17.2. Oracle Virtual Desktop Client へのアクセスを有効にする方法

この手順では、utpolicy コマンドまたは管理 GUI を使用して Oracle Virtual Desktop Client へのアクセスを有効にする方法について説明します。デフォルトでは、Sun Ray サーバー上で Oracle Virtual Desktop Client にアクセスすることは無効になっています。

次のようにファイアウォール設定を構成する必要がある場合もあります。

Oracle Virtual Desktop Client は、スマートカードセッションと非スマートカードセッションの両方へのアクセスに使用できます。セッションモビリティー (ホットデスク) はスマートカードの有無に関係なくサポートされます。

Note

次の手順では、Sun Ray サービスのウォームリスタートを使用します。Oracle Virtual Desktop Client へのアクセスを無効にする場合は、コールドリスタートを使用してください。

管理 GUI での手順
  1. 「詳細」タブをクリックします。

  2. 「セキュリティー」サブタブをクリックします。

  3. 「カードユーザー」および「非カードユーザー」セクションで、「Oracle Virtual Desktop Client」オプションを選択します。

    これにより、スマートカードセッションと非スマートカードセッションの両方が有効になります。

  4. 「ウォームリスタート」ボタンを使用して、サーバーグループ内のすべてのサーバーを再起動します。

コマンド行での手順
  1. 現在のポリシーを表示します。

    次のように utpolicy コマンドを使用します。

    # /opt/SUNWut/sbin/utpolicy
    Current Policy:
    -a -g -z both -M
    Note

    -M オプションは、非スマートカードモバイル (NSCM) セッションを有効にします。

  2. 現在のポリシーを編集して、Oracle Virtual Desktop Client へのアクセスを有効にします。

    次のいずれかの操作を実行します。

    1. スマートカードセッションと非スマートカードセッションの両方を有効にするには、-u both オプションをポリシーオプションに追加します。

      # /opt/SUNWut/sbin/utpolicy -a -g -z both -M -u both
    2. 非スマートカードセッションのみを有効にするには、-u pseudo オプションをポリシーオプションに追加します。

      # /opt/SUNWut/sbin/utpolicy -a -g -z both -M -u pseudo
    3. スマートカードセッションのみを有効にするには、-u card オプションをポリシーオプションに追加します。

      # /opt/SUNWut/sbin/utpolicy -a -g -z both -M -u card
  3. Sun Ray サービスを再起動します。

    # /opt/SUNWut/sbin/utstart

    Oracle Virtual Desktop Client へのアクセスを有効または無効にしたあとは、サーバーグループで Sun Ray サービスの再起動が必要です。