障害の統計情報

障害管理デーモン (fmd) とそのモジュールの多くは、統計情報を追跡します。fmstat コマンドはこれらの統計情報を報告します。オプションを指定せずに fmstat を実行すると、ロードされたモジュールのイベント、処理時間、およびメモリー使用量の高レベルの概要が表示されます。例:

# fmstat 
module                  ev_recv ev_acpt wait  svc_t  %w  %b  open solve  memsz  bufsz
cpumem-retire                 1       0  0.0  403.5   0   0     0     0   419b      0 
disk-transport                0       0  0.0  500.6   0   0     0     0    32b      0 
eft                           0       0  0.0    4.8   0   0     0     0   1.4M    43b 
fmd-self-diagnosis            0       0  0.0    4.7   0   0     0     0      0      0 
io-retire                     0       0  0.0    4.5   0   0     0     0      0      0 
snmp-trapgen                  0       0  0.0    4.5   0   0     0     0    32b      0 
sysevent-transport            0       0  0.0 1444.4   0   0     0     0      0      0 
syslog-msgs                   0       0  0.0    4.5   0   0     0     0      0      0 
zfs-diagnosis                 0       0  0.0    4.7   0   0     0     0      0      0 
zfs-retire                    0       0  0.0    4.5   0   0     0     0      0      0 

この出力の各列については、fmstat(1M) のマニュアルページを参照してください。open 列と solve 列は、診断エンジンでのみ作成および解決される障害管理のケースにのみ適用されます。これらの列は、応答エージェントなどのほかのモジュールには無関係です。

-m module オプションを使用して、個々のモジュールに関する統計情報を表示できます。この構文は、通常、値がゼロの統計値を抑制する -z オプションと共に使用されます。例:

# fmstat -z -m cpumem-retire
  NAME VALUE            DESCRIPTION
  cpu_flts 1            cpu faults resolved

この例は、cpumem-retire という応答エージェントによって CPU をオフラインにする要求が正常に処理されたことを示しています。