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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントのプログラミング
11g リリース1(10.3.5)
B61622-03
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12 Tuxedo ORBを使用するWebLogic C++クライアントの開発

WebLogic C++クライアントは、Tuxedo 8.1以降のC++クライアントORBを使用して、WebLogic Serverで実行しているEJBに対してIIOPリクエストを生成します。このクライアントでは、Objects-by-ValueおよびCORBA Interoperable Naming Service (INS)がサポートされます。次の項では、Tuxedo ORBを使用するWebLogic C++クライアントの開発について説明します。

WebLogic C++クライアントの利点と制限事項

WebLogic C++クライアントを使用する利点は次のとおりです。

WebLogic C++クライアントには、次のような制限があります。

WebLogic C++クライアントはどのように動作するか

WebLogic C++クライアントでは、リクエストが次のように処理されます。

  1. WebLogic C++クライアント・コードでWebLogic Serverサービスをリクエストします。

  2. Tuxedo ORBでIIOPリクエストを生成します。

  3. 最初にORBオブジェクトがインスタンス化され、Objects-by-Valueデータ型がサポートされます。

クライアントでは、CORBA Interoperable Name Service (INS)を使用して、JNDIネーミング・サービスにバインドされているEJBオブジェクトをルックアップします。Interoperable Naming Serviceを使用してNameServiceなどの初期オブジェクトへのオブジェクト参照を取得する方法の詳細は、Oracle Tuxedoの『CORBAプログラミング・リファレンス』(http://download.oracle.com/docs/cd/E18050_01/tuxedo/docs11gr1/CORBA_ref/index.html)のInteroperable Naming Serviceブートストラップ処理メカニズムに関する項を参照してください。

例12-1 WebLogic C++クライアントとWebLogic Serverの相互運用性

c_plusplus.gifの説明が続きます
図c_plusplus.gifの説明

WebLogic C++クライアントの開発

C++クライアントを開発するには、次の手順を完了します。

  1. C++クライアントと相互運用するEJBを、ejbcコンパイラで-idlオプションを指定してコンパイルします。これにより、EJBのIDLスクリプトが生成されます。

  2. C++ IDLコンパイラを使用してIDLスクリプトをコンパイルし、CORBAクライアント・スタブ、サーバー・スケルトンおよびヘッダー・ファイルを生成します。C++ IDLコンパイラの使用方法については、Oracle Tuxedoの『CORBAプログラミング・リファレンス』(http://download.oracle.com/docs/cd/E18050_01/tuxedo/docs11gr1/CORBA_ref/index.html)のOMG IDL構文とC++ IDLコンパイラに関する項を参照してください。

  3. EJBでサーバー側実装を表現したら、サーバー・スケルトンを破棄します。

  4. EJBをCORBAオブジェクトとして実装するC++クライアントを作成します。CORBAクライアント・アプリケーションの作成方法の概要については、http://download.oracle.com/docs/cd/E18050_01/tuxedo/docs11gr1/creclient/index.htmlにあるOracle Tuxedoの『CORBAクライアント・アプリケーションの作成』を参照してください。

  5. Tuxedoのbuildobjclientコマンドを使用してクライアントをビルドします。