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Oracle Solaris 管理: ネットワークインタフェースとネットワーク仮想化 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
この Oracle Solaris リリースでのネットワーク構成
7. プロファイルでのデータリンクおよびインタフェース構成コマンドの使用
10. Oracle Solaris 上での無線インタフェース通信の構成
ネットワーク仮想化およびリソース制御には、VNIC やフローなどの制御を設定する前にリソース使用状況を表示するのに役立つ可観測性機能が含まれています。リソース制御の可観測性機能を使用すると、Oracle Solaris の拡張アカウンティングと連携して、システムの統計情報をログに累積できます。ネットワーク仮想化およびリソース制御の可観測性機能には、次のものが含まれます。
実行中のシステムを監視する機能
統計情報をログに記録して報告する機能
履歴データをログに記録する拡張アカウンティング機能
新しい flowadm コマンドと、dladm および netstat コマンドの拡張機能によって、ネットワーク仮想化可観測性機能が実装されます。これらのコマンドを使用すると、現在のシステムの使用状況を監視したり、統計データをログに収集したりすることができます。
履歴ログを解析することによって、次のことを判定できます。
おそらく新世代のネットワークインタフェースから得られる、より多くの帯域幅を使用して、どのネットワークリソースを多数のシステムから 1 つのシステムに統合できるか。これは、VNIC と仮想マシンまたは排他的ゾーンを設定する前に行います。
どのアプリケーションがもっとも多くの帯域幅を消費しているか。この情報は、帯域幅の管理を設定して、重要なアプリケーションに特定の時間帯でもっとも多くの帯域幅が保証されるようにするのに役立ちます。たとえば、1 日に 20 時間、ビデオストリームにインタフェースの帯域幅の最大量を保証できます。1 日のうちの指定された 4 時間、システムのバックアッププログラムにもっとも高い優先順位を与えることができます。これは、帯域幅の管理を実装する作業の一部として行います。
使用された帯域幅に対して顧客にどれだけの金額を請求するか。アプリケーションサービスプロバイダやシステムスペースを貸し出しているその他の企業は、リソース制御の可観測性機能を使用して、料金を支払っている顧客による使用状況を判定できます。一部の企業は顧客にサービスレベル契約を提供しており、そこで顧客は、帯域幅の保証された割合をプロバイダから購入します。可観測性機能を使用すると、各顧客がどれだけの帯域幅を使用しているかを表示し、見込まれる超過分に対して請求することができます。その他の企業は、顧客に帯域幅を使用量に基づいて提供します。ここでは、可観測性機能が直接、請求に役立ちます。これは、システム上にリソース制御および (おそらく) VNIC と仮想マシンを実装したあとに行います。
次の章 第 18 章ネットワーク仮想化およびリソース制御の計画には、統合とリソース制御を計画するために可観測性機能がどこで使用されるかを示すシナリオが含まれています。