このプロセスフローは、Sun Ray クライアントが基本的なネットワークパラメータ、ファームウェアサーバー、およびセッションサーバーを取得する方法を示しています。このプロセスフローで挙げる構成オプションの多くは、Chapter 20, 代替ネットワークの構成で説明されています。
ユーザーがローカルで Sun Ray パラメータを構成するには、クライアントで構成 GUI を有効にする必要があります。ローカルで構成されたパラメータ値はネットワーク値をオーバーライドしますが、MTU は例外で常に最小値が見られます。
電源装置をオンにします。
ローカル構成ファイル (存在する場合) を構成 GUI から読み取ります。
netType = STATIC IP または DHCP または Auto-config (IPv6)
netType が STATIC IP である場合、次についてはローカルで構成された値を使用します。
IP アドレス
ネットマスク
ブロードキャストアドレス
ルーター
MTU
ネットワークインタフェースを起動します。
ネットワーク値が見つからない場合は、DHCP を実行します。
AuthSrvr 値が定義されていない場合は、DHCP_INFORM 要求を実行します。
ローカル値、DHCP ベンダーオプション、および DHCP_INFORM 値をマージします (ローカル値は DHCP をオーバーライドしますが、MTU は例外で最小値が見られます)。
DHCP によって XDispMgr が割り当てられ、 AltAuth ベンダーオプションが見つからなかった場合は、AltAuth に XDispMgr (オプション 49) 値を設定します。
ファームウェアサーバーの構成パラメータファイル (
ファイル) を読み取ります。
model
.parms
次の順序で、.parms
ファイルを含むファームウェアサーバーを検索してみてください。
ローカルで構成された値
DHCP ベンダーオプション (FWSrvr)
オプション 66 (TftpSrvr) IP アドレスまたは DNS 名
「sunray-config-servers」の DNS ルックアップ (複数アドレスにマップされている場合はランダムに 1 つを選択)
.parms
ファイルをダウンロードします。
SunRayPx.MAC
.parms を検索します。
SunRayPx.parms を検索します。
.parms
ファイルを解析します。
parms.version = ファームウェアバージョン
parms.revision = サポートされている最大ハードウェアリビジョン
parms.barrier = サーバーファームウェアのバリアー値
parms.BarrierLevel = バリアーオーバーライド値
parms.servers = サーバーリスト
parms.select = inorder | random
.parms
ファイルが正常に解析された場合、またはローカルで構成された値によってファームウェアサーバーが取得された場合は、手順 5 に進みます。
ローカルで構成されたファームサーバーに到達できない場合、または適切な構成パラメータファイルが存在しない場合、Sun Ray クライアントは構成パラメータファイルを見つけるために手順 4 のほかの方法は試行しません。このセットアップは、ローカルで指定されたファームウェアサーバーによって提供されるものとは異なるファームウェアバージョンを意図せず読み込むことを防ぎます。
.parms
ファイルが見つからず、ファームウェアサーバーリストの末尾でない場合は、手順 4 に戻ってリストの次のファームウェアサーバーを選択します。
試行するファームウェアサーバーが残ってない場合は、次の値を設定します。
parms.version = DHCP ベンダーオプション NewTVer (DHCP によって何も提供されない場合は NULL 文字列に設定)
parms.BarrierLevel = DHCP バリアーレベル (DHCP によって何も提供されない場合は current_barrier を設定)
parms.revision に current_revision を設定
parms.barrier に current_barrier を設定
parms.select = inorder を設定
読み込む新しいファームウェアがあるかどうかを判断します。
次の場合
parms.version が現在のファームウェアバージョンと等しくない
かつ、parms.version が「_NONE_」と等しくない
かつ parms.revision >= 現在のハードウェアリビジョン
かつ parms.barrier >= to parms.BarrierLevel または parms.barrier >= 現在のファームウェアのバリアーレベル
その場合
ファームウェアをダウンロードします。
ファームウェアをフラッシュに書き込みます。
リブートします。
そうでない場合
ファームウェアは読み込まれません。
接続先の Sun Ray サーバーを判断します。
AlthAuth/AuthSrvr/parms.servers がすべて空である場合、server_list に「sunray-servers」を設定します。そうでない場合は server_list に parms.servers を設定します。
試行していない server_list アドレスが残っている場合は
順番に名前を選択します (または、parms.select=random の場合はランダムに)。
名前を IP アドレスのリストに変換します (DNS 検索、または IP アドレス指定)。
リストから順番にアドレスを選択します (または、parms.select=random の場合はランダムに)。
選択したアドレスがブロードキャストアドレスの場合はブロードキャストアドレスが見られたことを設定し、次のアドレスを選択します。
手順 6h に進みます。
試行していない AltAuth アドレスが残っている場合は
順番にアドレスを選択します (または、parms.select=random の場合はランダムに)。
選択したアドレスがブロードキャストアドレスの場合、ブロードキャストアドレスが見られたことを設定し、次のアドレスを選択します
手順 6h に進みます。
AuthSrvr が定義されている場合は
アドレスに AuthSrvr を設定します。
手順 6h に進みます。
ブロードキャストアドレスが見られた場合は、ブロードキャストプロトコルを実行します。
ブロードキャスト応答を受信した場合は
選択したアドレスにレスポンダを設定します。
手順 6h に進みます。
30 秒でタイムアウトし、リブートします。
選択したアドレスに接続を試行します。
接続に失敗した場合は、手順 6b に進みます。
Sun Ray クライアントが接続されます。