AI を使用する場合は、まず DHCP サーバーと AI サーバーを設定します。AI サーバーには、少なくとも 1 つの AI ブートイメージと、その AI ブートイメージに関連付けられた AI サービスが含まれています。クライアントがブートすると、そのクライアントは DHCP によってインストールサーバーに接続されます。クライアントは、特定のインストールサービスに関連付けられています。インストールサービスは、この章で説明する方法を使用して、クライアントを、使用する正しいインストール手順および構成手順と照合します。
異なる AI イメージ (SPARC イメージと x86 イメージ、または別の Oracle Solaris バージョン) を使用するインストールを定義するには、イメージごとに個別のサービスを作成します。「インストールイメージとインストールサービスを設定する」を参照してください。
クライアントを特定のインストールサービスに関連付けるには、そのクライアントをインストールサービスに追加します。第 7 章クライアントシステムのインストールを参照してください。クライアントの MAC アドレスと、このクライアントが使用するインストールサービスの名前を指定します。この MAC アドレスを持つクライアントがブートすると、そのクライアントは DHCP によってインストールサーバーに接続され、指定されたインストールサービスを使用します。
1 つの AI イメージに対して複数のインストールのタイプを定義するには、追加の AI マニフェストを作成し、新しい AI マニフェストをその AI イメージの AI サービスに追加します。どのクライアントがどの AI マニフェストを使用するかを定義する条件を指定します。「クライアント固有のインストール手順をインストールサービスに関連付ける」を参照してください。
カスタム AI マニフェストを作成するには、そのサービスの net_install_image_path/auto_install/default.xml にあるデフォルトのマニフェストのコピーを使用して開始します。その例については、「デフォルトの AI マニフェスト」および 「コメント付きの AI マニフェスト」も参照してください。ターゲットディスクやインストールする追加パッケージなどのインストール仕様を変更する場合は、第 4 章インストール手順の指定を参照してください。ユーザーアカウントや root の役割のパスワードなどの構成仕様を変更する場合は、第 5 章 クライアントシステムの構成を参照してください。
次のアルゴリズムに従って、クライアントのための AI マニフェストが選択されます。
このインストールサービスに対してカスタム AI マニフェストが定義されていない場合は、デフォルトの AI マニフェストが使用されます。デフォルトの AI マニフェストは、どのクライアント条件にも関連付けられていません。「デフォルトのインストール手順を確認する」を参照してください。
このインストールサービスに対してカスタム AI マニフェストが定義されているが、クライアントがどのカスタム AI マニフェストの条件にも一致しない場合、そのクライアントはデフォルトの AI マニフェストを使用します。
クライアントが、カスタム AI マニフェストに対して指定されている条件に一致する場合、クライアントはそのマニフェストを使用します。
クライアントの特性が複数の AI マニフェストに一致する場合は、インストールのためのマニフェストを選択するために、次の表に示されている順序でクライアントの特性が評価されます。installadm ツールは、同じタイプの条件がオーバーラップしていないことを確認します。「AI マニフェストを追加する」を参照してください。
オーバーラップしていない複数の条件が、次の表で指定されている順序で使用されます。たとえば、ある条件仕様がクライアントの MAC アドレスに一致し、別の条件仕様が同じクライアントの IP アドレスに一致した場合、選択の優先順位は mac の方が ipv4 より高いため、MAC アドレスの条件仕様に関連付けられたマニフェストが使用されます。
表 3-1 条件のタグと条件の階層
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例 3-1 クライアントと AI マニフェストとの照合
次の例では、2 つのカスタム AI マニフェストが同じインストールサービスに追加されています。これらのマニフェストに関連付けられたクライアント条件は示されているとおりです。
manifest_x86.xml の AI マニフェストは、クライアントのアーキテクチャーを指定する次の条件ファイルとともにサービスに追加されました。
<ai_criteria_manifest>
<ai_criteria name="arch">
<value>i86pc</value>
</ai_criteria>
</ai_criteria_manifest>
manifest_mac1.xml の AI マニフェストは、クライアントの MAC アドレスを指定する次の条件ファイルとともにサービスに追加されました。
<ai_criteria_manifest>
<ai_criteria name="mac">
<value>00:14:4f:a7:65:70</value>
</ai_criteria>
</ai_criteria_manifest>
x86 クライアントがインストールされている場合、そのクライアントには manifest_x86.xml が割り当てられます。
MAC アドレス 00:14:4f:a7:65:70 を持つ SPARC クライアントがインストールされている場合、そのクライアントには manifest_mac1.xml が割り当てられます。
ほかの何らかの MAC アドレスを持つ SPARC システムがインストールされている場合、そのシステムにはデフォルトの AI マニフェストが割り当てられます。