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Oracle® SQL Developer MySQLからの移行のための追加情報
リリース2.1
B63054-01
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4 トラブルシューティング

この章では、コマンドライン・オプションを最適化する方法およびMySQLデータベース・サーバーにSQL Developerを接続する際に問題が発生しないようにする方法について説明します。内容は次のとおりです。

4.1 ユーザー・アカウントの定義

Oracleに移行する際、SQL Developerは、現行のデータベース接続に関連付けられるMySQLユーザーとしてMySQLデータベースに接続しようとします。(SQL DeveloperはMySQLのrootユーザーを使用しません。) SQL Developerでは、指定したMySQLユーザーがアクセス権を所有しているMySQLデータベース・オブジェクトのみを取得できます。

そのため、MySQLの移行に使用するデータベース接続を作成する場合は、Oracleに移行する予定のすべてのオブジェクトおよびデータにアクセスするのに十分な権限を所有しているMySQLユーザーを必ず指定してください。

4.2 MySQLデータのダンプ

MySQLからOracleへの移行で問題が発生する場合は、Oracle Technology NetworkにあるSQL Developerディスカッション・フォーラムを確認できます。

サポート契約がある場合は、SQL Developerのサポート・チームからMySQLデータベースのダンプの提供を求められることがあります。これによって、問題の追跡および迅速な解決策の提供がより簡単になります。mysqldumpメソッドを使用してMySQLデータベースのコピーを作成するには、他のシステム(異なるハードウェア・アーキテクチャを持つシステムも含む)に移植可能なテキスト・ファイルを生成します。SQL Developerのサポート・チームは、その出力を別のデータベースに再生成できます。

次の表に、MySQLデータのダンプ、およびmysqldump出力テキスト・ファイルからのデータベースの生成に使用されるコードの説明を示します。

コマンド 説明
mysqldump MySQLデータベース内のスキーマおよびデータをファイルに抽出できます。
mysql コマンドを実行できるようにMySQLをロードします。
-u ユーザー名 MySQLユーザー名です。
-p パスワード 指定したユーザーのパスワードです。
--opt 表ダンプの速度を最適化し、リロード速度のためにダンプ・ファイルを作成します。--optで有効になるオプションの定義リストは、「コマンドライン・オプションの最適化」を参照してください。
database_name 出力テキスト・ファイルにダンプする情報が含まれているデータベースの名前です。
> UNIXおよびNTで入力のリダイレクトに使用される記号です。
file_name.sql MySQLデータベース情報が含まれているファイルの名前です。

MySQLデータをダンプするには、次のコマンドを使用します。

% mysqldump -u user name -ppassword --opt database_name > file_name.sql

mysqldump出力テキスト・ファイルのデータベースをデータベースに再生成するには、次のコマンドを使用します。

% mysql -u user name -ppassword database_name < file_name.sql

4.3 コマンドライン・オプションの最適化

--optを使用すると、mysqldumpコマンドラインのオプションが自動的に有効になります。次の表に、-optコマンドで囲まれたコマンドを示します。

コマンド 説明
--add-drop-table CREATE TABLE文の前にDROP TABLE IF EXISTSを追加します。
--all MySQL固有のすべての作成オプションを含めます。
--extended-insert 複数行のINSERT文を作成します。
--quick 問合せをバッファに入れないで、表を標準出力に直接ダンプします。このオプションの使用中にmysqldumpを一時停止すると、サーバーが応答を停止する可能性があるため、他のクライアントに影響を与える場合があります。
--lock-tables すべての表を読取り専用でロックします。