この章では、様々なターゲット・タイプのポリシーを定義し、仮想化ターゲットで特定のアクションを実行するプロセスについて説明します。内容は次のとおりです。
クラウド管理ポリシーは、EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
が定義し、パフォーマンス・メトリックしきい値またはスケジュールに基づいて一定のアクションを起こすことのできるルールです。独自のポリシーを作成することも、すぐに利用可能なポリシーを使用することもできます。Oracle提供のすぐに利用可能なポリシーは編集できませんが、ポリシーの類似作成クローニングを実行して、必要な編集を行うことができます。
注意: セルフ・サービス・ユーザー(EM_SSA_USER )も、自分にアクセス権が付与されているサービスのクラウド・ポリシーを作成できます。 |
クラウド管理ポリシーには、パフォーマンス・ベース・ポリシーとスケジュール・ベース・ポリシーの2つの種類があります。パフォーマンス・ポリシーは特定のターゲット・タイプのパフォーマンス・メトリックに基づきます。スケジュールベースのポリシーは、定義したスケジュールに基づいて実行されます。1つ以上のポリシーをグループ化するとポリシー・グループを作成できます。次のことができます。
クラウド・ポリシーの表示と監視
次のタイプの新規ポリシーを定義します:
パフォーマンス・ポリシー
スケジュール・ポリシー
ポリシーのアクティブ化または非アクティブ化
ポリシー・グループの定義
すべてのクラウド・ポリシーとポリシー・グループを「クラウド・ポリシー」のホームページから表示できます。ポリシーのステータス、ポリシーのタイプ、アクション・タイプ、ポリシー・アソシエーションおよびポリシーのスケジュールなどの詳細を表示できます。
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてEnterprise Managerにログインし、「エンタープライズ」メニューから「クラウド」、「インフラストラクチャ・ポリシー」の順に選択します。
注意: EM_SSA_USER ロールを持つユーザーとしてログインしている場合は、「インフラストラクチャ・クラウド・セルフ・サービス・ポータル」の「ポリシー」タブをクリックします。 |
ポリシー・ホームページで、所有し、管理者権限を持つポリシーのリストが表示されます。
表からポリシーを選択します。ポリシーのタイプ、パフォーマンス(ルール、アクション、アクションの説明)、スケジュール(スケジュール、アクションおよびアクションの説明)などのポリシーの詳細、ステータス、作成日およびターゲット・タイプが表示されます。
このページでは、次のアクションを実行できます。
作成: 新規ポリシーを作成するには、「作成」メニューから次のいずれかを選択します。
スケジュール・ポリシー: 第6.5項「スケジュール・ベース・ポリシーの定義」を参照してください。
パフォーマンス・ポリシー: 第6.4項「パフォーマンス・ポリシーの定義」を参照してください。
類似作成: ポリシーを選択して「類似作成」をクリックし、既存ポリシーのコピーを作成します。
編集: ポリシーを選択して「編集」をクリックし、「ポリシーの編集」ウィザードを開始します。ポリシーの説明を変更し、ポリシーにメトリックを追加できます。ポリシーの名前、ポリシーのタイプ、ポリシーが関連付けられたターゲット、実行できるアクションを変更することはできません。
ポリシーのアクティブ化または非アクティブ化: 第6.6項「ポリシーのアクティブ化および非アクティブ化」を参照してください。
ポリシー・アソシエーションの作成: 「アソシエーション」リージョンで、選択したポリシーに関連付けられているターゲットのリストを表示できます。ポリシーを1つ以上のターゲットに関連付けることができます。「追加」をクリックします。「検索と選択: ターゲット」ウィンドウで、ターゲットを選択して「選択」をクリックし、ターゲットをポリシーに関連付けます。1つ以上のターゲットをポリシーに関連付けると、次の操作を実行できます。
ターゲットをクリックして、そのターゲットのポリシー・ページにドリルダウンします。第6.3項「ターゲットのポリシーの表示」を参照してください。
ターゲットを選択して「履歴の表示」をクリックし、ポリシー・アクション履歴を表示します。
ポリシーを選択して「削除」をクリックし、ポリシーのアソシエーションを削除します。
注意:
|
ターゲットをポリシーに関連付けると、ターゲットに関連付けることのできるすべてのポリシーをポリシー・ページで表示できます。
選択したターゲットに関連付けることができるポリシーを表示するには、次の手順に従います。
クラウド・ポリシー・ページに移動します。
リスト内のアクティブなポリシーのリストからポリシーを選択します。「アソシエーション」リージョンで、ターゲット・リンクをクリックしてターゲットのポリシー・ページにドリルダウンします。
選択したターゲットに関連付けることができるすべてのポリシーが、このページにリストされます。各ポリシーには、定義されているポリシー・アソシエーションのタイプが表示されます。これには次のものがあります。
スタンドアロン
テンプレート・コレクション
ポリシー・グループ
各ポリシーに対して、次の詳細が表示されます。
ポリシーの名前と説明。
ポリシーのタイプ(「スケジュール」または「パフォーマンス」)。
ポリシー・アソシエーションの方法。ポリシーは、スタンドアロン・アソシエーション、テンプレート・コレクション、ポリシー・グループ、またはこれら3つの組合せに関連付けることができます。
「一般」セクションには、ポリシーのステータス、アソシエーションの数、ポリシーが作成された日付、およびポリシーのタイプなどの詳細が表示されます。
「ポリシー・アクション履歴」リージョンには、このターゲットのアソシエーションの履歴が表示されます。
注意:
|
アクティブなポリシーでは、次の操作を実行できます。
ポリシーを選択して「関連付け」をクリックし、ターゲットにポリシーを関連付けます。
すでに関連付けられているポリシーを選択し、「関連付けの解除」をクリックしてポリシーの関連付けを削除します。
パフォーマンス・ポリシーは、特定のターゲット・タイプやその関連ターゲットのパフォーマンス・メトリックに基づいて構成されます。メトリックに基づいたポリシーの条件およびルールを作成できます。
パフォーマンス・ポリシーを定義するには、次の手順に従います:
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
ポリシー・ホームページに、所有し、管理者権限を持つポリシーのリストが表示されます。
「作成」メニューから、「パフォーマンス・ポリシー」を選択します。
一般情報ページで、ポリシーの名前および説明を入力します。ポリシーを関連付けるターゲット・タイプを選択します。
次をクリックします。ルール・ページで、右パネルからメトリックを選択して「定義に追加」をクリックするか、「メトリック」列から「定義」列にメトリックをドラッグ・アンド・ドロップします。条件、値および発生回数を指定します。「一致」ラジオ・ボタンで、次を選択できます。
すべて: ターゲットでポリシーが実行される前に、すべての条件が満たされる必要があります。
いずれか: ポリシーが実行される前に、いずれかの条件が満たされる必要があります。
次をクリックします。ポリシー条件を満たした場合に実行するアクションを指定します。選択したターゲット・タイプに応じて、使用可能なアクションのリストが異なります。
通知が無効化されている場合は、次のメッセージが表示されます。
通知アクションは、現在無効になっています。電子メール・サーバーの情報を設定するには、システム管理者に連絡してください。
ポリシーを確認し、「保存」をクリックして、このポリシーを定義し、ポリシー・ホームページに戻ります。
注意: ポリシーを定義したら、そのポリシーに1つ以上のターゲットを関連付けることができます。 |
ポリシーに基づくスケジュールは、事前定義済のスケジュールに基づいています。スケジュール・ベース・ポリシーを定義するには、次の手順に従います。
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
ポリシー・ホームページで、所有し、管理者権限を持つポリシーのリストが表示されます。「作成」メニューから、「スケジュール・ポリシー」を選択します。
スケジュール・ポリシーの作成ページで、ポリシーの名前、説明、およびポリシーを関連付けるターゲット・タイプを入力します。
ポリシーの猶予期間、頻度およびスケジュールを指定します。
ポリシー条件が満たされると、選択したターゲットのスケジュールに従ってポリシーが実行されます。ポリシーが関連付けられたターゲット・タイプに応じて、使用可能なアクションのリストが異なります。
「保存」をクリックして、このポリシーを定義します。
注意: ポリシーを定義したら、そのポリシーに1つ以上のターゲットを関連付けることができます。 |
ポリシーを定義すると、ポリシーはアクティブになり、1つ以上のターゲットに適用できます。次の手順に従って、アクティブなポリシーを非アクティブにできます。
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
ポリシー・ホームページで、所有し、管理者権限を持つポリシーのリストが表示されます。
表からポリシーを選択し、「解除」をクリックします。ポリシーは非アクティブ化され、ポリシーのステータスは非アクティブとマークされます。このポリシーはアクティブになるまでターゲットに関連付けできず、現在のアソシエーションはさらに評価するために一時停止されます。
ポリシーを非アクティブ化すると、「非アクティブ」としてマークされます。非アクティブなポリシーをアクティブにするには、表からポリシーを選択して「アクティブにする」をクリックします。確認ウィンドウで、「アクティブにする」を再度クリックします。これで、ポリシーが「アクティブ」としてマークされます。
ポリシー・グループは、コンプライアンス・スコアを生成するためにまとめて適用し、評価できるポリシーの集まりです。ポリシー・グループを表示するには、次の手順に従います。
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてEnterprise Managerにログインし、「エンタープライズ」メニューから「クラウド」、「インフラストラクチャ・ポリシー」の順に選択します。
注意: EM_SSA_USER ロールを持つユーザーとしてログインしている場合は、「インフラストラクチャ・クラウド・セルフ・サービス・ポータル」の「ポリシー」タブをクリックします。 |
クラウド・ポリシー・ページが表示されます。「ポリシー・グループ」タブをクリックします。
すでに定義されているポリシー・グループのリストが表示されます。次の操作を実行できます。
ポリシー・グループの作成: 第6.8項「ポリシー・グループの作成」を参照してください。
類似作成: ポリシー・グループを選択して「類似作成」をクリックし、既存ポリシー・グループのコピーを作成します。
編集: ポリシー・グループを選択して「編集」をクリックし、「ポリシー・グループの編集」ウィザードを開始します。ポリシー・グループからポリシーを追加または削除できます。ポリシー・グループの名前は変更できません。
削除: ポリシー・グループを選択して「削除」をクリックします。ポリシー・グループが削除されると、そのポリシー・グループに定義されたすべてのアソシエーションも削除されます。
注意: 作成済または権限があるポリシー・グループは編集または削除できます。 |
ポリシー・グループ・アソシエーションの作成: 「ポリシー・グループ」リージョンの「アソシエーション」タブをクリックし、選択したポリシー・グループに関連付けられているターゲットのリストを表示します。
ポリシー・グループは、1つ以上のターゲットに関連付けることができます。「追加」をクリックします。「検索と選択: ターゲット」ウィンドウで、ターゲットを選択して「選択」をクリックし、ターゲットをポリシー・グループに関連付けます。1つ以上のターゲットをポリシー・グループに関連付けると、次の操作を実行できます。
ターゲットをクリックして、そのターゲットのポリシー・ページにドリルダウンします。第6.3項「ターゲットのポリシーの表示」を参照してください。
ターゲットを選択して「履歴の表示」をクリックし、ポリシー・グループのアクションの履歴を表示します。
ターゲットを選択して「削除」をクリックし、ポリシー・グループ・アソシエーションを削除します。
ポリシーの表示: 「ポリシー・グループ」リージョンの「含まれるポリシー」タブをクリックし、ポリシー・グループに含まれるポリシーのリストを表示します。
ポリシー・グループを定義するには、次の手順に従います:
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
「ポリシー・グループ」タブをクリックします。ポリシー・グループ・ページに、定義されているポリシー・グループのリストが表示されます。
「作成」をクリックします。ポリシー・グループの作成ページが表示されます。
「追加」をクリックします。ポリシー・グループに追加できるポリシーのリストが表示されます。リストから1つ以上のポリシーを選択し、「選択」をクリックします。
選択したポリシーは、ポリシー・グループに追加されます。「OK」をクリックして、このポリシー・グループを保存します。
「OK」をクリックして、このポリシー・グループを保存します。
毎週金曜の6:00 pmにゲスト仮想マシンを停止して、毎週月曜の9:00 pmに再起動する場合、次のようにポリシーを作成できます。
まず、ゲスト仮想マシンを毎週金曜の6:00 pmに停止するスケジュール・ベース・ポリシーを作成します。第6.8.1.1項「ゲスト仮想マシン停止ポリシー」を参照してください。
次に、ゲスト仮想マシンを毎週月曜の6:00に再起動する別のスケジュール・ベース・ポリシーを作成します。第6.8.1.2項「ゲスト仮想マシン起動ポリシー」を参照してください。
これら2つのポリシーを1つのポリシー・グループに統合して、これらのポリシーを1つ以上のゲスト仮想マシン・ターゲットに関連付けます。第6.8.1.3項「ポリシー・グループの作成(起動および停止)」を参照してください。
ゲスト仮想マシンを毎週金曜に停止するには、次のようにポリシーを設定します。
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
クラウド・ポリシー・ページで、「作成」メニューから「スケジュール・ポリシー」を選択します。スケジュール・ポリシーの作成ページで次の詳細を入力します。
ポリシーの名前と説明を入力します。
ターゲット・タイプとして「Oracle VMゲスト」を選択します。
「ポリシー・アクション」フィールドで「停止」を選択します。
「起動」フィールドで、このポリシーを有効にする日時を指定します。
「繰返し」フィールドで「特定の曜日」を選択し、「曜日」チェック・ボックスで「金曜」を選択します。
「OK」をクリックし、このポリシーを保存してクラウド・ポリシー・ページに戻ります。
ゲスト仮想マシンを毎週月曜に起動するには、クラウド・ポリシー・ページに移動して、作成したばかりのポリシーを選択します。次の手順を実行します。
「類似作成」をクリックしてポリシーのコピーを作成します。
クラウド・ポリシー・ページで、「作成」メニューから「スケジュール・ポリシー」を選択します。スケジュール・ポリシーの作成ページで次の詳細を入力します。
ポリシーの名前と説明を入力します。
ターゲット・タイプとして「Oracle VMゲスト」を選択します。
「ポリシー・アクション」フィールドで「起動」を選択します。
「起動」フィールドで、このポリシーを有効にする日時を指定します。
「繰返し」フィールドで「特定の曜日」を選択し、「曜日」チェック・ボックスで「月曜」を選択します。
「OK」をクリックし、このポリシーを保存してクラウド・ポリシー・ページに戻ります。
ゲスト仮想マシン・ターゲット・タイプの2つのポリシーを定義した後、これらのポリシーを1つのポリシー・グループに統合して、ポリシーを1つ以上のターゲットに関連付けることができます。ポリシー・グループを作成するには、次の手順に従います:
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
クラウド・ポリシー・ページで「ポリシー・グループ」をクリックします。
「作成」をクリックします。クラウド・ポリシー・グループ・ページが表示されます。
グループの名前と説明を入力します。
「追加」をクリックし、作成した2つのスケジュール・ポリシーを選択します。
「OK」をクリックしてクラウド・ポリシー・ページに戻り、作成したポリシー・グループをクリックします。
作成したポリシー・グループの詳細(ポリシー・グループの名前、このグループに関連付けられているポリシーの数、関連付けられているターゲットの数など)が表示されます。
下部にある「含まれるポリシー」タブをクリックして、このポリシー・グループに関連付けられているポリシーを表示します。
「アソシエーション」タブをクリックして、このポリシーに関連付けられているゲスト仮想マシンのリストを表示します。このポリシー・グループにさらにゲスト仮想マシンを関連付けるには、「追加」をクリックします。
このポリシー・グループがアクティブな場合、このポリシーに関連付けられているゲスト仮想マシンはスケジュールどおりに停止および起動されます。
層インスタンスを毎週金曜に1にスケール・ダウンし、毎週月曜に2にスケール・アップする、Oracle層インスタンス・ターゲットのポリシー・グループを定義するとします。次のポリシーを作成できます。
まず、層インスタンスを1にスケール・ダウンするスケジュール・ポリシーを作成します。第6.8.2.1項「層インスタンス・スケール・ダウン・ポリシー」を参照してください。
次に、層インスタンスを毎週月曜日に2にスケール・アップする別のポリシーを作成します。第6.8.2.2項「層インスタンス・スケール・アップ・ポリシー」を参照してください。
これらのポリシーを統合して1つのポリシー・グループを作成します。第6.8.2.3項「ポリシー・グループの作成(スケール・アップおよびスケール・ダウン)」を参照してください。
層インスタンスを毎週金曜にスケール・ダウンするには、次のようにパフォーマンスポリシーを設定します。
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
クラウド・ポリシー・ページで、「作成」メニューから「スケジュール・ポリシー」を選択します。スケジュール・ポリシーの作成ページが表示されます。
ポリシーの名前と説明を入力し、次の詳細を指定します。
ターゲット・タイプ: 「層インスタンス」ターゲット・タイプを選択します。
ポリシー・アクション: 「スケール・ダウン」ポリシー・アクションを選択します。
繰返し: 「繰返し」フィールドで、「特定の曜日」を選択します。
曜日: ここでは、「金曜日」を選択します。
「OK」をクリックしてポリシーを保存します。
層インスタンスを毎週金曜にスケール・ダウンするには、次のようにパフォーマンスポリシーを設定します。
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
クラウド・ポリシー・ページで、「作成」メニューから「スケジュール・ポリシー」を選択します。スケジュール・ポリシーの作成ページが表示されます。
ポリシーの名前と説明を入力し、次の詳細を指定します。
ターゲット・タイプ: 「層インスタンス」ターゲット・タイプを選択します。
ポリシー・アクション: 「スケール・アップ」ポリシー・アクションを選択します。
アクション・パラメータ: 「ノード数」パラメータに2を入力します。
繰返し: 「繰返し」フィールドで、「特定の曜日」を選択します。
曜日: ここでは、「月曜日」を選択します。
「OK」をクリックしてポリシーを保存します。
Oracle層インスタンス・ターゲット・タイプの2つのポリシーを定義した後、これらのポリシーを1つのポリシー・グループに統合して、ポリシーを1つ以上のターゲットに関連付けることができます。ポリシー・グループを作成するには、次の手順に従います:
ユーザー・ロールに応じて、メニュー・オプションを使用してインフラストラクチャ・ポリシー・ページに移動します。
クラウド・ポリシー・ページで「ポリシー・グループ」をクリックします。
「作成」をクリックします。クラウド・ポリシー・グループ・ページが表示されます。
グループの名前と説明を入力します。
「追加」をクリックし、作成した2つのスケジュール・ポリシーを選択します。
「OK」をクリックしてクラウド・ポリシー・ページに戻り、作成したポリシー・グループをクリックします。
リソースの動的スケジューリング(DRS)ポリシーおよび分散電源管理(DPM)ポリシーは、サービスの品質を改善し、負荷に基づいて実行中の仮想マシンをサーバー・プール内で動的に再配置することにより電力消費を減らします。
リソースの動的スケジューリング(Dynamic Resource Scheduling: DRS)ポリシーは、Oracle VM Serverの使用率をリアルタイムで監視してサーバー・プールをリバランスし、実行中の仮想マシンに安定したリソースを提供します。DRSにより、負荷の高いOracle VM ServerのVMが、より多くのリソースを使用可能なOracle VM Serverに移行されます。
分散電源管理(Distributed Power Management: DPM)ポリシーにより、電力消費を最小化するようにサーバー・プールが最適化されます。DPMは、リソース使用率が少ない期間はプール内の電源オンのサーバーを減らすことで、DRSをさらに完全なものにします。これによって、リソース使用率が増加したときに、必要に応じて自動的に電源がオンになります。
DRS/DPMポリシーを設定するには、次の手順に従います:
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから「クラウド」、「インフラストラクチャ・ホーム」の順に選択します。
左側のパネルでVMサーバー・プール・ターゲットを右クリックして、「DRS/DPMポリシーの管理」を選択します。「構成」をクリックします。DRS/DPMの構成: 一般ページが表示されます。
「ポリシー・タイプ」を選択します。これには次のものがあります。
分散リソース・スケジューラ: サーバー・プール内の仮想マシンのリソース使用率を最適化する場合に、このポリシー・タイプを選択します。
分散電源管理: リソース使用率が比較的低い期間に、統合率を増やし、使用するOracle VM Serverの数を減らす場合に、このポリシー・タイプを選択します。
期間(分)を指定します。これは、ポリシー・ジョブを実行する期間です。これは、ポリシー・ジョブをn分ごとに実行するように設定しますが、たとえば、10に設定すると、10分ごとにポリシー・ジョブを実行します。1から60までの数字を入力できます。
「仮想サーバー」リージョンで「追加」をクリックして、ポリシーを有効化する1つ以上の仮想サーバー・ターゲットを追加します。
仮想サーバーのCPUの制約を、次のように指定します。
有効化: このフィールドを設定して、CPUパフォーマンスおよび使用率のロギングを有効または無効にします。
しきい値: ポリシーが成立する前に許可されるCPUパーセント使用率の最大量。0から99まで入力できます。
次をクリックします。DRS/DPMの構成: ネットワーク・ページが表示されます。
「有効化」チェック・ボックスを選択して、ネットワークでポリシーを有効化するかどうかを示し、ネットワークでポリシーが成立するしきい値を選択します。
「適用」をクリックします。
注意: ポリシーの作成後、ポリシーは有効化され、ポリシーに含まれるすべての仮想サーバー・プール・ターゲットに適用されます。DRS/DPMポリシーを無効化するには、Oracle VM Serverプール・ターゲット・タイプのスケジュール・ベース・ポリシーを作成して、「ポリシー・アクション」フィールドで「DRS/DPMポリシーの無効化」ポリシーを選択します。スケジュール・ベース・ポリシーの作成の詳細は、第6.5項「スケジュール・ベース・ポリシーの定義」を参照してください。スケジュール・ポリシーを編集し、必要に応じて「DRSの有効化」または「DPMの有効化」を選択して、ポリシーを有効化できます。 |
次の手順に従って、自動DRSまたはDPMポリシーを作成できます。
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから「クラウド」、「インフラストラクチャ・ポリシー」の順に選択します。
「作成」メニューから、「スケジュール・ポリシー」を選択します。
スケジュール・ポリシーの作成ページで、ポリシーの名前と説明を入力します。
ターゲット・タイプとして「Oracle VMサーバー・プール」を選択します。
「ポリシー・アクション」フィールドから「DRSの有効化」または「DPMの有効化」を選択します。
ポリシーのスケジュールと頻度を指定し、「OK」をクリックしてポリシーを保存します。
クラウド・ポリシー・ページで作成したポリシーを選択し、「アソシエーション」リージョンで「追加」をクリックします。
ポリシーを関連付けるOracle VM Serverプール・ターゲットを選択して、「選択」をクリックします。
選択したターゲットに対してDRMまたはDPMポリシーが自動的に有効化されます。