディストリビューションでも見られます。

インストールプログラムの最後の画面で「完了」ボタンをクリックすると、インストールプログラムは製品の「バージョン情報」ページまたは製品登録ページを表示するブラウザウィンドウの起動に失敗し、コマンドプロンプトに戻ることなくハングアップします。

解決方法

インストールプログラムを起動した端末ウィンドウで Ctrl+C を押すことにより、インストールプログラムを終了します。そのあとで、製品の「バージョン情報」ページまたは登録ページを表示するブラウザウィンドウが起動することがあります。ブラウザウィンドウが現れない場合には、ブラウザを起動してから次の URL を入力して「バージョン情報」ページを確認してください。


file://as-install/docs-ee/about.html

製品を登録するインストールオプションを選択した場合には、「バージョン情報」ページ上の登録ページへのリンクをたどってください。

Windows では、インストール中に imq ディレクトリを作成する必要がある (6199697)

説明

Windows では、インストールした直後に、ディレクトリ drive:\as\domains\domain1\imq が存在しない旨のメッセージを出力して Message Queue ブローカが起動に失敗します。

domain1 を起動してからブローカを起動した場合には、Application Server によってディレクトリが作成され、この問題は発生しません。

解決方法

  1. ブローカを作成する前に var_home_dir_location を作成します。次のようにします。


    $imqbrokerd -varhome var_home_dir_location
    

    次に例を示します。


    $imqbrokerd -varhome D:\as\domains\domain1\imq

アンインストール時に productregistry ファイルが正しく更新されない。サイレントモードを使用してインストールできない (6571598)

説明

Enterprise Server の productregistry ファイルに共用コンポーネント設定が含まれている場合、Enterprise Server のアンインストール処理で productregistry ファイルが正しく更新されないため、productregistry ファイルを名前変更または削除しないかぎり、それ以降のインストールでサイレントモードを使用できなくなります。productregistry ファイル内の共用コンポーネントエントリを変更せずに残しておくことは意図的ですが、そのためにそれ以後のインストールで混乱が生じます。

解決方法

アンインストールが正常に完了したことがアンインストールログファイルによって報告されたあとに、続けてインストールを実行する前に productregistry ファイルを削除します。以前のアンインストールが正常に完了したことを確認するには、as-installappserv_uninstall.class ファイルがあるかどうかを調べます。アンインストールが正常に完了した場合には、このファイルはありません。


注 –

インストールが正常に完了していない場合は、productregistry ファイルを削除しないでください。


productregistry ファイルは、Solaris では /var/sadm/install に、Linux では /var/tmp にあります。

IFR: MQ パッケージの問題で、AS を疎ローカルゾーンにインストールできない(6555578)

説明

疎ローカルゾーンに Enterprise Server をインストールする場合、Message Queue (MQ) が先にインストールされていないとインストールが失敗します。インストーラは MQ をインストールしようとしますが、インストール全体が失敗します。

解決方法

Enterprise Server を疎ローカルゾーンにインストールする前に、MQ をグローバルゾーンに手動でインストールする必要があります。この問題には 2 つの回避方法があります。

  1. 最新の MQ パッケージを入手するために、Enterprise Server IFR インストールが収録されている同一のメディアから、MQ 4.1 を手動でグローバルゾーンにインストールします。

    1. ご使用のプラットフォームに対応するインストーラを使用してください。


      mq4_1-installer-SunOS.zip
      mq4_1-installer-SunOS_X86.zip
      mq4_1-installer-Linux_X86.zip
      mq4_1-installer-WINNT.zip
    2. 圧縮ファイルを解凍して、インストーラを実行します。

      インストーラは mq4_1-installer ディレクトリにあります。

  2. IFR インストールのすべてのコンポーネントをグローバルゾーンにインストールします。この処理で、GZ の MQ のバージョンをチェックし、必要に応じて Enterprise Server IFR に付属のバージョンにアップグレードします。サンプルアプリケーションコンポーネントを選択してインストールするだけでも、MQ は IFR バージョンにアップグレードされます。

    1. グローバルゾーンで Enterprise Server インストールを実行しますが、サンプルコンポーネントのみを選択します。

      サンプルコンポーネントインストールでは、MQ と Enterprise Server 共用コンポーネントもすべてのゾーンにインストールされます。

    2. Enterprise Server インストールを再度実行しますが、今回は疎ローカルゾーンで実行します。

      何の問題もなくインストールが完了するはずです。

IFR インストールの -console プロンプト「Do you want to upgrade from previous Application?」を削除する必要がある (6592454)

説明

Enterprise Server IFR インストーラに -console オプション (コマンド行モード) を指定して実行すると、次のプロンプトが表示されます。


Do you want to upgrade from previous Application Server version?

残念ながら、IFR インストーラではこのようなアップグレードをサポートしていないため、このプロンプトは誤りです。プロンプトに「yes」と応答すると、インストールは正常に続行しますが、アップグレードされないばかりか、インストールが完全に実行されたことが表示されません。

解決方法

Enterprise Server インストールのアップグレードを希望する場合は、アップグレードツールを使用してください。

アップグレードのあと、ドメインの起動時に次の例外がログに記録される (6774663)

説明

次の例外がスローされます。

#|2008-11-19T01:44:37.422+0530|SEVERE|sun-appserver9.1|org.apache.catalina.session.ManagerBase|_ThreadID=17;_ThreadName=pool-1-thread-3;_Req uestID=cc0ddf54-a42e-400a-9788-e30d79a25d88;|PWC2768: IOException while loading persisted sessions: java.io.InvalidClassException: org.apache .catalina.session.StandardSession; local class incompatible: stream classdesc serialVersionUID = 8647852380089530442, local class serialVersi onUID = -8515037662877107054 java.io.InvalidClassException: org.apache.catalina.session.StandardSession; local class incompatible: stream classdesc serialVersionUID = 864 7852380089530442, local class serialVersionUID = -8515037662877107054..... .....

解決方法

アップグレードを完了して、アップグレードしたドメインを起動したあと、これらの例外は発生しても無視できます。