7.3. クローニングの設定

次に、必要な数のデスクトップをプールに自動的に格納できるように、クローニングを設定する必要があります。その一環として、クローニングされたデスクトップが Windows ドメインに参加できるようにする構成も行います。

図 7.14 に示すように、プールの「クローニング」タブをクリックします。

図7.14 「クローニング」タブ

このイメージはプールの「クローニング」タブを示しています。

「デスクトップクローニング」グループで、「自動クローニングを有効にする」を選択し、必要に応じて「名前のパターン」に示されている名前を変更します (図 7.15 を参照)。名前のパターンは、クローニングされた仮想マシンの名前を生成するために使用されます。これは、Windows ドメインに登録されるコンピュータの名前でもあります。

図7.15 「デスクトップクローニング」グループ

このイメージは、クローニングが有効になっている「デスクトップクローニング」グループを示しています。

「クローニングメトリックス」グループで、次のように、プール内のデスクトップの数を構成します。

図 7.16 に、入力済みの例を示します。

図7.16 「クローニングメトリックス」グループ

このイメージは、プール内のデスクトップの数を構成するための設定を含む「クローニングメトリックス」グループを示しています。

このサイズは、あとでプールが希望どおりに動作していることを確認した時点で増やすことができるため、小さいプールから始めることが最善の策です。クローニングが開始すると、Oracle VDI は優先サイズ設定に等しい数のデスクトップをクローニングします。プール内のデスクトップが使用されるにつれて、Oracle VDI は空きデスクトップ設定を使用して、クローニングする必要のあるデスクトップを増やすかどうかを判断しますが、プール内のデスクトップの数が最大サイズ設定を超えることはありません。デスクトップが使われなくなると、Oracle VDI はデスクトップの数を優先サイズまで自動的に減らします。

「クローニング済みデスクトップ」グループで、プールにインポートしたテンプレートを「テンプレート」ドロップダウンリストから選択します。選択するテンプレートはそのプール内のテンプレートでなくてもよく、同じ会社の別のプールに格納されているテンプレートでもかまいません。

テンプレートからクローニングされるデスクトップを配備するためには、ある種のシステム準備が必要です。Microsoft Windows システム準備ツール (SysPrep と呼ばれる) または Oracle VDI 高速準備 (FastPrep と呼ばれる) を使用できます。SysPrep では、Windows 配置ツールをテンプレートにインストールしたり、sysprep プログラムを実行して一意の情報 (コンピュータ名など) をテンプレートから削除したりするなど、テンプレートで追加の準備を行う必要があります。FastPrep は、この追加の準備が必要なく、コンピュータ名を更新するだけなので、SysPrep よりも高速です。「クローニング済みデスクトップ」グループで、「システムの準備」の横にある「作成」をクリックします。「システムの準備ファイルの作成」ウィンドウが表示されます。

「システムの準備」ドロップダウンリストで、「Oracle VDI 高速準備」を選択して、テンプレートのオペレーティングシステムに対応するオプションを選択していることを確認します。残りのフィールドで、次のように必要な詳細を入力します。

図 7.17 に、入力済みの例を示します。

図7.17 FastPrep の構成

このイメージは「システムの準備ファイルの作成」ウィンドウを示しています。

了解」をクリックして FastPrep の指定を完了します。「システムの準備ファイルの作成」ウィンドウが閉じます。システムの準備ファイルが正常に追加されていることを示すメッセージが表示されます。

「クローニング済みデスクトップ」グループで、「マシンの状態」を使用して、クローニング直後のデスクトップの仮想マシンの状態を指定できます。ドロップダウンリストから「実行中」を選択します。仮想マシンの電源が切断された (デフォルト) 場合、デスクトップはシステムの CPU とメモリーリソースを消費しません。「使用可能な実行中のデスクトップ」設定を使用して、ユーザーがログインしている間 Oracle VDI が実行し続ける実行中のデスクトップの数を指定できます。実行中のデスクトップを指定すると、ユーザーは仮想マシンがブートするのを待つ必要がないため、ログインしてすぐに作業を開始できます。図 7.18 に、入力済みの例を示します。

図7.18 「クローニング済みデスクトップ」グループ

このイメージは「クローニング済みデスクトップ」グループを示しており、クローニングに使用されるテンプレートが選択され、クローニングされた仮想マシンの状態が実行中になるように設定されています。

「デスクトップのリサイクル」グループ内の設定は、デスクトップが使われなくなったときにそれらがどうなるのかを制御します。デスクトップが使用されなくなった場合、それは Oracle VDI によって自動的にリサイクルされます。リサイクルされたデスクトップがどうなるのかは、「ポリシー」設定によって次のように制御されます。

デスクトップが「アイドルタイムアウト」フィールドに構成された期間にわたって使用されないままであると、それはリサイクルされます。第9章では、実行中のデスクトップのリサイクルを確認できます。リサイクルがすぐに行われるようにするには、「アイドルタイムアウト」を 3 分間に変更します。図 7.19 に、入力済みの例を示します。

図7.19 「デスクトップのリサイクル」グループ

このイメージは「デスクトップのリサイクル」グループを示しています。アイドルタイムアウトが 3 分間に短縮され、デスクトップがそのスナップショットにリセットされます。

保存」をクリックします。それらの設定が適用されていることを確認するためのメッセージが表示され、しばらくして、図 7.20 に示すように、実行中のジョブがいくつかあることが右上隅に表示されるはずです。

図7.20 実行中のクローニングジョブを含む「クローニング」タブ

このイメージは「クローニング」タブを示しています。プール設定が更新されていることを確認するためのメッセージが表示されます。

Oracle VDI Manager の右上隅で、「実行中ジョブ」を選択します。「ジョブのサマリー」ウィンドウが表示されます。図 7.21 に示すように、現在実行中のジョブがプール内にクローニングされているデスクトップであることがわかります。

図7.21 「ジョブのサマリー」ウィンドウのクローニングジョブ

このイメージは、クローニングジョブが実行されている「ジョブのサマリー」ウィンドウを示しています。

「ジョブのサマリー」ウィンドウを閉じます。「デスクトップ」タブをクリックします。デスクトップがクローニングされているため、それらが「デスクトップ」テーブルに一覧表示されます。最初は、「デスクトップの状態」列にデスクトップが「予約済み」として表示されます。これは、Oracle VDI がそのデスクトップで動作中 (この場合は、おそらく Oracle VDI 高速準備の実行中) であることを示しています。仮想マシンの状態は、「クローニング」タブで選択した仮想マシンの状態に応じて変わることがあります。最終的には、図 7.22 に示すように、「デスクトップの状態」列にはクローニングされたデスクトップが「使用可能」になっていることが表示されます。

図7.22 「デスクトップ」タブ

このイメージは「デスクトップ」タブを示しています。クローニングが完了し、2 つのデスクトップが表示されています。仮想マシンは実行中として表示され、デスクトップの状態は使用可能として表示されます。

「使用可能」状態は、それらのデスクトップがいつでも使用できることを意味します。