Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 リリースノート

ハードウェアとソフトウェアの要件

この節では、Sun GlassFish Enterprise Server をインストールする前に満たしている必要のある要件を示します。

サポートされるプラットフォーム

次の表に、Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 と互換性があるオペレーティングシステムを示します。サポートされているオペレーティングシステムはすべて、特に断らない限り、32 ビットです。64 ビットの JDK は、サポートされている 64 ビットのオペレーティングシステムでのみサポートされます。


注 –

表には、サポートされる各オペレーティングシステムの、必要最小限のバージョンが示されています。必要最小限のバージョンに対するサービスパックの更新もサポートされます。


表 2–1 サポートされるオペレーティングシステム

オペレーティングシステム 

最小メモリー 

推奨メモリー 

最小ディスク容量 

推奨ディスク容量 

JVM 

Sun Solaris 9、10 (SPARC) 

Solaris 9、10 (x86) 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

64 ビット版 Sun Solaris 10 (SPARC、x86) 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 Update 1、4.0、5.x  

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

64 ビット版 Red Hat Enterprise Linux 5.x 

512M バイト  

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

SUSE Linux Enterprise Server 10 (SP1、SP2 もサポートされます) 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

64 ビット版 SUSE Linux Enterprise Server 10 (SP1 もサポートされます) 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

64 ビット版 SuSE Linux Enterprise Server 11 

512Mバイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Ubuntu Linux 8.04 (Hardy Release) 

開発者プラットフォームとしてのみサポートされます。 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

AIX 5.2、5.3、6.1 

512M バイト 

1G バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Windows 2000 SP4 以降 

Advanced Server SP4 以降 

Windows Server 2003、2008 

Windows XP Pro SP3 

Windows Vista 

Windows 2008 

1G バイト 

2G バイト 

500M バイトの空き領域 

1G バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Windows 7 

開発者プラットフォームとしてのみサポートされます。 

1G バイト 

2G バイト 

500M バイトの空き領域 

1G バイトの空き領域 

J2SE 5.0 

Java SE 6 

Macintosh OS 10.4、10.5 (Intel、Power) 

開発者プラットフォームとしてのみサポートされます。 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

Java SE 5 

OpenSolaris 

評価サポートのみ 

512M バイト 

512M バイト 

250M バイトの空き領域 

500M バイトの空き領域 

Java SE 5 

Java SE 6 


注 –

Microsoft Windows プラットフォームで Enterprise Server を実行している場合は、FAT や FAT32 ではなく NTFS ファイルシステムを使用する必要があります。


UNIXTM では、オペレーティングシステムのバージョンを uname コマンドで確認できます。ディスク容量は df コマンドで確認できます。


注 –

Mac OS は本稼働環境への配備ではサポートされませんが、開発の目的ではサポートされます。Macintosh オペレーティングシステムのダウンロード情報は、GlassFish ダウンロードページか、Mac が一覧に示されている SDK ページから入手できます。たとえば、Java EE 5 SDK Update 5 のダウンロードページ https://cds.sun.com/is-bin/INTERSHOP.enfinity/WFS/CDS-CDS_Developer-Site/en_US/-/USD/ViewProductDetail-Start?ProductRef=java_ee_sdk-5_05-nojdk-oth-JPR@CDS-CDS_Developer で入手できます。


システムの仮想化のサポート

システムの仮想化は、複数のオペレーティングシステム (OS) インスタンスを共用ハードウェア上で個別に実行できるようにするテクノロジです。機能的にいうと、仮想化された環境でホストされる OS に配備されたソフトウェアは、通常はベースとなるプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Sun では、精選されたシステムの仮想化と OS の組み合わせについて、その Sun Java System 製品のテストを行なっています。これは、Sun Java System 製品が、適切な規模と構成の仮想化環境でも、仮想化されていないシステム上の場合と同様に機能することを効果的に確認するためのテストです。

重要パッチ情報

Solaris のパッチ要件

Solaris 10 (x86 または SPARC) を使用する場合には、「Sun 推奨パッチクラスタ」をインストールすることをお勧めします。このパッチクラスタは、SunSolve Web サイトの「推奨 & セキュリティーパッチ」で入手できます。

JDK バージョン

Enterprise Server で必要な、動作が保証されている JDK の最小バージョンは、1.5.0_14 です。

Procedureサポートされている Java SE バージョンへ切り換える

次の手順で asenv file を編集して、サポートされている Java SE バージョンに切り替えることができます。

  1. システムに新しい Java SE バージョンをインストールします (インストールしていない場合)。

    Java SE SDK は http://java.sun.com/javase からダウンロードできます。

  2. Enterprise Server を停止します。

    • コマンド行から、次のように入力します。

      install_dir/bin/asadmin stop-domain

    • 管理コンソールで次のようにします。

      1. 「アプリケーションサーバー」ノードをクリックします。

      2. 「インスタンスの停止」をクリックします。

  3. install_dir/config/asenv.conf ファイル (Windows では asenv.bat) を編集して、新しい Java ホームディレクトリをポイントするように AS_JAVA の値を変更します。

  4. as-install/samples/common.properties ファイルを編集して、com.sun.aas.javaRoot... で始まる行を、新しい Java ホームディレクトリを参照するように変更します。

  5. Application Server を再起動します。

    • コマンド行から、次のように入力します。

      as-install/bin/asadmin start-domain

    • 管理コンソールで次のようにします。

      1. 「アプリケーションサーバー」ノードをクリックします。

      2. 「インスタンスを起動」をクリックします。

Apache Ant のバージョン

Ubuntu Linux を除くすべてのオペレーティングシステムでは、Apache Ant の Version 「1.6.5」 が Enterprise Server に含まれています。Ubuntu Linux では、Apache Ant の Version 「1.7.0」 が Enterprise Server に含まれており、このバージョンが使用されます。

JDBC ドライバとデータベース

表 2–2 に、Java EE の互換性要件を満たすデータベースとドライバを示します。サポートされるすべての Sun GlassFish Enterprise Server の構成では、バンドル版 Java DB データベースとドライバなどの、この表に基づくデータベースとドライバの組み合わせを少なくとも 1 つ含める必要があります。さらに、Enterprise Server は、対応する JDBC ドライバを使用してほかのどの DBMS に対する JDBC 接続もサポートするように設計されています。

表 2–2 Java EE 互換の JDBC ドライバ

JDBC ドライバベンダー 

JDBC ドライバのタイプ 

サポートされるデータベースサーバー 

Derby Network Client 

Type 4 

Derby 10.2 

DataDirect 3.6.x、3.7.x

(または、Sun JDBC ドライバ) 


注 –

Sun JDBC ドライバは、Enterprise プロファイルに対応するインストールバンドルのみで提供されます。


Type 4 

Oracle 10g 

Oracle 9i 

Sybase ASE 12.5、15 

MS SQL 2000、2005 

DB2 9.1 

DB2 8.1、8.2 

MySQL Connector/J Driver 3.1 

Type 4 

MySQL 5.0 

Oracle 10g、11g  

Type 4 

Oracle 10g、Oracle 11g 

-RAC 

PostGres 

Type 4 

8.1、8.2 .x

通常、Enterprise Server v2.1.1 は、Java EE 仕様に適合するすべての JDBC ドライバをサポートします。

バンドル版 Java DB データベースの使用

この節では、Enterprise Server v2.1.1 にバンドルされた Java DB データベース実装の使用方法について説明します。Java DB は Apache Derby データベースに基づいています。

Java DB データベースの起動と停止

Sun GlassFish Enterprise Server には、Java DB ネットワークサーバーの起動と停止を行うために、次の asadmin コマンドが導入されています。

Java DB ユーティリティースクリプト

Enterprise Server 2..1.1 に付属の Java DB の設定には、Java DB の使用に役立つスクリプトが含まれます。 as-install/javadb/bin ディレクトリには、次の使用可能なスクリプトがあります。

ProcedureJava DB ユーティリティースクリプトを実行するために環境を設定するには

  1. JAVA_HOME 環境変数が JDK のインストールディレクトリを指定していることを確認します。

  2. as-install/javadb ディレクトリをポイントするように DERBY_HOME 環境変数を設定します。

参照

これらのユーティリティーの詳細については、次の Derby ドキュメントを参照してください。

Message Queue のバージョン

ファイルベースのインストールでは、Message Queue 4.4 が Enterprise Server と一緒にパッケージされています。

Enterprise Server の一部として提供される埋め込みの Sun GlassFish Message Queue コードは、一般的に同等のバージョンの Message Queue ブローカに対してのみ、テストおよび認証されています。つまり、提供される埋め込みの Message Queue コードを使用して、別のバージョンの Message Queue コードを実行しているリモート (Enterprise Server で管理されていない) Message Queue ブローカに接続することは、サポートされません。

負荷分散プラグイン向けの Web サーバー

この節では、Sun GlassFish Enterprise Server 負荷分散プラグイン向けにサポートされている Web サーバーを示します。

表 2–3 サポートされている Web サーバー

Web サーバー 

バージョン 

オペレーティングシステム [32 ビットのプラットフォームのみがサポートされます。]

Sun Java System Web Server (32 ビット) 

6.1、7.0 

Solaris SPARC 9、10  

Solaris x86 9、10

Red Hat Enterprise Linux 3、4、5 

Apache Web Server (32 ビット) 

2.0.x、2.2.x 

Solaris SPARC 9、10 

Solaris x86 10

Red Hat Enterprise Linux 3、4、5 

Microsoft IIS (32 ビット) 

5.0 以降、6 

Windows Server 2003 

ブラウザ

ここでは、Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 でサポートされているブラウザを示します。

表 2–4 サポートされている Web ブラウザ

ブラウザ 

バージョン 

Mozilla 

1.7.12 

Internet Explorer 

6.0 Service Pack 2、7.0 

Firefox 

2.x、3.x 

Safari 

3.x、4.x 

Netscape 

8.0.4、8.1、9.0、9.0.x

HADB の要件とサポートされているプラットフォーム

「ハードウェアとソフトウェアの要件」に示されている要件に加えて、システムが、下に示されている HADB を実行するための要件を満たしていることを確認してください。


注 –

HADB は Enterprise Server v2.1.1 エンタープライズプロファイルにのみバンドルされています。また、システムの Java コンポーネントは、JDK 5 および JDK 6 でビルドおよびテストされていることに注意してください。


サポートされるプラットフォーム

HADB サーバーホストの要件


注 –

HADB データとログファイルを格納するデバイスで書き込みキャッシュが無効になっていることを確認してください。一部の Solaris プラットフォーム (たとえば、Solaris x86) では、デフォルトで書き込みキャッシュが有効になります。


HADB 管理ホストの要件

HADB クライアントホストの要件

Enterprise Server のアップグレード

以前のバージョンの Enterprise Server から現在のバージョンへのアップグレードに関する詳細な手順については、『Sun GlassFish Enterprise Server v2.1.1 Upgrade Guide』を参照してください。

その他の要件

Sun GlassFish Enterprise Server ソフトウェアをインストールする前に、次の追加の要件が満たされるようにしてください。