Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Sybase Adaptive Server Enterprise (ASE) リリース12.1.0.2.0 B70763-01 |
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System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Sybase Adaptive Server Enterprise (ASE)
リリース12.1.0.2.0
B70763-01(原本部品番号:E25214-04)
2012年9月
このドキュメントでは、まずOracle System Monitoring Plug-in for Sybase Adaptive Server Enterpriseの概要を説明し、次に、このプラグインでサポートされるバージョンの詳細、およびインストールの前提条件を示します。さらに、プラグインをインストール、検査および検証するための手順を説明します。
System Monitoring Plug-in for Sybase Adaptive Server Enterpriseは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを拡張して、Sybase Adaptive Serverインスタンスを管理できるようにするためのプラグインです。このプラグインをCloud Control環境にデプロイすることで、次の管理機能を使用できるようになります。
Sybase Adaptive Serverインスタンスの監視。
Sybase Serverインスタンスの構成データの収集および構成の変更の追跡。
監視対象メトリックおよび構成データに設定されたしきい値に基づくアラートおよび違反の表示。
収集データに基づいた豊富なレポートの提供。
リモート・エージェントによる監視のサポート。ローカル・エージェントは、Sybase Adaptive Serverと同じホストで稼働するエージェントです。リモート・エージェントは、Sybase Adaptive Serverが稼働するホストとは異なるホストで稼働するエージェントです。
このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。
Enterprise Manager 12c Cloud Controlリリース1 (12.1.0.1.0)以上
Sybase Adaptive Server Express (XE)、Enterprise (EE)、およびDeveloper (DE)エディションのバージョン12.5.4から15.5
注意: System Monitoring Plug-in for Sybase Adaptive Serverは、Sybase Adaptive Serverクラスタの監視に対して動作保証されていません。詳細は、『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』に記載されている既知の問題を参照してください。 |
プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。
Sybase Adaptive Server Enterpriseバージョン12.5.4から15.5がインストールされていること。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの次のコンポーネントがインストール済で実行中であること。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12.1.0.1.0以上
Oracle Management Agent 12.1.0.1.0以上(このリリースのエージェントでサポートされる任意のプラットフォーム)
エージェントは、Sybase Adaptive Serverと同じコンピュータ上にインストールする(ローカル・エージェント監視)か、Sybase Adaptive Serverと異なるコンピュータ上にインストールする(リモート・エージェント監視)ことができます。
MDA表への問合せを行うには、事前にMDA表がインストールされている必要があります。MDA表は12.5.0.3以上の場合にのみ存在します。MDA表をインストールするには、次の手順を実行します。
構成パラメータenable cisが1に設定されていることを確認します。設定されていない場合は、ASEを再起動します。次のコマンドを実行します。
sp_configure 'enable cis', 1 go
サーバー名の別名としてloopbackを追加します(インタフェース・ファイル内に@@servernameも定義されているものとします)。この手順は、15.0 ESD#2以上の場合には必要ありません。
use master go sp_addserver loopback, null, @@servername go
この構成をテストします。この手順は、15.0 ESD#2以上の場合には必要ありません。
set cis_rpc_handling on go
または、次のコマンドを実行した後、セッションを切断して再接続します。
sp_configure 'cis rpc handling', 1 exec loopback...sp_who -- note: 3 dots! go
MDA表をインストールします。このスクリプトはsqshを使用して実行しないでください。これを行うとエラーが発生します。sqshは$をsqsh変数の開始とみなすため、ネイティブでのRPC名が変わってしまいます(これらのRPC名も$で始まるため)。そのため、次のようにisqlを使用するか、またはsqshを-Lexpand=0オプション付きで(つまりsqshの変数拡張機能を無効にして)実行してください。ASE 15.0.2以上では、このスクリプトはinstallmasterに含まれています。
isql -U sa -P yourpassword -S YOURSERVER \ -i $SYBASE/$SYBASE_ASE/scripts/installmontables
MDAアクセスを許可されたログインにmon_role割り当てます。これにはsaログインも該当します。
use master go grant role mon_role to sa go
MDAの基本構成を次のようにテストします。現在使用中のログインにこのロールを付与した場合は、mon_roleをアクティブにするために、いったん切断した後で再接続しなければならない場合があります。
select * from master..monState go
すべての構成パラメータを有効にします。これらはすべて動的です(per object statistics activeパラメータを除く)。ここでは、pipe表のメッセージ数はすべて100に設定されていますが、より大きな数を指定することもできます。
sp_configure "enable monitoring", 1 go sp_configure "sql text pipe active", 1 go sp_configure "sql text pipe max messages", 100 go sp_configure "plan text pipe active", 1 go sp_configure "plan text pipe max messages", 100 go sp_configure "statement pipe active", 1 go sp_configure "statement pipe max messages", 100 go sp_configure "errorlog pipe active", 1 go sp_configure "errorlog pipe max messages", 100 go sp_configure "deadlock pipe active", 1 go sp_configure "deadlock pipe max messages", 100 go sp_configure "wait event timing", 1 go sp_configure "process wait events", 1 go sp_configure "object lockwait timing", 1 go sp_configure "SQL batch capture", 1 go sp_configure "statement statistics active", 1 go sp_configure "per object statistics active", 1 go
ASE 15.0.2の場合は、次のコマンドも実行します。
sp_configure "enable stmt cache monitoring", 1 go
SQLバッチ数が多くなることが予想される場合は、次の静的パラメータをより高い値に設定してください(この設定は1ユーザー接続当たりのバイト数で指定します)。
sp_configure "max SQL text monitored", 2048 go
注意: 次の構成パラメータを有効にすると、5%以上のパフォーマンス・オーバーヘッドが生じます。sp_configure "sql text pipe active", 1 sp_configure "sql text pipe max messages", 100 sp_configure "max SQL text monitored", 2048 sp_configure "plan text pipe active", 1 sp_configure "plan text pipe max messages", 100 sp_configure "statement pipe active", 1 sp_configure "statement pipe max messages", 100 sp_configure "statement statistics active", 1 sp_configure "per object statistics active", 1 |
JDBC URLの一部として、IPアドレスもホスト名も使用できます。ホスト名がネットワークで一貫して解決されることを確認します。nslookupやtracerouteなどの標準TCPツールを使用してホスト名を検証できます。プラグインをデプロイする管理エージェントで次のコマンドを使用して検証します。
nslookup <hostname>
IPアドレスと完全修飾ホスト名が返されます。
nslookup <IP>
IPアドレスと完全修飾ホスト名が返されます。
プラグインは、TemDBのキャッシュ・サイズに依存する場合があります。
監視ユーザーがSybase ASEターゲットの一部のデータベースに対する権限を持っていない場合は、SYSSEGMENTSに問い合せる権限を監視ユーザーに指定するか、各データベースにゲスト・ユーザーを作成します。
Enterprise Managerを使用してSybase Adaptive Serverターゲットを監視するには、Sybase Adaptive Serverユーザーにmon_roleロールが付与されている必要があります。監視を行うユーザーについては、mon_role権限に加え、次のsys表にアクセスするためのSelect権限が必要です。
syslisteners
sysloginroles
syssrvroles
次のコマンドを実行すると、ユーザーにSelect権限が付与されます。
grant select on syslisteners to public go grant select on sysloginroles to public go grant select on syssrvroles (name, srid) to public go
このコマンドでは、データベース内のすべての既存ユーザーにSelect権限が付与されます。監視担当ユーザー(monuser)のみにSelect権限を付与するには、次のコマンドを実行してください。これらのコマンドを実行するには、sa_role権限が必要です。
グループを作成します。
sp_addgroup OracleEMGroup go
作成したグループに、ユーザーmonuserを追加します。
sp_adduser monuser, null, OracleEMGroup go
OracleEMGroupに、表に対するSelect権限を付与します。
grant select on syslisteners to OracleEMGroup go grant select on sysloginroles to OracleEMGroup go grant select on syssrvroles (name, srid) to OracleEMGroup go
エージェントを構成するには、まず、エージェント・サービスを起動するユーザーがローカル管理者グループに属していることを確認します。また、プラグインをデプロイするすべてのエージェントで優先資格証明を設定する必要があります。これを行うには、次の項の手順に従います。
(Microsoft Windows のみ) Microsoft Windows環境で高度な権限を割り当てるには、次の手順を実行します。
エージェントをホストするローカルのMicrosoft Windowsノードで、エージェント・サービスを起動するユーザーがローカル管理者グループに属していることを確認します。そうでない場合は、追加します。
Windowsの「ローカル セキュリティの設定」ツールを開き、エージェント・サービスを起動するユーザーに次の高度な権限を付与します。
オペレーティング システムの一部として機能
プロセスのメモリ クォータの増加
バッチ ジョブとしてログオン
プロセス レベル トークンの置き換え
エージェント・サービスが稼働している場合は、再起動します。
Cloud Controlでホストとエージェントに対する優先資格証明を設定します。詳細は、「JDBCドライバの設定」を参照してください。
優先資格証明で設定するOSユーザーは、ローカル管理者グループに属している必要があります。
このOSユーザーは、次の高度な権限を持っている必要があります。
オペレーティング システムの一部として機能
プロセスのメモリ クォータの増加
バッチ ジョブとしてログオン
プロセス レベル トークンの置き換え
プラグインをデプロイするすべてのエージェントで優先資格証明を設定するには、次のようにします。
Enterprise Manager Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」、「優先資格証明」の順に選択します。
「優先資格証明」ページが開き、ターゲットの表が表示されます。
表からホストのターゲット・タイプを選択し、管理対象優先資格証明をクリックします。
ホスト優先資格証明ページが表示されます。
ホスト優先資格証明ページの「ターゲットの資格証明」セクションで、プラグインをデプロイする管理エージェントが稼働しているホストを選択し、「設定」をクリックします。
「名前付き資格証明の選択」ダイアログ・ボックスで、「新規」として資格証明を選択し、ユーザー名とパスワードを指定して「テストと保存」をクリックします。テストが正常に実行されたら、資格証明は適切に設定されています。
プラグインをデプロイする管理エージェントに対してOSコマンド・ジョブを実行します。
Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
「エンタープライズ」メニューから「ジョブ」、「アクティビティ」の順に選択します。
「ジョブ・アクティビティ」ページで「ジョブの作成」リストから「OSコマンド」を選択し、「実行」をクリックします。
次のページで必要な詳細を入力し、「発行」をクリックしてジョブを実行します。ジョブが正常に実行されたら、資格証明は適切に設定されています。
プラグインをデプロイする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』でプラグイン・マネージャに関する章を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm
次に示すのは、Sybase Adaptive ServerプラグインにjConnectを設定するための手順です。
www.sybase.comから、jConnect JDBCドライバのバージョン6.0をダウンロードします。
存在しない場合は、ディレクトリ$ORACLE_HOME/plugins/dependencies/oracle.em.ssad/jdbcdriver/
を作成します。
JDBCドライバ・ファイル(jConn3.jar)をディレクトリ$ORACLE_HOME/plugins/dependencies/oracle.em.ssad/jdbcdriver/
にコピーします。
次の項では、TCP/IPポートを有効にするため、および特定のSybase Adaptive ServerインスタンスのTCP/IPポートを探すために必要な情報について示します。
Sybase Adaptive Serverのすべてのエディションについて、次の手順を実行します。
Sybase Adaptive Server Configuration Managerで、左側のパネルから「Sybase Adaptive Server Network Configuration」を選択し、Sybase Adaptive Serverインスタンスに移動します。
右側のパネルには、指定したSybase Adaptive Serverのすべてのプロトコルとそのステータスが表示されます。
TCP/IPが有効になっていることを確認します。
(TCP/IPが無効の場合)「TCP/IP」を右クリックして「Properties」を選択します。「TCP/IP Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「Protocol」タブで、「enabled」を選択して「Apply」をクリックします。
Sybase Adaptive Serverインスタンスを再起動します。
プラグインが正常にデプロイできたら、次の手順に従って、プラグイン・ターゲットをCloud Controlに追加します。これにより、ターゲットが集中的な監視および管理の対象になります。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」、「ターゲットの手動追加」の順に選択します。
「ターゲットの手動追加」ページで、「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」を選択し、「ターゲット・タイプ」としてSybase Adaptive Server Enterpriseを選択して「監視エージェント」を選択、「手動追加」をクリックします。
Sybase Adaptive Serverの追加ページ(図1)で、次の情報をプロパティに指定します。
ターゲット名: すべてのCloud Controlターゲットに使用される一意のターゲット名(SybaseServer_Hostnameなど)。これは、Cloud Controlでの表示名です。この名前は、Cloud Control内のすべてのユーザー・インタフェースで、このSybase Adaptive Serverターゲットを表すために使用されます。
JDBC URL: jdbc:sybase:Tds:<system>:<tcp/ip port>の形式でURLを指定します。
例: jdbc:sybase:Tds:stmpi2.idc.oracle.com:5000
JDBCドライバ: オプションのパラメータ。この値は、com.sybase.jdbc3.jdbc.SybDriverの形式で指定します。
データベース・ユーザー名: データベースに対して有効な、mon_roleのユーザー。
データベース・パスワード: データベース・ユーザーに対応するパスワード。
「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータが正しいことを確認します。
プラグインをデプロイし、環境内で監視する1つ以上のターゲットを構成したら、次はプラグインの監視設定をカスタマイズできます。具体的には、使用する環境の特別な要件に合せて、メトリックの収集間隔やしきい値の設定を変更できます。なお、1つ以上のメトリックについて収集を無効にした場合、それらのメトリックを使用したレポートに影響が及ぶ可能性があります。
プラグインがデータの収集を開始するまで数分間待機したら、次の手順を実行して、プラグイン・ターゲットがEnterprise Managerで適切に監視されているかどうかを確認および検証します。
「すべてのターゲット」ページでSybase Adaptive Serverターゲット・リンクをクリックします。Sybase Adaptive Serverのホームページが表示されます。
Sybase Adaptive Serverのホームページが表示されます。
「ターゲット」メニューから「監視」、「メトリック収集エラー」の順にクリックして、トリック収集エラーが報告されていないことを確認します。
「ターゲット」メニューで「情報パブリッシャ・レポート」をクリックして、Sybase ASEターゲット・タイプのレポートを表示し、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。
「ターゲット」メニューで、「構成」、「最新収集」をクリックし、構成データが表示されていることを確認します。構成データがすぐに表示されない場合は、「最新の構成」ページで「リフレッシュ」をクリックします。
プラグインをアンデプロイする手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』でプラグイン・マネージャに関する章を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm
次のパラメータがSybase Adaptive Serverプラグインに対して有効になっていない場合は、メトリック収集エラーが発生する可能性があります。
sp_configure "sql text pipe active", 1 sp_configure "sql text pipe max messages", 100 sp_configure "max SQL text monitored", 2048 sp_configure "plan text pipe active", 1 sp_configure "plan text pipe max messages", 100 sp_configure "statement pipe active", 1 sp_configure "statement pipe max messages", 100 sp_configure "statement statistics active", 1 sp_configure "per object statistics active", 1
System Monitoringプラグインの使用中に想定されるトラブルシューティングのシナリオについては、『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』を参照してください。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
か、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
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