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SPARC プラットフォームでの Oracle Solaris のブートおよびシャットダウン     Oracle Solaris 11 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  SPARC ベースシステムのブートおよびシャットダウン (概要)

システムのブートおよびシャットダウンの新機能

管理用に提供された driver.conf ファイル

SPARC プラットフォームでの高速リブート

SPARC ベースシステムのブートおよびシャットダウン (トピックマップ)

システムのブートに関するガイドライン

システムをブートする理由

サービス管理機構とブート

SMF 使用時の動作に関する変更

実行レベルの動作

システムがマルチユーザー状態 (実行レベル 3) にブートされたときの処理

実行レベルとマイルストーンの使い分け

Oracle Solaris ブートアーキテクチャーの概要

SPARC ブートプロセスの説明

SPARC のブートフェーズ

2.  指定された状態への SPARC ベースシステムのブート (手順)

3.  システムのシャットダウン (手順)

4.  SPARC ベースシステムのリブート (手順)

5.  SPARC ベースシステムのネットワークからのブート (手順)

6.  SPARC ベースシステムでのブートパラメータの変更 (手順)

7.  SPARC プラットフォームでの ZFS ブート環境の作成と管理、およびこのブート環境からのブート (手順)

8.  SPARC ベースシステムのブート可能状態の維持 (手順)

9.  SPARC ベースシステムのブートのトラブルシューティング (手順)

索引

Oracle Solaris ブートアーキテクチャーの概要

Oracle Solaris SPARC ブートアーキテクチャーには次の基本特性が含まれています。

SPARC ブートプロセスの説明

このセクションでは Oracle Solaris SPARC プラットフォーム上の基本的なブートプロセスについて説明します。サービスプロセッサを持つシステムや、複数の物理ドメインを持つシステムなど、特定のハードウェアタイプ上のブートプロセスについての詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html にある特定ハードウェアについての製品ドキュメントを参照してください。

スタンドアロンプログラムの読み込みと実行のプロセスをブートストラップと呼びます。通常、スタンドアロンプログラムはオペレーティングシステムカーネルです。ただし、カーネル以外の任意のスタンドアロンプログラムをブートできます。

SPARC プラットフォームでは、ブートストラッププロセスは次の基本フェーズで構成されます。

ネットワークブートプロセスは次のとおりです。

SPARC ベースシステムをネットワークからブートする場合の詳細については、第 5 章SPARC ベースシステムのネットワークからのブート (手順)を参照してください。

SPARC のブートフェーズ

Oracle Solaris 10 リリース以降では、SPARC プラットフォームのブートプロセスは、x86 プラットフォームとの共通点を増やすために変更されて拡張されました。

次の 4 つのブートフェーズは、互いに独立しています。

  1. オープンブート PROM フェーズ

    SPARC プラットフォーム上でのブートプロセスのオープンブート PROM (OBP) フェーズは変更されていません。

    ディスクデバイスの場合、ファームウェアドライバは通常 OBP ラベルパッケージの「読み込み」メソッドを使用します。このメソッドは、ディスクの先頭にある VTOC ラベルを解析して、指定されたパーティションを見つけます。 そして、パーティションのセクター 1 - 15 がシステムのメモリーに読み込まれます。この領域は一般にブートブロックと呼ばれ、通常はファイルシステムリーダーが格納されています。

  2. ブーターフェーズ

    このフェーズの間に、ブートアーカイブが読み取られ、実行されます。ブートファイルシステムの形式を認識しておく必要があるのは、ブートプロセスのこのフェーズだけです。ブートローダーとブートアーカイブの転送に使用されるプロトコルには、ローカルディスクアクセス、NFS、および HTTP があります。

  3. RAM ディスクフェーズ

    RAM ディスクは、Oracle Solaris のインスタンスのブートに必要なカーネルモジュールおよびその他のコンポーネントで構成されるブートアーカイブです。

  4. カーネルフェーズ

    カーネルフェーズは、ブートプロセスの最終段階です。このフェーズの間に、Oracle Solaris が初期化され、ブートアーカイブから構築された RAM ディスク上に最小ルートファイルシステムがマウントされます。インストールなどの一部の環境では、RAM ディスクはルートファイルシステムとして使用され、マウントされたままになります。RAM ディスクには、指定されたルートデバイス上にルートファイルシステムをマウントするために十分な 1 組のカーネルファイルおよびドライバが格納されます。

    そして、カーネルはブートアーカイブから主モジュールの残りを抽出し、それ自体を初期化し、実際のルートファイルシステムをマウントして、ブートアーカイブを破棄します。