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Oracle Solaris 11 Express 自動インストーラガイド
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  自動インストーラの概要

2.  AI インストールサーバーの設定

3.  インストールのカスタマイズ

4.  インストール手順の指定

5.   クライアントシステムの構成

6.  AI のための DHCP の設定

7.  クライアントシステムのインストール

8.  媒体からブートする自動インストール

A.  自動インストールのトラブルシューティング

クライアントインストールが失敗する

インストールログの確認

IPS リポジトリの確認

DNS の確認

クライアントブートエラーの確認

SPARC のネットワークブートエラーと考えられるエラー原因

BOOTP/DHCP 応答を待機してタイムアウトになった

ブートの読み込みに失敗

内部サーバーのエラーまたは WAN ブートの警告

エラーメッセージ 403: Forbidden または 404 Not Found

自動インストーラが無効になっている

x86 のネットワークブートエラーと考えられるエラー原因

DHCP またはプロキシ DHCP の応答が受信されなかった

TFTP エラー、または GATEWAY メッセージ表示後のシステムのハングアップ

GRUB メニューのエントリが選択されたあとのシステムのハングアップ

送信した HTTP 要求の結果が 403 Forbidden または 404 Not Found になる

自動インストーラが無効になっている

SPARC および x86 のエラーメッセージ

自動インストール失敗メッセージ

有効なパッケージサーバーに接続不能メッセージ

インストールログによりパッケージが見つからないことが報告される

自動インストールを詳細デバッグモードで実行する

デバッグモードでの SPARC システムのブート

デバッグモードでの x86 システムのブート

インストールを開始しないでインストール環境をブートする

インストールを開始しないでブートしたあとにインストールを開始する

B.  自動インストーラのインストール管理コマンド

C.  JumpStart から自動インストーラへの移行

クライアントインストールが失敗する

この節では、クライアントインストールに失敗した場合に実行するアクションに関する推奨事項を示します。

インストールログの確認

クライアントシステムへのインストールに失敗した場合は、ログファイルが /tmp/install_log に生成されます。

IPS リポジトリの確認

インストールクライアントは、Oracle Solaris OS をインストールするために、AI マニフェストで定義された IPS リポジトリに到達する必要があります。通常の構成では、DHCP サーバーがクライアントに DNS 情報を送信します。この DNS 情報は、IP アドレスに対する IPS リポジトリの名前解決に使用されます。

インストールに失敗するとエラーメッセージが表示されることがあります。次のサンプルエラーメッセージを参照してください。

<OM Nov  2 06:56:32> Creating and configuring pkg(5) image area...
    <TRANSFER_MOD Nov  2 06:56:32> pkg cmd: /usr/bin/pkg image-create 
-f -F -p example.com=http://pkg.example.com/release /a
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35>
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35>
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> pkg image-create: The URI 
'http://pkg.example.com/release' does not appear to point to a valid pkg server.
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> Please check the server's address and client's 
network configuration.
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> Additional details:
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35>
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> Unable to contact valid package server
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> Encountered the following error(s):
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> Unable to contact any configured publishers.
This is likely a network configuration problem.
    <TRANSFER_MOD_E Nov  2 06:56:35> Unable to initialize the pkg image area at /a
    ...
    <AI Nov  2 06:56:36> Automated Installation failed in Transfer module
    <AI Nov  2 06:56:36> Transferring the files from the source failed. 
Please see previous messages for more details 

このエラーは、クライアントが IPS リポジトリの名前を解決できなかったことを示します。障害が発生したマシンで、IPS リポジトリに到達することを試みます。この出力は、このクライアントインストールが到達することを試みているリポジトリが http://pkg.example.com/release であることを示します。

クライアントがリポジトリに ping を実行できるかどうかを確認します。

$ ping pkg.example.com

ping コマンドが次の出力を返す場合、エラーは接続の問題である可能性があります。

no answer from pkg.example.com

ping コマンドが次の出力を返す場合、エラーは DNS の問題である可能性があります。

ping: unknown host pkg.example.com

DNS の確認

空でない /etc/resolv.conf ファイルが存在することを検証することで、クライアントで DNS が構成されているかどうかを確認します。

/etc/resolv.conf が存在しないか、空である場合は、DHCP サーバーが DNS サーバー情報をクライアントに提供していることを確認します。

# /sbin/dhcpinfo DNSserv

このコマンドが何も返さない場合、DHCP サーバーは DNS サーバー情報をクライアントに提供するように設定されていません。DHCP 管理者に問い合わせてこの問題を修正してください。

/etc/resolv.conf ファイルが存在していて、正しく構成されている場合は、考えられる次の問題がないか確認して、システム管理者に解決方法を問い合わせてください。

クライアントブートエラーの確認

クライアントシステムのブート時に発生するエラーに関する次の詳細情報を確認してください。

SPARC のネットワークブートエラーと考えられるエラー原因

この節では、ネットワーク経由による SPARC クライアントのブート時に起こりうるエラーまたは問題と、考えられる原因について説明します。

BOOTP/DHCP 応答を待機してタイムアウトになった

DHCP サーバーが SPARC クライアントの要求に応答しない場合、次のメッセージが表示されます。

   ...
   OpenBoot 4.23.4, 8184 MB memory available, Serial #69329298.
   Ethernet address 0:14:4f:21:e1:92, Host ID: 8421e192.
   Rebooting with command: boot net:dhcp - install
   Boot device: /pci@7c0/pci@0/network@4:dhcp  File and args: 
   1000 Mbps FDX Link up
   Timed out waiting for BOOTP/DHCP reply
   Timed out waiting for BOOTP/DHCP reply
   Timed out waiting for BOOTP/DHCP reply
   Timed out waiting for BOOTP/DHCP reply

タイムアウトのメッセージは、クライアントが DHCP 要求を送信し、その要求に対する応答がないことを示しています。このエラーは、DHCP 構成問題によって発生している可能性があります。DHCP サーバーでクライアントが正しく構成されているかどうかを確認してください。

ブートの読み込みに失敗

AI クライアントが boot_archive のダウンロードを開始したあと、「Boot load failed」エラーが表示されてダウンロードに失敗した場合、クライアント DHCP 情報が正しく構成されていないことを示しています。

Rebooting with command: boot net:dhcp - install
   Boot device: /pci@7c0/pci@0/network@4:dhcp  File and args: 
   1000 Mbps FDX Link up
   HTTP: Bad Response: 500 Internal Server Error
   Evaluating: 

   Boot load failed

このエラーは、別の DHCP サーバーがクライアントに応答している場合に発生する可能性があります。このクライアントの DHCP 構成を確認してください。構成が正しい場合は、サブネットに別の DHCP サーバーがあるかどうかを確認してください。Oracle Solaris DHCP サーバーを実行している場合は、次のコマンドを使用して、デバッグモードで DHCP デーモンを実行できます。

# /usr/lib/inet/in.dhcpd -dv
内部サーバーのエラーまたは WAN ブートの警告

AI クライアントが、ブートアーカイブのダウンロードを開始するための IP アドレスと始値を取得したあと、クライアントが boot_archive を検出またはダウンロードできない場合があります。

これらの両方の問題を解決するには、このクライアント用に構成された boot_archive ファイルを修正します。boot_archive の パス名とアクセス権を、$IMAGE/boot/boot_archive で確認します。

エラーメッセージ 403: Forbidden または 404 Not Found

これらの「ERROR 403: Forbidden」および「ERROR 404: Not Found」メッセージは、AI クライアントが boot_archive を正常にダウンロードして Oracle Solaris カーネルをブートしたあと、イメージのアーカイブの 1 つを取得できなかった場合に表示される場合があります。エラーメッセージには、どのファイルが問題を引き起こしているのかが表示されます。たとえば、次の出力では、solaris.zlib ファイルが存在しないか、指定した場所でアクセスできません。

Rebooting with command: boot net:dhcp - install
   Boot device: /pci@7c0/pci@0/network@4:dhcp  File and args: 
   1000 Mbps FDX Link up
   1000 Mbps FDX Link up
   <time unavailable> wanboot info: WAN boot messages->console
   <time unavailable> wanboot info: Starting DHCP configuration
   <time unavailable> wanboot info: DHCP configuration succeeded
   <time unavailable> wanboot progress: wanbootfs: Read 366 of 366 kB (100%)
   <time unavailable> wanboot info: wanbootfs: Download complete
   Tue Aug  5 21:43:37 wanboot progress: miniroot: Read 165251 of 165251 kB (100%)
   Tue Aug  5 21:43:38 wanboot info: miniroot: Download complete
   SunOS Release 5.11 Version snv_151 64-bit
   ...
   Hostname: solaris
   Remounting root read/write
   Probing for device nodes ...
   Preparing automated install image for use
   Downloading solaris.zlib archive
   --15:40:37--  http://10.6.35.226:5555//export/home/images/ai_sparc_111/solaris.zlib
           => `/tmp/solaris.zlib'
   Connecting to 10.6.35.226:5555... connected.
   HTTP request sent, awaiting response... 403 Forbidden
   15:40:37 ERROR 403: Forbidden.

   FAILED
   Requesting System Maintenance Mode
   (See /lib/svc/share/README for more information.)
   Console login service(s) cannot run

この問題は、次のいずれかの状態によって引き起こされる場合があります。

DHCP の構成、またはinstalladm create-service を実行したときに指定したターゲットディレクトリの内容を確認してください。WAN ブート構成を確認してください。

自動インストーラが無効になっている

Oracle Solaris OS をクライアントシステムにインストールする場合は、次に示すように、インストールを開始するためにブートするときに install 引数を含める必要があります。

ok> boot net:dhcp - install

install ブート引数を含めずにブートした場合、SPARC クライアントで自動インストーラのブートイメージがブートされますが、インストールは開始されません。次のメッセージが表示されます。

Auto-installer disabled. Enable the auto-installer service
by running the following command:
svcadm enable svc:/application/auto-installer:default

自動インストールを開始する場合は、ログインして、メッセージに示されているようにインストールサービスを有効にするか、上に示したコマンドで install 引数を使用してシステムをリブートできます。

x86 のネットワークブートエラーと考えられるエラー原因

この節では、ネットワーク経由による x86 クライアントのブート時に起こりうるエラーまたは問題と、考えられる原因について説明します。

DHCP またはプロキシ DHCP の応答が受信されなかった

DHCP サーバーが x86 クライアントの要求に対して応答しない場合、次のメッセージが表示されます。

Intel(R) Boot Agent PXE Base Code (PXE-2.1 build 0.86)
   Copyright(C) 1997-2007, Intel Corporation

   CLIENT MAC ADDR 00 14 4F 29 04 12 GUID FF2000008 FFFF FFFF FFFF 7BDA264F1400
   DHCP......... No DHCP or ProxyDHCP offers were received
   PXE-MOF: Exiting Intel Boot Agent

タイムアウトメッセージは、クライアントが DHCP 要求を送信し、応答を受信していないことを示しています。この問題は、DHCP 構成のエラーが原因である場合があります。DHCP サーバーでクライアントが正しく構成されているかどうかを確認してください。

TFTP エラー、または GATEWAY メッセージ表示後のシステムのハングアップ

DHCP サーバーは 、最初のブートプログラムの IP アドレスと場所を DHCP 応答の一部として提供します。

GRUB メニューのエントリが選択されたあとのシステムのハングアップ

クライアントが最初のブートを実行できてもカーネルをブートできない場合、システムは、GRUB メニューからエントリを選択したあとにハングアップします。

インストールサーバーで、このクライアントの menu.lst ファイルが有効なブートアーカイブを提示しているかどうかを確認してください。サーバー上のイメージのブートディレクトリは、この抜粋例に示すように、df -k から /tftpboot ディレクトリ下にループバックマウントされます。

/export/home/images/osol-1003-ai-x86/boot \
60450439 21678071 38772368 36% /tftpboot/I86PC.Solaris-12

I86PC.Solaris-12 はサンプルです。数字はシステムによって異なる場合があります。

installadm create-service コマンドで使用したターゲットディレクトリ名がわかる場合は、その情報を利用して、そのターゲットディレクトリがマウント済みであるかどうかを判別できます。また、/tftpboot/I86PC.Solaris-12/boot_archive ファイルにアクセスできるかどうかも確認します。

送信した HTTP 要求の結果が 403 Forbidden または 404 Not Found になる

インストールサーバーで、/tftpboot 下の menu.lst ファイルで指定された場所にインストールプログラムの 1 つが存在しないか、アクセスできない場合、クライアントはブートできますが、そのファイルをダウンロードすることはできません。エラーメッセージには、どのファイルが問題を引き起こしているのかが表示されます。たとえば、次の出力では、solaris.zlib ファイルが指定の場所に存在しません。

SunOS Release 5.11 Version snv_151 64-bit
   ...
   Hostname: solaris
   Remounting root read/write
   Probing for device nodes ...
   Preparing automated install image for use
   Downloading solaris.zlib archive
   --15:40:37--  http://10.6.35.226:5555//export/home/images/ai_x86_111/solaris.zlib
           => `/tmp/solaris.zlib'
   Connecting to 10.6.35.226:5555... connected.
   HTTP request sent, awaiting response... 403 Forbidden
   15:40:37 ERROR 403: Forbidden.

   FAILED
   Requesting System Maintenance Mode
   (See /lib/svc/share/README for more information.)
   Console login service(s) cannot run

installadm create-service コマンドを実行したときに指定したターゲットディレクトリの内容を確認してください。

自動インストーラが無効になっている

Oracle Solaris OS を x86 クライアントシステムにインストールするときに、ネットワーク経由でブートするインストールでは、GRUB ブートメニューの 2 番目のエントリを選択して自動インストールを開始する必要があります。通常、メニューのエントリは次のように表示されます。

Oracle Solaris 11 Express boot image
Oracle Solaris 11 Express Automated Install

最初の GRUB メニューエントリを選択した場合、またはプロンプトがタイムアウトした場合は、システムで自動インストールのブートイメージがブートされますが、インストールは開始されません。次のメッセージが表示されます。

Auto-installer disabled. Enable the auto-installer service
by running the following command:
svcadm enable svc:/application/auto-installer:default

自動インストールを開始する場合は、ログインして、メッセージに示されているようにインストールサービスを有効にするか、システムをリブートして 2 番目のメニューエントリを選択できます。

SPARC および x86 のエラーメッセージ

次のエラーは、SPARC と x86 両方のインストールに共通しています。

自動インストール失敗メッセージ

インストール中に障害が発生した場合、次のメッセージが表示されます。

Automated Installation failed. Please refer to /tmp/install_log file for
   details
   Apr  9 14:28:09 solaris svc.startd[7]: application/auto-installer:default
   failed fatally: transitioned to maintenance (see 'svcs -xv' for details)
有効なパッケージサーバーに接続不能メッセージ

インストール時にエラーが発生した場合、ログファイル /tmp/install_log を確認します。AI クライアントが、パッケージをインストールするためにパッケージサーバーにアクセスできなかった場合、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

installation will be performed from http://pkg.oracle.com/ (solaris)
   list of packages to be installed is: 
                entire
                babel_install
   pkg: The URL 'http://pkg.oracle.com/' does not appear to point to a
   valid pkg server.
   Please check the server's address and client's network configuration.
   Additional details:

   Unable to contact valid package server: http://pkg.oracle.com/
   Encountered the following error(s):
   Transport errors encountered when trying to contact depot server.
   Reported the following errors:
   Could not retrieve versions from 'solaris'
   URLError, reason: (8, 'node name or service name not known')
   Unable to initialize the pkg image area at /a

問題は、次のいずれかが原因で起きることがあります。

インストールログによりパッケージが見つからないことが報告される

AI マニフェストで指定されたパッケージのいずれかが、IPS リポジトリで見つからない場合、ディスクにパッケージをインストールする前にインストーラが失敗します。次の例では、インストーラがパッケージ SUNWTestPkg を IPS リポジトリで見つけることができませんでした。install_log に次のエラーメッセージが表示されることがあります。

<AI Feb 12 20:15:40> installation will be performed from
   http://pkg.oracle.com/solaris/release (solaris)
   <AI Feb 12 20:15:40> list of packages to be installed is:
   <AI Feb 12 20:15:40> entire
                babel_install
   <AI Feb 12 20:15:40> SUNWTestPkg
   <OM Feb 12 20:15:40> Set zfs root pool device
   <OM Feb 12 20:15:40> creating zpool
   <OM Feb 12 20:15:43> /usr/sbin/zfs get -Hp -o value available rpool
   <OM Feb 12 20:15:43> Creating swap and dump on ZFS volumes
   <OM Feb 12 20:16:00> TI process completed successfully
   <OM Feb 12 20:16:00> Transfer process initiated
   <TRANSFERMOD Feb 12 20:16:59> IPS initialization finished
   <TRANSFER_MOD Feb 12 20:52:33> pkg missing
   <TRANSFERMOD Feb 12 20:52:33> IPS transfer failed
   <TRANSFERMOD Feb 12 20:52:33> IPS transfer finished
   <OM Feb 12 20:52:33> Transfer failed with error 15
   <AI Feb 12 20:52:42> om_perform_install failed with error 114
   <AI Feb 12 20:52:42> Auto install failed

問題のパッケージが有効なパッケージかどうかを確認してください。別の IPS リポジトリでこのパッケージを入手できる場合、<source> タグを使用してその IPS リポジトリを AI マニフェストに追加します。