動作中のシステム上のリソース制御値を一時的に更新する

project データベースで変更された値は、プロジェクト内で開始される新しいタスクに対してだけ有効になります。ただし、rctladm および prctl コマンドを使用すると、動作中のシステムのリソース制御を更新できます。

ログステータスの更新

rctladm コマンドは、システム全体で、各リソース制御の大域ログ状態に影響を与えます。このコマンドは、大域的状態を表示し、制御の限度を超えたときに syslog が記録するログのレベルを設定できます。

リソース制御の更新

prctl コマンドを使用すると、プロセスごと、タスクごと、またはプロジェクトごとにリソース制御値とアクションを表示したり、一時的に変更したりできます。プロジェクト ID、タスク ID、またはプロセス ID を入力として指定すると、このコマンドは、制御が定義されているレベルでリソース制御に対して動作します。

変更した値とアクションはすぐに適用されます。ただし、これらの変更が適用されるのは、現在のプロセス、タスク、またはプロジェクトだけです。変更内容は、project データベースには記録されません。システムを再起動すると、変更内容は失われます。リソース制御を永続的に変更するには、project データベースで変更を行う必要があります。

project データベースで変更できるリソース制御設定はすべて、prctl コマンドでも変更できます。基本値と特権値はどちらも、追加、削除が可能です。またそれらのアクションも変更できます。デフォルトで、基本タイプではすべての設定操作が想定されています。root 権限があるプロセスとユーザーは、特権レベルのリソース制御も変更できます。システムリソースの制御は変更できません。