ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
DTrace ユーザーガイド Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語) |
『DTrace ユーザーガイド』は、トレースと分析のための強力なツール、DTrace についてわかりやすく説明する入門書です。このマニュアルでは、Dtrace の概要とその機能について説明します。さらに、DTrace を使って、比較的単純で一般的なタスクを実行する方法についても説明します。
DTrace は、Solaris に組み込まれた包括的な動的トレース機能です。DTrace 機能を利用して、ユーザープログラムの動作やオペレーティングシステムの動作を検査できます。DTrace を使用できるのは、実行中の本稼働システムのシステム管理者またはアプリケーション開発者です。
Solaris の開発者や管理者は、DTrace を使って、次の処理を実行できます。
DTrace 機能を使ったカスタムスクリプトを実装する
DTrace を使ってトレースデータを取得する階層化ツールを実装する
このマニュアルは、DTrace や D スクリプト言語に関するすべての情報を網羅するものではありません。より詳しい情報については、『Solaris 動的トレースガイド』を参照してください。
C 言語のようなプログラミング言語、awk(1)、perl(1) のようなスクリプト言語の基礎知識は、DTrace や D プログラミング言語について学習する上で役立ちます。しかし、こうしたプログラミング言語、スクリプト言語に関する専門知識は必須ではありません。プログラミングやスクリプト作成の経験がまったくないユーザーは、「関連情報」で紹介する参考書籍をお読みになることをお勧めします。
DTrace の詳細は、『Solaris 動的トレースガイド』を参照してください。以下に、DTrace の使用に際して参考となる関連書籍と論文を記載します。
『プログラミング言語 C』、Brian W. Kernighan、Dennis M. Ritchie 共著、共立出版発行、第 2 版、1989 年、ISBN 4–320–02692–6
Mauro、Jim and McDougall、Richard 著、『Solaris Internals: Core Kernel Components』、ピアソン・エデュケーション発行、2001 年、ISBN 4-89471-458-2
Vahalia、Uresh 著、Uresh Vahalia 著、ピアソン・エデュケーション発行、2000 年、ISBN 4-89471-189-3
Sun の Web サイトでは、次の追加のリソースに関する情報を提供しています。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
|
Oracle Solaris OS に含まれるシェルで使用する、UNIX のデフォルトのシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを次に示します。コマンド例に示されるデフォルトのシステムプロンプトは、Oracle Solaris のリリースによって異なります。
C シェル
machine_name% command y|n [filename]
C シェルのスーパーユーザー
machine_name# command y|n [filename]
Bash シェル、Korn シェル、および Bourne シェル
$ command y|n [filename]
Bash シェル、Korn シェル、および Bourne シェルのスーパーユーザー
# command y|n [filename]
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。