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Oracle Solaris 管理: ネットワークインタフェースとネットワーク仮想化 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
この Oracle Solaris リリースでのネットワーク構成
7. プロファイルでのデータリンクおよびインタフェース構成コマンドの使用
10. Oracle Solaris 上での無線インタフェース通信の構成
17. ネットワーク仮想化およびリソース制御の紹介 (概要)
ネットワークトラフィックに関する基本的な統計情報を取得する方法
パケットは、システムに入力されるか、またはシステムから出力されるときにパスをたどります。詳細なレベルで見ると、パケットは、NIC の受信 (Rx) リングおよび送信 (Tx) リングを通して送受信されます。これらのリングから、受信パケットはさらに処理するためにネットワークスタックに渡され、送信パケットはネットワークに送信されます。
第 21 章ネットワークリソースの管理では、ネットワークレーンの概念について説明します。ネットワークトラフィックを管理するために割り当てられたシステムリソースの結合によって、ネットワークレーンが構成されます。そのため、ネットワークレーンは、特定のタイプのネットワークトラフィックのためにカスタマイズされたパスです。各レーンは、ハードウェアレーンまたはソフトウェアレーンのどちらかにすることができます。さらに、各レーンのタイプを受信レーンまたは送信レーンのどちらかにすることができます。ハードウェアレーンとソフトウェアレーンの区別は、リング割り当てをサポートする NIC の能力に基づいています。リング割り当ての詳細は、「送信リングと受信リング」を参照してください。この章では主に、受信レーンを通して受信される受信トラフィックについて重点的に説明します。
ハードウェアレーン上では、リングは、それらのレーンを使用するパケット専用になります。これに対して、ソフトウェアレーン上のリングはデータリンクの間で共有されます。データリンクは、次の理由から、リングを共有するように構成されます。
管理の目的。データリンクが、専用リングを必要とするリソース集約型プロセスを実行していない可能性があります。
NIC でリング割り当てがサポートされていない。
リング割り当てがサポートされているにもかかわらず、リングを排他的使用のために割り当てることができなくなった。
さまざまなハードウェアレーンを示す次の図について検討します。
図 22-1 ハードウェアレーン
この図は、次の構成を示しています。
システムには、nxge という 1 枚の NIC があります。
リンクは、物理デバイス nxge0、vnic1、および vnic2 上に構成されています。データリンクとして、nxge0 には、カスタマイズされた名前を割り当てることができます。ただし、この図で、リンクはデフォルトのデバイス名を保持しています。
システムには複数の CPU があります。
この NIC は、動的なリング割り当てをサポートしています。そのため、ハードウェアレーンを構成するために、各リンクに一連のハードウェアリングを割り当てることができます。さらに、各レーンには一連の CPU も割り当てられます。