4.1. 概要

2 台以上のサーバーで構成されるフェイルオーバーグループでは、1 台のサーバーが使用できなくなっても、ユーザーに高いレベルの可用性を提供できます。フェイルオーバーグループ内の 1台のサーバーが保守や停電などの理由で停止すると、そのサーバーに接続されている各 Sun Ray クライアントは、クライアントの現在のトークン用の既存のセッションを持つフェイルオーバーグループ内の別のサーバーに再接続します。現在のトークン用の既存のセッションがない場合は、クライアントは負荷分散アルゴリズムに従って選択されたサーバーに接続します。このサーバーからログイン画面が表示されたら、ユーザーはログインして新しいセッションを作成します。障害が発生したサーバー上のセッションは、削除されます。

フェイルオーバーグループは、1 つの主サーバーと 1 つ以上の副サーバーで構成され、utreplica コマンドを使用して構成されます。各 Sun Ray サーバーはローカルに独自の Sun Ray データストアをホストしています。ただし、ローカルデータストアでは読み取りアクセスのみが可能です。データの変更 (書き込みアクセス) は、まず主サーバーに書き込まれ、後から副サーバーの Sun Ray データストアに複製されます。

フェイルオーバーグループ内のサーバーは、共通のグループ署名 (グループ内のサーバー間で送信されるメッセージへの署名に使用されるキー) を使用して、互いに認証 (または信頼することを学習) します。グループ署名は、utgroupsig コマンドを使用して、各サーバーで同一のものに構成する必要があります。

utgstatus コマンドまたは管理 GUI の「サーバー」タブを使用して、フェイルオーバーグループ内のすべてのサーバーの状態を確認できます。次のサーバーモードは、サーバーがフェイルオーバーグループに参加する方法に影響します。

フェイルオーバーグループを使用すると、セッションが作成される前に、クライアントは負荷分散に基づいてサーバーに自動的にリダイレクトされます。ただし、手動でリダイレクトを行う場合は utselect または utswitch コマンドを使用できます。

サーバーの選択には、utselect GUI を使用してください。詳細は、utselect のマニュアルページを参照してください。

リージョナルホットデスクを使用する複数のフェイルオーバーグループの設定方法の詳細については、章 6. ホットデスク を参照してください。