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Oracle VM Server for SPARC 2.1 管理ガイド     Oracle VM Server for SPARC (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

パート I Oracle VM Server for SPARC 2.1 ソフトウェア

1.  Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの概要

2.  ソフトウェアのインストールおよび有効化

3.  セキュリティー

4.  サービスおよび制御ドメインの設定

5.  ゲストドメインの設定

6.  I/O ドメインの設定

7.  仮想ディスクの使用

仮想ディスクの概要

仮想ディスクの管理

仮想ディスクを追加する

仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする

仮想ディスクオプションを変更する

タイムアウトオプションを変更する

仮想ディスクを削除する

仮想ディスクの識別子とデバイス名

仮想ディスクの表示

フルディスク

1 つのスライスディスク

仮想ディスクバックエンドオプション

読み取り専用 (ro) オプション

排他 (excl) オプション

スライス (slice) オプション

仮想ディスクバックエンド

物理ディスクまたはディスクの LUN

物理ディスクを仮想ディスクとしてエクスポートする

物理ディスクスライス

物理ディスクスライスを仮想ディスクとしてエクスポートする

スライス 2 をエクスポートする

ファイルおよびボリューム

フルディスクとしてエクスポートされるファイルまたはボリューム

ファイルをフルディスクとしてエクスポートする

1 つのスライスディスクとしてエクスポートされるファイルまたはボリューム

ZFS ボリュームを 1 つのスライスディスクとしてエクスポートする

ボリュームのエクスポートおよび下位互換性

各種のバックエンドのエクスポート方法の概要

ファイルおよびディスクスライスを仮想ディスクとしてエクスポートする場合のガイドライン

仮想ディスクマルチパスの構成

仮想ディスクマルチパスを構成する

CD、DVD および ISO イメージ

CD または DVD をサービスドメインからゲストドメインにエクスポートする

primary ドメインから ISO イメージをエクスポートしてゲストドメインをインストールする

仮想ディスクのタイムアウト

仮想ディスクおよび SCSI

仮想ディスクおよび format コマンド

仮想ディスクと ZFS の使用

サービスドメインでの ZFS プールの構成

ZFS を使用したディスクイメージの格納

ZFS によるディスクイメージの格納例

ZFS ボリュームを使用してディスクイメージを作成する

ZFS ファイルを使用してディスクイメージを作成する

ZFS ボリュームをエクスポートする

ZFS ファイルをエクスポートする

ZFS ボリュームまたは ZFS ファイルをゲストドメインに割り当てる

ディスクイメージのスナップショットの作成

ディスクイメージのスナップショットを作成する

複製を使用して新規ドメインをプロビジョニングする

起動ディスクイメージの複製

Logical Domains 環境でのボリュームマネージャーの使用

ボリュームマネージャーでの仮想ディスクの使用

Solaris Volume Manager での仮想ディスクの使用

VxVM のインストール時の仮想ディスクの使用

仮想ディスクでのボリュームマネージャーの使用

仮想ディスクでの ZFS の使用

仮想ディスクでの Solaris Volume Manager の使用

仮想ディスクでの VxVM の使用

8.  仮想ネットワークの使用

9.  ドメインの移行

10.  リソースの管理

11.  構成の管理

12.  その他の管理タスクの実行

パート II オプションの Oracle VM Server for SPARC ソフトウェア

13.  Oracle VM Server for SPARC 物理から仮想への変換ツール

14.  Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant

15.  Oracle VM Server for SPARC 管理情報ベース (Management Information Base、MIB) ソフトウェアの使用

16.  Logical Domains Manager の検出

17.  Logical Domains Manager での XML インタフェースの使用

用語集

索引

CD、DVD および ISO イメージ

コンパクトディスク (Compact Disc、CD) またはデジタル多用途ディスク (Digital Versatile Disc、DVD) のエクスポートは、通常のディスクと同じ方法で実行できます。CD または DVD をゲストドメインにエクスポートするには、CD または DVD デバイスのスライス 2 をフルディスクとして、つまり slice オプションを指定しないでエクスポートします。


注 - CD または DVD ドライブ自体をエクスポートすることはできません。エクスポートできるのは、CD または DVD ドライブ内の CD または DVD のみです。このため、CD または DVD はエクスポート前にドライブ内に存在している必要があります。また、CD または DVD をエクスポートできるようにするには、その CD または DVD がサービスドメインで使用中になっていない必要があります。特に、ボリューム管理ファイルシステムの volfs(7FS) サービスが CD または DVD を使用していてはいけません。volfs によるデバイスの使用を解除する方法については、「CD または DVD をサービスドメインからゲストドメインにエクスポートする」 を参照してください。


ファイルまたはボリュームに CD または DVD の ISO (国際標準化機構) イメージが格納されている場合に、そのファイルまたはボリュームをフルディスクとしてエクスポートすると、ゲストドメインで CD または DVD として表示されます。

CD、DVD、または ISO イメージをエクスポートすると、自動的にゲストドメインで読み取り専用デバイスとして表示されます。ただし、ゲストドメインから CD の制御操作を実行することはできません。つまり、ゲストドメインから CD の起動、停止、または取り出しは実行できません。エクスポートされた CD、DVD、または ISO イメージを起動可能な場合は、対応する仮想ディスクでゲストドメインを起動できます。

たとえば、Oracle Solaris OS インストール DVD をエクスポートした場合は、その DVD に対応する仮想ディスク上のゲストドメインを起動し、その DVD からゲストドメインをインストールすることができます。これを行うには、ゲストドメインで ok プロンプトが表示されたときに次のコマンドを使用します。

ok boot /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@n:f

n は、エクスポートされた DVD を表す仮想ディスクのインデックスです。


注 - Oracle Solaris OS インストール DVD をエクスポートし、その DVD に対応する仮想ディスク上でゲストドメインを起動してゲストドメインをインストールする場合、インストール中に DVD を変更することはできません。このため、異なる CD または DVD を要求するインストール手順は省略する必要がある場合があります。または、要求されたメディアにアクセスするための代替パスを指定する必要があります。


CD または DVD をサービスドメインからゲストドメインにエクスポートする

  1. サービスドメインから、ボリューム管理デーモンの vold(1M) が動作中でオンラインかどうかを確認します。
    service# svcs volfs
    STATE          STIME    FMRI
    online         12:28:12 svc:/system/filesystem/volfs:default
  2. 次のいずれかの手順を実行します。
    • ボリューム管理デーモンが動作中またはオンラインでない場合は、手順 3 に進みます。

    • 手順 1 の例に示すように、ボリューム管理デーモンが動作中でオンラインの場合は、次の手順を実行します。

    1. /etc/vold.conf ファイルを編集して、次の文字列で始まる行をコメントアウトします。
      use cdrom drive....

      vold.conf(4) マニュアルページを参照してください。

    2. CD または DVD ドライブに CD または DVD を挿入します。
    3. サービスドメインから、ボリューム管理ファイルシステムサービスを再起動します。
      service# svcadm refresh volfs
      service# svcadm restart volfs
  3. サービスドメインから、CD-ROM デバイスのディスクパスを検出します。
    service# cdrw -l
    Looking for CD devices...
       Node                   Connected Device                 Device type
    ----------------------+--------------------------------+-----------------
    /dev/rdsk/c1t0d0s2    | MATSHITA CD-RW  CW-8124   DZ13 | CD Reader/Writer
  4. CD または DVD ディスクデバイスをフルディスクとしてエクスポートします。
    primary# ldm add-vdsdev /dev/dsk/c1t0d0s2 cdrom@primary-vds0
  5. エクスポートされた CD または DVD をゲストドメインに割り当てます。

    次の例は、エクスポートされた CD または DVD をドメイン ldg1 に割り当てる方法を示しています。

    primary# ldm add-vdisk cdrom cdrom@primary-vds0 ldg1
CD または DVD の複数回のエクスポート

CD または DVD は複数回エクスポートし、異なるゲストドメインに割り当てることができます。詳細については、「仮想ディスクバックエンドを複数回エクスポートする」を参照してください。

primary ドメインから ISO イメージをエクスポートしてゲストドメインをインストールする

ここでは、primary ドメインから ISO イメージをエクスポートし、それを使用してゲストドメインをインストールする手順について説明します。この手順では、primary ドメインとゲストドメインの両方が構成されていることを前提としています。

たとえば、次のように ldm list を実行すると、primary ドメインと ldom1 ドメインの両方が構成されていることが表示されます。

# ldm list
NAME             STATE    FLAGS   CONS    VCPU  MEMORY   UTIL  UPTIME
primary          active   -n-cv   SP      4     4G       0.3%  15m
ldom1            active   -t---   5000    4     1G        25%  8m
  1. 仮想ディスクサーバーデバイスを追加して、ISO イメージをエクスポートします。

    この例では、ISO イメージは /export/images/sol-10-u8-ga-sparc-dvd.iso です。

    # ldm add-vdsdev /export/images/sol-10-u8-ga-sparc-dvd.iso dvd-iso@primary-vds0
  2. ゲストドメインを停止します。

    この例では、論理ドメインは ldom1 です。

    # ldm stop-domain ldom1
    LDom ldom1 stopped
  3. ISO イメージの仮想ディスクを論理ドメインに追加します。

    この例では、論理ドメインは ldom1 です。

    # ldm add-vdisk s10-dvd dvd-iso@primary-vds0 ldom1
  4. ゲストドメインを再起動します。

    この例では、論理ドメインは ldom1 です。

    # ldm start-domain ldom1
    LDom ldom1 started
    # ldm list
    NAME             STATE    FLAGS   CONS    VCPU  MEMORY   UTIL  UPTIME
    primary          active   -n-cv   SP      4     4G       0.4%  25m
    ldom1            active   -t---   5000    4     1G       0.0%  0s

    この例では、ldm list コマンドにより、ldom1 ドメインが起動されたばかりであることが表示されています。

  5. ゲストドメインに接続します。
    # telnet localhost 5000
    Trying 127.0.0.1...
    Connected to localhost.
    Escape character is '^]'.
    
    Connecting to console "ldom1" in group "ldom1" ....
    Press ~? for control options ..
  6. ISO イメージが仮想ディスクとして追加されていることを確認します。
    {0} ok show-disks
    a) /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@1
    b) /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@0
    q) NO SELECTION
    Enter Selection, q to quit: q

    この例では、新しく追加されたデバイスは /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@1 です。

  7. ゲストドメインを起動して、ISO イメージからインストールします。

    この例では、/virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@1 ディスクの f スライスから起動します。

    {0} ok boot /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@1:f