システム要件

この節では、Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアを実行するためのシステム要件について説明します。

サポートされるプラットフォーム

ハードウェアプラットフォームで Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの複数のバージョンがサポートされている場合、バグ修正はソフトウェアの最新バージョンのみに適用されます。プレミアサポートを受けるには、最新の Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアを使用する必要があります。

プラットフォームのドキュメントは、Oracle Technology Network で入手できます。また、さまざまなプラットフォームのソフトウェアスタックに関する情報は、「Sun System Software Stacks」ページで入手できます。

Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアは、次のプラットフォームでサポートされます。

• SPARC T4 サーバー

  • SPARC T4-1 サーバー (『SPARC T4-1 Server Product Notes』を参照してください)。

  • SPARC T4-2 サーバー (『SPARC T4-2 Server Product Notes』を参照してください)。

  • SPARC T4-4 サーバー (『SPARC T4-4 Server Product Notes』を参照してください)。

  • SPARC T4-1B サーバー (『SPARC T4-1B Server Product Notes』を参照してください)。

  • Netra SPARC T4-1 サーバー (『Netra SPARC T4-1 Server Product Notes』を参照してください)。

  • Netra SPARC T4-2 サーバー (『Netra SPARC T4-2 Server Product Notes』を参照してください)。

  • Netra SPARC T4-1BA サーバー (『Netra SPARC T4-1BA Server Product Notes』を参照してください)。

• SPARC T3 サーバー

  • SPARC T3-1 サーバー (『SPARC T3-1 サーバーご使用にあたって』を参照してください)。

  • SPARC T3-2 サーバー (『SPARC T3-2 サーバーご使用にあたって』を参照してください)。

  • SPARC T3-4 サーバー (『SPARC T3-4 Server Product Notes』を参照してください)。

  • SPARC T3-1B サーバー (『SPARC T3-1B Server Module Product Notes』を参照してください)。

  • Netra SPARC T3-1 サーバー (『Netra SPARC T3-1 Server Product Notes』を参照してください)。

  • Netra SPARC T3-1B サーバー (『Netra SPARC T3-1B Server Product Notes』を参照してください)。

  • Netra SPARC T3-1BA サーバー (『Netra SPARC T3-1BA Server Product Notes』を参照してください)。

• UltraSPARC T2 Plus サーバー

  • Oracle Sun SPARC Enterprise T5140 および T5240 サーバー (『Sun SPARC Enterprise T5140 および T5240 サーバアドミニストレーションガイド』を参照してください)。

  • Oracle Sun SPARC Enterprise T5440 サーバー (『Sun SPARC Enterprise T5440 サーバアドミニストレーションガイド』を参照してください)。

  • Oracle Sun Blade T6340 サーバーモジュール (『Sun Blade T6340 Server Module Product Notes』を参照してください)。

  • Oracle Netra T5440 サーバー (『Sun Netra T5440 Server Product Notes』を参照してください)。

  • Oracle Sun Netra T6340 サーバーモジュール (『Sun Netra T6340 Server Module Product Notes』を参照してください)。

• UltraSPARC T2 サーバー

  • Oracle Sun SPARC Enterprise T5120 および T5220 サーバー (『Sun SPARC Enterprise T5120 および T5220 サーバアドミニストレーションガイド』を参照してください)。

  • Oracle Sun Blade T6320 サーバーモジュール (『Sun Blade T6320 Server Module Product Notes』を参照してください)。

  • Oracle Netra T5220 サーバー (『Sun Netra T5220 Server Product Notes』を参照してください)。

  • Oracle Netra CP3260 ブレード (『Netra CP3260 Blade Server Product Notes』を参照してください)。

必須のソフトウェアとパッチ

この節では、Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアを使用するための必須のソフトウェアとパッチを示します。

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注意 - 個々のソフトウェアやファームウェアコンポーネントを古いバージョンにダウングレードしないでください。このようなダウングレードは、予期しない動作や障害の原因となる可能性があるため、お勧めしません。

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必須および推奨される Oracle Solaris OS

Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアのすべての機能を使用するには、すべてのドメインに Oracle Solaris 10 9/10 OS 以上のオペレーティングシステムをインストールしてください。この OS は Oracle Solaris 10 9/10 OS の新規インストールでも、アップグレードでもかまいません。

次の表に、以前のリリースの Oracle Solaris 10 OS で Oracle VM Server for SPARC 2.1 の機能を使用するために必要なパッチを示します。これらのパッチは、Oracle Solaris 10 9/10 OS に含まれています。

表 1-1 旧バージョンの OS のパッチとパッチが必要なドメイン

Oracle VM Server for SPARC 2.1 の機能を有効にするための必須ソフトウェア

Oracle VM Server for SPARC 2.1 のすべての機能を有効にするには、UltraSPARC T2 サーバーと UltraSPARC T2 Plus サーバーの両方でシステムファームウェア Version 7.4.0 以上を実行する必要があります。SPARC T3 サーバーでは、システムファームウェア Version 8.1.0 以上を実行する必要があります。SPARC T4 サーバーでは、システムファームウェア Version 8.1.x 以上を実行する必要があります。このファームウェアは、SPARC T4 サーバーにプリインストールされています。必須の Oracle Solaris OS については、「必須および推奨される Oracle Solaris OS」を参照してください。

必須および推奨されるシステムファームウェアパッチ

Oracle VM Server for SPARC 2.1 のすべての機能を使用するには、サーバーで実行されているシステムファームウェアパッチのバージョンが次に示すもの以上であることを確認してください。

147307-01

Sun SPARC Enterprise T5120 および T5220 サーバー

147308-01

Sun Blade T6320 サーバーモジュール

147309-01

Netra T5220 サーバー

147310-01

Sun SPARC Enterprise T5140 および T5240 サーバー

147311-01

Sun SPARC Enterprise T5440 サーバー

147312-01

Sun Blade T6340 サーバーモジュール

147313-01

Netra T5440 サーバー

147314-01

Sun Netra T6340 サーバーモジュール

147315-01

SPARC T3-1 サーバー

147316-01

SPARC T3-2 サーバー

147317-01

SPARC T3-4 サーバー

147318-01

SPARC T3-1B サーバー

147319-01

Netra SPARC T3-1 サーバー

147320-01

Netra SPARC T3-1B サーバー

147284-01

SPARC T4-1 サーバー

147285-01

SPARC T4-2 サーバー

147286-01

SPARC T4-4 サーバー

147287-01

SPARC T4-1B サーバー

147289-01

Netra SPARC T4-1 サーバー

147290-01

Netra SPARC T4-2 サーバー

147292-01

Netra SPARC T4-1BA サーバー

ソフトウェアの最小要件のバージョン

Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアを実行するには、同時に実行されるほかのソフトウェアコンポーネントのバージョンが少なくとも表 1-2 に示すとおりであることが必要です。最小要件だけを満たしている構成では、Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアの一部の機能が使用できない可能性があります。実稼働環境では、「Oracle VM Server for SPARC 2.1 の機能を有効にするための必須ソフトウェア」に記載されているバージョンのシステムファームウェアをインストールし、Oracle Solaris 10 9/10 OS とともに使用することをお勧めします。

代わりの OS 戦略として次のいずれかを行います。

• 制御ドメインとサービスドメインを Oracle Solaris 10 9/10 OS (または、SPARC T4 システムの場合は Oracle Solaris 10 8/11 OS) にアップグレードします

• 表 1-1 で示されているパッチを適用します

ゲストドメインは引き続き既存のパッチレベルで実行できます。

次の表に、必須ソフトウェアの最小要件のバージョンを示します。Oracle VM Server for SPARC 2.1 パッケージ SUNWldm は、少なくとも次のバージョンのソフトウェアを実行するシステムに適用できます。ソフトウェアの最小要件のバージョンは、プラットフォームに固有であり、マシンの CPU の要件に応じて異なります。特定の CPU タイプに対して最小要件となる Oracle Solaris OS のバージョンは、すべてのドメインタイプ (制御、サービス、I/O、およびゲスト) に適用されます。使用しているプラットフォームのデータシートについては、http://www.oracle.com/technetwork/documentation/sparc-tseries-servers-252697.html を参照してください。

表 1-2 ソフトウェアの最小要件のバージョン

直接 I/O のハードウェア要件とソフトウェア要件

直接 I/O (DIO) 機能を使用してドメインに直接 I/O デバイスを割り当てるには、適切なソフトウェアを実行することと、サポートされている PCIe カードを使用することが必要です。

• ハードウェア要件。I/O ドメインで直接 I/O エンドポイントデバイスとして使用できるのは、特定の PCIe カードのみです。それ以外のカードを Oracle VM Server for SPARC 環境で使用することもできますが、DIO 機能とともに使用できません。代わりに、サービスドメインに使用することや、ルートコンプレックス全体が割り当てられた I/O ドメインに使用することは可能です。

  使用しているプラットフォームで使用できるカードを確認するには、プラットフォームのハードウェアドキュメントを参照してください。サポートされる PCIe カードの最新のリストについては、「Doc 1325454.1: Oracle VM Server for SPARC Direct I/O Feature」を参照してください。

• ソフトウェア要件。DIO 機能を使用するには、次のドメインで、サポートされている OS が実行されている必要があります。

  • primary ドメイン: Oracle Solaris 10 9/10 以降の OS とパッチ ID 145868-01

  • I/O ドメイン: プラットフォームでサポートされている任意の Oracle Solaris OS

ライブドメインマイグレーションの要件

Oracle VM Server for SPARC 2.1 リリースでは、アクティブドメインを実行したまま移行できるライブマイグレーションが導入され、パフォーマンスが改善されました。『Oracle VM Server for SPARC 2.1 管理ガイド』の第 9 章「ドメインの移行」を参照してください。

この改善されたマイグレーションパフォーマンスを活用するには、ソースおよびターゲットのマシンで、次のバージョン以上のソフトウェアコンポーネントが実行されている必要があります。

• Logical Domains Manager: Oracle VM Server for SPARC 2.1

• システムファームウェア:

  • バージョン 7.4.0 (UltraSPARC T2 および UltraSPARC T2 Plus システムの場合)

  • バージョン 8.1.0 (SPARC T3 システムの場合)

  • Version 8.1.x (SPARC T4 システムの場合)

また、移行中のドメインでは、Oracle Solaris 10 9/10 OS 以上が実行されている必要があります。

Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアの場所

Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアは、http://www.oracle.com/virtualization/index.html からダウンロードできます。

ダウンロードした OVM_Server_SPARC-2_1.zip ファイルには次のものが含まれています。

• Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェア (SUNWldm.v)

• SUNWldm.v パッケージの ldm(1M)、ldmconfig(1M)、および ldmd(1M) マニュアルページ (このパッケージをインストールしたときにインストールされます)

• Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェアのインストールスクリプト (install-ldm)

• Oracle VM Server for SPARC 管理情報ベース (SUNWldmib)

• 物理から仮想への変換ツール (SUNWldmp2v)

zip ファイルのディレクトリ構造は次のようになります。

OVM_Server_SPARC-2_1/
   Install/
      install-ldm
   Product/

      SUNWldm.v
      SUNWldmib
      SUNWldmp2v
   README.txt

パッチの場所

使用しているプラットフォームのシステムファームウェアは、http://www.oracle.com/technetwork/systems/patches/firmware/index.html から入手できます。

必要な Logical Domains Manager および Oracle Solaris OS のパッチは http://support.oracle.com から入手できます。

ドキュメントの場所

『Oracle VM Server for SPARC 2.1 管理ガイド』、『Oracle VM Server for SPARC 2.1 リファレンスマニュアル』、およびこの『Oracle VM Server for SPARC 2.1 リリースノート』は、次の URL から入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/documentation/vm-sparc-194287.html

Oracle VM Server for SPARC 2.1 のマニュアルページは、SUNWldm.v および SUNWldmp2v パッケージの一部としてシステムにインストールされます。

Oracle Solaris OS の詳細については、Oracle Technology Network で次のライブラリを参照してください。

• Oracle Solaris 11 Documentation

• Oracle Solaris 10 Documentation