クライアント固有のインストール手順をインストールサービスに関連付ける
インストールサーバー上のすべてのインストールサービスを一覧表示する
インストールサービスに関連付けられたクライアントを一覧表示する
特定のインストールサービスに関連付けられているクライアントを一覧表示する
次の手順を実行して、インストールイメージとインストールサービスを設定します。
AI インストールツールセットをインストールします。
AI ブートイメージをダウンロードします。
AI インストールサービスを作成します。
AI ブートイメージの ISO ファイルとそれらのイメージを展開したものを AI サーバーに格納する必要があります。ZFS の次のような機能を利用できるように、これらのファイルを別の ZFS ファイルシステムに格納することを考慮してください。
compression や atime など、ファイルシステムの個別の特徴の設定。
指定したファイルシステムの直接のスナップショットと回復。
ZFS ファイルシステムの作成に関する詳細と最も実際的な方法については、『Oracle Solaris ZFS Administration Guide 』を参照してください。
AI インストールツールパッケージには、AI インストールサービスを作成および管理できるようにする installadm(1M) コマンドが用意されています。
installadm ユーティリティーでは、次に示す作業を実行できます。
インストールサービスを作成して有効にします。
DHCP サーバーを設定および更新します。
クライアントのインストールと構成のカスタムの手順を追加します。
クライアントでインストールと構成のカスタムの手順を使用するための条件を設定します。
installadm コマンドの詳細については、「インストールサーバーを管理する」および付録 B 自動インストーラのインストール管理コマンドを参照してください。
ツールパッケージをインストールするには、AI インストールサーバーが Oracle Solaris Image Packaging System (IPS) パッケージリポジトリにアクセスできる必要があります。インターネットまたは install/installadm パッケージが含まれているローカル IPS パッケージサーバーに接続されていることを確認してください。インストールする install/installadm パッケージは、AI インストールサーバーが動作する Oracle Solaris OS のバージョンと同じバージョンである必要があります。
優先するパブリッシャーが AI ツールパッケージの取得元のリポジトリに設定されていることを確認するか、ツールパッケージのインストール時にパブリッシャーを指定します。
次の例は、2 つのパブリッシャーが定義されていることを示しています。
# pkg publisher PUBLISHER TYPE STATUS URI solaris (preferred) origin online http://pkg.oracle.com/solaris/release example.com (non-sticky) origin online http://pkg.example.com/
次の例では、優先するパブリッシャー solaris から AI ツールパッケージをインストールします。
# pkg install install/installadm
次の例では、優先するパブリッシャーでない example.com パブリッシャーからツールパッケージをインストールします。
# pkg install pkg://example.com/install/installadm
パブリッシャーを追加して優先するパブリッシャーを設定する方法については、『Oracle Solaris 11 Express Image Packaging System ガイド』を参照してください。
AI は、最小のブートイメージを使用してクライアントをブートします。クライアントのブート後に、インストールサービス内のインストール手順に従って Oracle Solaris OS のインストールが続きます。
$ su - root
この例では、新しい ZFS ファイルシステムの名前は ai です。
# zfs create rpool/ai
多くの場合、compression=on オプションを設定するのが実際的です。この場合は、AI ISO ファイルがすでに圧縮されているので、圧縮を指定しても利点はほとんどありません。同様に、dedup=on を設定するのが実際的な場合があります。ZFS ファイルシステムのプロパティーについては、『Oracle Solaris ZFS Administration Guide』の「Introducing ZFS Properties」を参照してください。複製解除の詳細については、『Oracle Solaris ZFS Administration Guide』の「The dedup Property」を参照してください。
AI ブートイメージをダウンロードするには、インターネットで次の場所にアクセスします。http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/solaris11/downloads/index.html
ライブ CD イメージまたはテキストインストールイメージではなく、自動インストールイメージをダウンロードするようにしてください。SPARC クライアントの場合は Oracle Solaris 11 Express SPARC 自動インストールイメージを、x86 クライアントの場合は Oracle Solaris 11 Express x86 自動インストールイメージをダウンロードします。x86 の場合は、.usb ファイルではなく、.iso ファイルをダウンロードするようにしてください。.usb ファイルは、USB デバイスからシステムを起動することで AI インストールの開始に使用される可能性があります。第 8 章媒体からブートする自動インストール を参照してください。.usb ファイルは、インストールサービスの作成には適していません。
AI ISO イメージは、クライアントにインストールすることを計画している Oracle Solaris OS と同じバージョンである必要があります。
インストールサービスを作成して、インストールイメージを名前の付いたインストールサービスに関連付けます。クライアントシステムは、インストールサービス名を使用して正しいインストールイメージを見つけます。
インストールサーバーに複数のインストールサービスを配置することができます。各インストールサービスは、ただ 1 つのブートイメージと関連付けられます。たとえば、SPARC と x86 両方のクライアントのインストールを行うには、SPARC ブートイメージに 1 つのインストールサービス、x86 ブートイメージにもう 1 つのインストールサービスが必要です。
installadm create-service コマンドを使用して、AI インストールサービスを作成します。サービスに名前を付け、使用する ISO イメージのパスを指定して、ISO イメージを解凍するパスを指定します。ISO イメージを解凍するパスは、ターゲットまたはネットイメージとも呼ばれます。
名前を指定しない場合、インストールサービスに割り当てられる名前は _install_service_port_number になります。
使用する ISO イメージのパスを指定しない場合は、ネットイメージのために指定するパスに解凍された ISO イメージファイルが含まれている必要があります。
installadm create-service コマンドでは、ポート 5555 で動作する Web サーバーでネットインストールイメージも提供されます。たとえば、Web サーバーのアドレスは http://ai server:5555/export/aiserver/s11-ai-x86/s11-x86 のようになります。
create-service コマンドは、「Oracle Solaris DHCP を設定してインストールサービスを作成する」に示すように、AI インストールサーバーに Oracle Solaris DHCP を設定することができます。DHCP に関する次の作業のいずれかを実行する場合は、第 6 章AI のための DHCP の設定を参照してください。
個別の Oracle Solaris DHCP サーバーを設定します。
AI で使用する Oracle Solaris DHCP サーバーを構成します。
ISC DHCP サーバーを設定します。
AI で使用する ISC DHCP サーバーを構成します。
DHCP サーバーは、インストールクライアントに DNS 情報を提供できる必要があります。
次の例では、SPARC クライアント用の AI インストールサービスを作成します。このプロセスは x86 インストールサービスの場合と同じですが、出力は異なります。-n オプションはサービス名を指定し、-s オプションは、このサービスの作成に使用する AI ISO イメージファイルのパスを指定します。この例では、DHCP はすでに別のサーバーに設定されているか、あとで設定します。create-service コマンドがこの AI インストールサーバーで DHCP を検出できない場合は、dhtadm(1M) を使用して DHCP 構成テーブル dhcptab(4) にマクロを追加するすることで DHCP マクロを作成するための手順が、コマンドの出力に表示されます。詳細については、第 6 章AI のための DHCP の設定を参照してください。
# installadm create-service -n s11-sparc \ -s /rpool/ai/s11_sparc/iso/s11-ai-sparc.iso \ /rpool/ai/s11_sparc/target Setting up the target image at /rpool/ai/s11_sparc/target ... Registering the service s11-sparc._OSInstall._tcp.local Detected that DHCP is not set up on this server. If not already configured, please create a DHCP macro named dhcp_macro_s11-sparc with: Boot server IP (BootSrvA) : 10.6.68.29 Boot file (BootFile) : http://10.6.68.29:5555/cgi-bin/wanboot-cgi If you are running the Solaris DHCP server, use the following command to add the DHCP macro, dhcp_macro_s11-sparc: /usr/sbin/dhtadm -g -A -m dhcp_macro_s11-sparc \ -d :BootSrvA=10.6.68.29:BootFile=\"http://10.6.68.29:5555/cgi-bin/wanboot-cgi\": Note: Be sure to assign client IP address(es) if needed (e.g., if running the Solaris DHCP server, run pntadm(1M)). Service discovery fallback mechanism set up Creating SPARC configuration file
このコマンドは、DHCP サーバーに追加する必要のあるマクロ (dhcp_macro_s11-sparc) の名前と値を表示します。
Oracle Solaris DHCP サーバーを使用している場合、前述の出力に記載されている dhtadm コマンドを DHCP サーバー上で実行することによって、このマクロを作成できます。グラフィカルインタフェースをサポートするシステムでは、dhtadm コマンドの代わりに DHCP マネージャー (dhcpmgr(1M)) を使用できます。
installadm create-service コマンドを使用して、この AI インストールサーバーに Oracle Solaris DHCP サーバーを設定することができます。(このプロセスは SPARC と x86 のどちらのインストールサービスの場合でも同じですが、出力は異なります。)次の例では、x86 クライアント用のインストールサービスを作成します。ネットワークは 1 つのサブネットで構成されています。インストールサーバーはネットワークの DHCP サーバーとしても動作し、DNS を使用してホスト名を解決します。AI は、dhcp_macro_s11-x86 という名前の新しい DHCP マクロを作成します。このインストールサービスは、172.1.0.10 (-i) から始まる 5 つの IP アドレス (-c) を提供します。詳細については、「AI のための既存の DHCP サーバーの構成」を参照してください。
# installadm create-service -n s11-x86 -i 172.1.0.10 -c 5 \ -s /rpool/ai/s11_x86/iso/s11-ai-x86.iso \ /rpool/ai/s11_x86/target Setting up the target image at /rpool/ai/s11_x86/target ... Registering the service s11_x86._OSInstall._tcp.local Creating DHCP Server Created DHCP configuration file. Created dhcptab. Added "Locale" macro to dhcptab. Added server macro to dhcptab - line1-x4100. DHCP server started. Added network macro to dhcptab - 10.0.0.0. Created network table. Copying boot file to /tftpboot/pxegrub.I86PC.Solaris-1 Service discovery fallback mechanism set up
この例では、/tftpboot/menu.lst.s11_x86 にある menu.lst ファイルを確認することができます。
このサーバーですでに DHCP サービスが設定されている場合は、-i および -c オプションを使用して、名前の付いた AI サービスの新しい IP アドレスで DHCP サーバーを更新できます。
DHCP 構成の結果は、DHCP マネージャーユーティリティー (dhcpmgr(1M)) を使用して DHCP テーブルに表示できます。
AI マニフェストには、1 つ以上のクライアントで使用できるインストールと構成の手順が含まれています。ブートイメージにはそれぞれデフォルトの AI マニフェストが含まれており、そのブートイメージを使用して作成されるインストールサービスのクライアントで使用できます。マニフェストは、イメージ内のほかのファイルと一緒に解凍されます。たとえば、サービスのネットイメージパスが /rpool/ai/s11_sparc/target の場合、デフォルトの AI マニフェストは /rpool/ai/s11_sparc/target/auto_install/default.xml にあります。
これは、このインストールイメージを使用するインストールサービスを使用するすべてのクライアントのデフォルト AI マニフェストです。
注 - この default.xml ファイルは、削除、移動、または名前変更しないでください。
このデフォルトのマニフェストが、このイメージに基づくインストールサービスを使用するすべてのクライアントのニーズを満たすかどうか確認してください。「デフォルトの AI マニフェスト」に、デフォルトの AI マニフェストのコピーを示します。デフォルトマニフェストは、インストールイメージによって少し異なる場合があります。
同じインストールイメージを使用してクライアントによって異なるインストールを実行するには、そのインストールサービス用にカスタマイズした AI マニフェストを用意します。複数の AI マニフェストを各インストールサービスに関連付けることができます。カスタムマニフェストを使用するように指定した条件に一致しないクライアントのインストールは、デフォルトの AI マニフェストにある手順を使用して行われます。
注 - 一般に、net_install_image_path /auto_install/default.xml ファイルは変更しないでください。 net_install_image_path/auto_install/default.xml ファイルは、このインストールイメージを使用する、今後作成されるインストールサービスのデフォルト AI マニフェストになります。デフォルトの AI マニフェストは、このイメージに基づくサービスを使用しカスタムマニフェストに一致しないすべてのクライアントに対して機能する必要があります。
net_install_image_path/auto_install/default.xml を変更する代わりに、次の代替案を考慮してください。
指定したインストールサービスにカスタムマニフェストを追加します。
カスタムインストールマニフェストを作成して、指定したクライアントまたはクライアントタイプに関連付ける場合は、第 3 章インストールのカスタマイズを参照してください。
指定したインストールサービス用のデフォルト AI マニフェストを変更します。
net_install_image_path/auto_install/default.xml を新しい場所である new_location/default.xml にコピーします。
new_location/default.xml を変更します。
ターゲットディスクやインストールする追加パッケージなどのインストール仕様を変更する場合は、第 4 章インストール手順の指定を参照してください。ユーザーアカウントや root の役割のパスワードなどの構成仕様を変更する場合は、第 5 章 クライアントシステムの構成を参照してください。
変更したデフォルトマニフェストを、指定したインストールサービスに追加します。
インストールサービスは、そのサービスが作成されたときにイメージ内にあったデフォルトマニフェストの内部コピーを使用します。イメージディレクトリ内のデフォルト AI マニフェストを変更しても、すでに作成されているサービスのデフォルト AI マニフェストは変更されません。既存のサービスのデフォルト AI マニフェストの内部コピーを変更するには、変更したマニフェストをサービスに追加します。
指定したインストールサービスに new_location/default.xml を追加するときは、installadm add-manifest コマンドを使用します。「AI マニフェストを追加する」を参照してください。
新しいデフォルトマニフェストの名前は、default.xml にする必要があります。
<ai_instance> タグのname 属性の値は、default にする必要があります。
add-manifest コマンドにはクライアント条件を指定しないでください。