複数のオペレーティングシステムをインストールするためのブート環境の準備
Oracle Solaris を複数のブート環境の一部としてインストールする場合は、各種オペレーティングシステムに関する次の仕様を確認してください。
表 2-1 複数のオペレーティングシステム環境
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Microsoft Windows |
Oracle Solaris リリースをインストールするための十分なディスク容量を設定します。x86 プラットフォーム向け Oracle Solaris の全バージョンで、GNU GRUB (GRand
Unified Bootloader) が使用されます。Oracle Solaris は Windows を認識して、インストール中に Windows パーティションを変更しないようにします。インストールが完了すると、システムがリブートし、GRUB メニューに Windows と
Oracle Solaris の両方のブートエントリが表示されます。
注 - 現在、x86 システムの Oracle Solaris オペレーティングシステムでは、協定世界時 (Universal Time Coordinated、UTC) 時間がリアルタイムクロック (RTC)、つまりハードウェアクロックに格納されます。以前、x86
システムのオペレーティングシステムでは、現地時間が RTC に格納されていました。
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Linux、または Windows と Linux |
Linux オペレーティングシステムのみ、または Linux および Windows の両オペレーティングシステムが x86
ベースのシステムにインストールされている場合、Oracle Solaris をインストールする前に、 menu.lst ファイルのコピーを保存します。インストール後に menu.lst ファイルを編集し、以前のインストールの Linux 情報を追加する必要があります。手順については、 『x86 プラットフォーム上の Oracle Solaris のブートおよびシャットダウン』の「menu.lst ファイルの編集によるブートエントリとパラメータの変更」を参照してください。
注 - Linux オペレーティングシステムもインストールされているシステムに Oracle Solaris をインストールするときは、Oracle
Solaris パーティションが Linux の swap パーティションより前になるようにする必要があります。
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Solaris 10 OS |
LiveCD 上のインストーラは、Oracle Solaris の複数のインスタンスをインストールすることはできません。一方で、テキストインストーラは同じパーティションにある Oracle
Solaris オペレーティングシステムの複数のインスタンスをサポートします (それらのインスタンスが異なるスライス上にある場合に限る)。LiveCD インストーラとテキストインストーラを使用して、Oracle Solaris の複数のインスタンスがインストールされている既存のシステム上の Solaris 10 1/06 以降のリリースを置き換えることは可能です。
注 - 現在のオペレーティングシステムで特定の Solaris VTOC
(Volume Table of Contents) スライスを保持する必要がある場合は、テキストインストーラを使用します。
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拡張パーティション |
拡張パーティション上に別のオペレーティングシステムが存在する場合、インストール中に既存の拡張パーティションを変更する必要はありません。LiveCD の GUI インストーラ、テキストインストーラ、または自動インストーラのいずれかを使用して Oracle Solaris をインストールするときに、拡張パーティションを作成、サイズ変更、または削除できます。拡張パーティション内部の論理パーティションに Oracle
Solaris をインストールすることも選択できます。 |
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